おでかけ
2021.12.04
アートもカフェも大満足できる書店「iTohen」へ行こう！【わざわざ行きたい大阪の本屋さん#3】
天神橋筋六丁目駅から徒歩10分ほどの場所にある、ブックカフェ「Books Gallery Coffee iTohen」。ギャラリーを併設した店では、本やアートを通じてお客さん同士の交流が生まれ、新たな出会いの場になっているんだとか。人と人とを繋げる書店へ行けば、特別な体験が待っているかもしれません。
多彩なラインナップに興味津々に
レトロな街並みが続く天神橋筋六丁目駅と中崎町駅周辺。両駅の中間ほどに位置するのが「Books Gallery Coffee iTohen」。書店だけでなく、カフェやギャラリーも併設しているお店です。
営業は、土、日、月曜の週3日限定。また、駅からは徒歩10分ほどと決してアクセスが便利なわけではありませんが、ここにしかない本や企画展が開催されていると、世代を問わず人気を集めています。
ラインナップは、アートブックや写真集、絵本、マンガ、小説と幅広く、なかには自費出版の本や雑貨、CDなども。オーナー自らプロデュースやデザインを手掛けた「iTohen」発の作品集もあり、つい色々なアイテムに手が伸びてしまいます。
様々なクリエイターによるアートに触れる
「Books Gallery Coffee iTohen」は2003年にオープンしました。グラフィックデザイナーなどとしても活躍している店主の鰺坂兼充さんは鹿児島出身。関西には才能豊かな人が多いことを知り、「絵を通じて、人と人同士が気軽に集える、語り合える場所を作ろう」と、今のお店を始めました。
「アートやデザインは縁がないと触れる機会がない。ちゃんと知ると、感じると、アートって楽しいんです。人は表現する生き物。“気付きを得る”、その入り口になれば」と、書店とカフェがあるフロアの奥に設けられたギャラリーでは様々な企画展を開催しています。
年に11回開催される企画展では関西を中心に様々なクリエイターたちが出展。これまでにイラストレーター・川原真由美さんや絵描き＆絵本作家の阿部海太さんなど、話題の展示が行われ、全国からファンが集まりました。
メニュー充実のカフェでのんびり読書タイムも
店舗奥のギャラリーは入場料が不要ですが、カフェでのワンドリンク注文が必要になります。メニュー代金の5％が展示中の作家に還元されるシステムになっているので、ギャラリーでアートを鑑賞したあとは、カフェで美味しい時間を過ごして、クリエイターたちを応援しましょう。
カフェには、スパイスにこだわったカレーや卵がたっぷり浸みたふわふわのフレンチトーストなど、ランチにも使えるメニューが大充実。ドリンクもコーヒーや紅茶などの定番から、本格的なスパイスチャイなどラインナップも豊富です。カフェ目当てに通う人が多いのも納得です。
書店もカフェもギャラリーも自由に楽しんで
書店とカフェは同じスペースにあり、カフェを利用しながら席で販売されている本を読むことができます。気になるアートブックを読みながら、非売品の写真集を眺めながら、書店として、カフェとして、ギャラリーとして、好きに楽しめるのがこのお店のスタイル。販売されている本などは、取り扱いには注意しましょう。
スタッフにはイラストレーターで画家のマメイケダさんや、絵描きのミヤザキさんも在籍。店主の鰺坂さんがギャラリーの展示について説明してくれることもあり、アート談義に花が咲きそう。
アートに触れて、カフェでゆったり本を読んで、お気に入りの一冊を見つける。作品の世界観に没頭できる空間で見つけた本は、きっと大切な一冊になるはずです。
Text ＆ Photo：黒田奈保子
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