京都でも別格!広辞苑にも載る宇治茶の老舗で抹茶スイーツざんまい

京都でも別格!広辞苑にも載る宇治茶の老舗で抹茶スイーツざんまい

京都府 抹茶パフェ 甘味 茶だんご 宇治茶 るるぶ&more.編集部
Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket

京都の観光名所のひとつ宇治。ランドマークでもある宇治橋のたもとに860年前から変わらずある茶屋が「通圓(つうえん)」です。一度食べたら忘れられないほど濃い抹茶の風味が上品な茶団子は、観光客はもとより地元の根強いファンも多く、豊臣秀吉や徳川家康が愛したお茶の味は格別です。その伝統ある茶屋の味を、甘味で気軽に味わいましょう!

Summary

豊臣秀吉、千利休、徳川家康…歴史上の人物も確かに通った、伝統の茶屋

茶店「通圓」があるのは宇治橋のたもと。東に日本最古の神社建築の本殿を持つ宇治上神社、川を挟んで西に十円玉でおなじみの宇治平等院があり、どちらも徒歩10分圏内という観光名所のど真ん中です。

創業は1160年。日本は源平合戦の真っ只中、鎌倉幕府を開いた源頼朝が謀殺される戦乱の世に、隠居した一人の武士が結んだ庵が店の始まりといいます。「通圓」がそれからいくつもの戦乱の世を乗り越えて現代に残る理由は、どの時代にも人々に愛され、その期待に応え続けた結果に違いありません。

現在の建物は寛文12(1672)年の建築。正面の深い庇(ひさし)を柱ではなく、太い梁で支える手法は、江戸時代初期の建築の特徴。レトロ建築好きならチェックしてみて。

店内にも歴史を伝えるものがたくさん。茶箱が登場するよりも前に使われていた茶壺。数百年の時を経て、その姿を留めます。

皇后などの皇族が行啓され、お買い求めになった記しの看板もずらりと並び、由緒の正しさを証します。

第七代目通圓は、アニメ「一休さん」でお馴染みの一休和尚と深交があり、一休和尚から「初代通円」の木像を賜ります。写真は、豊臣秀吉が千利休に作らせたという釣瓶。この釣瓶を使い、第十一代目通圓は、宇治川の三の間から茶会用の水を汲んだそう。
教科書や歴史ドラマに登場するビッグネームばかりが並び、クラクラしそうですが、足利義政・豊臣秀吉・徳川家康を始め諸大名も、この茶屋でお茶を召し上がって行かれたことが記録に残っているそう。歴史好きにはたまらないお宝スポットです。

こちらが店のすぐそばにある宇治橋。「三の間」とは、宇治橋の西側から三つめの柱間に設けられている張り出した部分のこと。今も残っていますので、宇治橋を渡る際はチェックしてみて。

地元民がイチオシする抹茶スイーツをお気軽に

抹茶パフェ 880円
抹茶パフェ 880円

さて、お待たせしました。「通圓」の茶房メニューをご紹介します。抹茶パフェは、茶の風味に深みのある抹茶アイスとミルク本来の甘みが濃厚なバニラアイスを主役に、あんこ、栗、求肥など和の食材が詰め込まれた人気のメニュー。
宇治の炭山にある窯元、魚雲窯で焼かれた作家物の陶器もかわいらしく、上品です。こちらのパフェはもちろん、茶房の甘味に1000円を超えるものはなく、気軽に味わえる価格もうれしいポイント。

宇治金時氷 890円
宇治金時氷 890円

シンプルな定番にこそ、店の格が出るのは甘味も同じ。蒸し暑い夏の京都を歩き回り、乾いた喉をひんやり、すっきりと癒してくれるのに最高の宇治氷。生涯のかき氷ランキングを塗り替えてしまいそうな一品です。

抹茶サンデー 850円
抹茶サンデー 850円

「通圓」で働く女性スタッフに人気なのがこちらのサンデー。テイクアウトでも人気の抹茶とバニラのミックスソフトクリームに茶団子がのる、いいとこ取りの一品。ソフトクリームのなめらかな舌触りと舌を包み込むやさしい甘さを一杯で堪能できます。

茶団子は上抹茶とお菓子860円、抹茶とお菓子700円、新茶とお菓子670円などにつく。販売は10本540円、14本756円、20本1080円
茶団子は上抹茶とお菓子860円、抹茶とお菓子700円、新茶とお菓子670円などにつく。販売は10本540円、14本756円、20本1080円

名物の茶団子は粒が小さく、1串3個。1本70円という良心的な価格で追加注文できるので、1本だけでも試してみて。家伝の配合で練られた茶団子の渋茶色は、本物の抹茶の証し。宇治に来たなら、何をおいても食べて欲しい、地元民イチオシの味です。

涼しい店内で、宇治橋を渡る人々の様子や流れる川を眺めつつ、一服。

忘れず手土産にしたい茶団子とほうじ茶

お腹が満たされた後は、知人友人におみやげを。茶団子の日持ちはおよそ5日間。持ち帰れば、老若男女問わず喜ばれそう。ちなみにお取り寄せもできます。

お店で甘味をいただいた後に出てきたお茶が、とても美味しくて伺ったところ、販売もされていました。ほうじ茶 うきぶねは200gの袋入りで950円。同じように茶房で気に入って購入して帰るお客さんが多いそうで、当店一番人気のほうじ茶と書かれていました。
宇治橋の界隈は、宇治茶や抹茶スイーツのお店がたくさんありますが、歴史の深さではこちらの右に出る店はありません。味は好みによりますが、抹茶本来のうま味をスイーツでも味わいたいという人にイチ推ししたい茶房です。

Photo:瀬田川勝弘
text:小西尋子

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください