1000年振りに大ブーム?! 古代のチーズ“蘇”が食べられるカフェBARがすごい!

1000年振りに大ブーム?! 古代のチーズ“蘇”が食べられるカフェBARがすごい!

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早くも今年の食トレンドが決定?! SNSをザワつかせている “蘇(そ)”という乳製品をご存じですか?…いわゆる古代チーズの素みたいなものなんですが、その製法はとても手間がかかり、現代においても稀少品です。その蘇を定番メニューとして提供しているのが、近鉄奈良駅から徒歩2分の「奈良の雑貨とカフェ&BAR ことのまあかり」。…奈良にまつわる、とってもユニークなメニューばかりのお店なんです!

Summary


1. そもそも“蘇”ってナニ?

“蘇”って聞いてワクドキする方は、かなりの古代好きでしょうか?
蘇は古代日本、7世紀あたりから作られていた乳製品。聖徳太子や藤原道長という日本史に名を轟かせる偉人が、栄養食品や薬として召し上がっていたとされます。

当時は、牛乳が大変貴重なものであったこと、その製法に手間がかかることから、貴族でも滅多に食べられない超高級品でした。ちなみに平安時代、栄華を極めた藤原道長は蘇を食べ過ぎて、日本初の糖尿病患者になったとか、ならなかったとか。

蘇の作り方は至ってシンプル。牛乳を煮詰めて煮詰めて煮詰めて…出来上がり。
家庭で作る場合、フライパンに1パックの牛乳を入れてこげないように弱火でひたすら混ぜること約80分。牛乳1リットルが約100gの蘇になる…とてもとても尊い作業の末、やっと出来上がります。

200ミリリットルなら約15分で飴玉サイズの蘇が3個くらい出来上がるので、初心者には少量からはじめるのがおすすめです。

一時期、製造が途絶えていましたが、現代になってよみがえり、いまでは奈良の名物として市販もされています。

2. “蘇”が定番メニューの雑貨カフェBARがユニークすぎる!

須恵器でおつまみ 600円税込
須恵器でおつまみ 600円税込

そんな“蘇”を定番メニューとして提供するカフェBARが、近鉄奈良駅から徒歩2分にあります。「奈良の雑貨とカフェ&BAR ことのまあかり」は、古代マニアが唸るおつまみメニューから、奈良にまつわるかわいい雑貨、スイーツ好きが行列を成すかき氷まで、幅広い層に人気のお店です。

蘇は単体で280円(税込)。ドリンクと一緒にオーダーください。
さらには、BARメニューにある「須恵器でおつまみ」でオーダー可能。
奈良時代に食器として用いられた素朴な土器・須恵器(すえき)には、鴨肉の燻製、栗、蘇の3種が盛られています。上の写真で一人前600円(税込)。あわせてお酒を頼んだら、昼間から天平の宴が再現できます!このお値段で奈良時代の貴族気分が味わえるなんて、大変リーズナブルだと思いませんか?

蘇を作るワークショップを開催することがあるので、気になる方はお店のSNSをチェック!

飛鳥鍋(〆の雑炊セットつき) 一人前1600円税込(期間限定3月末まで)
飛鳥鍋(〆の雑炊セットつき) 一人前1600円税込(期間限定3月末まで)

寒い季節なら、鶏肉と野菜をたっぷり使った「飛鳥鍋」がおすすめ!こちらも牛乳を大量消費する酪農家さんにとってもやさしいメニューです。
味噌がベースの出汁に、煮立ってきたら牛乳を入れて、心も体もほっこりする牛乳鍋の出来上がり。3月末までの限定メニューなので、食べたい方はお早めに。

雑貨屋さんを併設するだけあって、付属アイテムにもこだわりあり。提供されるメニューに使われる器が複製品の須恵器なのはもちろん、ビールの栓抜きは銅鐸の形をしているそう。遊び心があふれていて、マニアならずとも古代に興味が湧いてくるのでは?

3. スイーツ好きから、古代マニアへ入門なんていかが?

いちごもりもりホットケーキセット1400円税込 (期間限定12~3月を予定)
いちごもりもりホットケーキセット1400円税込 (期間限定12~3月を予定)

ホットケーキはカフェの定番メニュー。豆乳や全粒粉、きび砂糖を使って作られたホットケーキは素朴な味わいです。ホットケーキの添え物は、ホイップクリームやはちみつ、バターなどの定番から、旬の果実を使った季節のソースも選べます。コーヒー付きのホットケーキセットは1100円(税込)。お店オリジナルコーヒー「古事記ブレンド」や、「風土記ブレンド(アイスコーヒー)」もあわせてどうぞ。

12~3月は写真の「いちごもりもりホットケーキセット」が大人気。奈良県産のブランドいちご・あすかルビーが盛り盛りのっています!あすかルビーは酸味と甘味が絶妙なバランスのいちごで、ホットケーキと一緒に食べるととっても幸せ。

氷高810円税込(期間限定)
氷高810円税込(期間限定)

これからの季節は、かき氷(削氷)もおすすめ! 4~9月の間、お店ではかき氷も発売しています。美味しいうえに個性的で、かき氷目当てで訪れるお客も多いそう。

写真は「氷高(ひだか)」というかき氷。トッピングされた和菓子屋さん特製のカラフルな琥珀糖がかわいいですね。中にはバニラアイス、外には自家製のみぞれシロップをかけていただきます。シンプルでいてコクがある味わいで、何度食べてもあきないお味なのだとか。

そのほか、かき氷には「蘇我入鹿」すもも、「大海人」葛餅黒蜜きなこミルク、「鸕野讃良」ソーダ葛餅ゼリー、「大伴旅人」焼酎と梅、「長屋王」ミルク蜂蜜…など、古代の偉人をイメージしたメニューがあります。古代マニアなら、メニュー名を見るだけでニヤニヤが止まらないはず。※かき氷のメニューはシーズン中に入れ替わるので、お店のホームページをチェックしてください。

オリジナルメニューや雑貨から、古代奈良にまつわる魅力を発信する「ことのまあかり」。美味しくって魅力的な品揃えが気になる方は、ぜひ足を運んでみてください。

■奈良の雑貨とカフェ&BAR ことのまあかり
住所:奈良県奈良市小西町2 二階
TEL:0742-24-9075
アクセス:近鉄奈良駅から徒歩2分
営業時間:14~20時(土・日曜11~21時)
定休日:火曜

text:カトウエリサ
photo:奈良の雑貨とカフェ&BAR ことのまあかり

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。


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