カレー味じゃない「カレー」って?行列ができるスリランカ料理ブッフェ

カレー味じゃない「カレー」って?行列ができるスリランカ料理ブッフェ

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今、エスニック料理ブームの最先端である、本格スパイスカレーが男女問わず大人気。スパイスカレーというのはインドカレーだけ、ではありません。ガツンと五感が刺激されるような爽快なスパイシー料理を求めるなら、スリランカ料理レストラン「バンダラランカ」へ。スリランカの大自然で育った天然スパイス、日本では手に入りにくい食材を現地より直輸入しており、リアルなスリランカの味を堪能できます。口コミが絶えないのはランチブッフェ。約10種類ものスパイス料理が食べ放題で、行列もできるほど人気な話題の店を調査してきました。

Summary

インドカレーとは似て非なる、スリランカカレーとは

スリランカはインド半島のすぐ下にある島国で、料理もカルチャーも南インドの影響を多く受けていますが、インド料理とスリランカ料理は、実は似て非なるものなのです。

まず見た目からして、見慣れたカレーとはまったく別物。
スリランカ料理といえば「ライス&カリー」が定番スタイルで、ライスのまわりに数種類の「カレー」を盛り合わせて、ワンプレートで提供されるのが一般的です。スパイスを使って調理されたもの全般を「カレー」と呼び、煮物も炒めものも、カレー味じゃなくても「カレー」です。

そして食べ方も独特。
まずそれぞれの「カレー」の味を楽しんだあと、甘い・辛い・さっぱり、どんな「カレー」も全部をまぜて食べるのがスリランカの流儀。これまで“カレーを食べる”ことは、カレールーに浸したごはんを食べることでしかなかった、自分のなかのカレー概念の向こう側、スパイスの組み合わせによる味の変化を楽しむという新感覚を味わえます。

さすがアーユルヴェーダの国。スリランカカレーの魅力は“ナチュラル”

調理の味付けはスパイスとココナッツオイル。日本で言う醤油や味噌のような、基本の調味料です。スリランカ料理の特徴は、ほとんど工場生産のものを使わず自然の恵みを生かした食事であること。究極のナチュラルフードなのです。

さらにスリランカ料理は、油をほとんど使用しません。そこがインドカレーとの大きな違い。食用油の代わりにココナッツオイルを使用します。
ココナッツオイルはスリランカの生活になくてはならないもので、ジェルとして髪に塗ったり、コーヒーに垂らしたり、調理以外でも使用されるそう。強い抗酸化作用もあり美容効果も期待されています。

アーユルヴェーダの本場であるスリランカでは、食べ物で体調を整える文化が当たり前で、一食一食をとても大切にしているのです。

カレー好きたちが行列をつくる「バンダラランカ」のカレーブッフェ

「バンダラランカ」で人気のランチブッフェ(平日:お一人様1,800円/土日祝:お一人様2,000円※デザート・紅茶付き 90分)ではスパイスの香り高いカレーが約10種類ほど並びます。

爽やかな風味のもの、旨味あふれるもの、ピリッとしびれる辛さのものなど、さまざま。 どの料理も味付けはスパイスとココナッツオイルなのに、どうしてこんなに味や風味が違うのだろうと、スパイスの奥深さを感じることができます。

「バンダラランカ」の味の秘密は、すべてスリランカ現地の素材を使っていること。旬の食材にあうハーブ・スパイスをシェフがブレンドして調理しています。 盛り付けたときの美しさにもこだわっており、赤・緑・オレンジなど彩りを大切にメニュー構成しているそう。

日本では希少!「ジャックフルーツ」と「バナナ花」のお味は?

「バンダラランカ」では、日本では珍しい食材が味わえます。

この緑の実は「ジャックフルーツ」。若いときは冬瓜のような、熟れればメロンのようなテイストなのだそう。プロテインやビタミンが豊富で、カレーの食材やフルーツとして、スリランカではよく食べられています。

バナナにぶら下がっているのは「バナナ花」。
湯葉のような食感でとても繊維質。スパイスとの和えものとして調理されることが多く、スリランカでは貴重なビタミン源です。

ライス&カレーの盛り付け方。ハーフライスにパパダム差し!

「バンダラランカ」のブッフェメニューは日によって変わりますが、取材に訪れた日のメニューはこちら。

・ビーツとココナッツミルク
・バナナ花のスパイシー炒め
・スパイシーチキンカレー
・ニンジンのテルダーラ(炒め煮込み)
・じゃがいもオニオン煮込み
・なすのモージュ(和え物)
・大根のテルダーラ(炒め煮込み)
・ミックスマッシュルーム
・レンズ豆のカレー
・ココナッツサンボール
・春菊のマッルン(炒め物)
・パパダム・タイ米
・スリランカレッド米

美しく見える盛り付け方を、オーナーのバンダラさんにレクチャーいただきました。

まずお皿の中央に2種のライスをこんもり盛ります。そしてライスの土手を囲むようにカレーをのせていきます。茶色系がかたよりすぎないように、色とりどりに盛っていきましょう。

ライスの上にサンボール(ふりかけ)を振りかけて、パパダム(豆のおせんべい)を刺して完成。

見る角度で全く違うように見えるので、まるで一皿のアートです。
まずはそれぞれ単品の味見をして、後半は全部混ぜて食べましょう。

雰囲気ありすぎ。食と文化が融合する隠れ家洋館レストラン

「バンダラランカ」は、デートにも、大事な人とのランチにも、1人で楽しむにもぴったりな落ち着いた空間。

その店構えは、まさかの洋館。四ツ谷の静かな住宅街に突如現れた魔法の館のような、非日常すぎる建物なのです。

店内の装飾もアーティスティック。

一枚板のカウンターやテーブル・天然木の梁や異国の絵画にあたたかみを感じるお部屋もあれば、錦鯉が泳ぐ巨大な水槽を眺められるテラスもあります。

名門ホテル出身のオーナー・バンダラさんとシェフ

このお店を切り盛りするのはスリランカ出身のバンダラさん。
もともとは一流ホテルマンでした。名だたる名門ホテルでの接客経験を大好きな日本で活かしたい、その夢を果たして「バンダラランカ」が誕生しました。

シェフはスリランカの名門ホテルに15年勤めていたという敏腕シェフ。
現地の食材を、本物の腕をもったシェフが調理する、本格的なスパイスカレーが東京で味わえるなんて。カレー好きが行列をつくるわけです。

パステルカラーがかわいい、オリジナルの紅茶缶も販売
パステルカラーがかわいい、オリジナルの紅茶缶も販売

ご要望が多い、ディナーやモーニングの営業も検討しているとのことで、これからの「バンダラランカ」が楽しみです。

夏の暑気払いに、本場スパイスをたっぷり使ったランチブッフェでエネルギーをチャージしてみては。

◆BANDARA LANKA Sri Lankan Cuisine & Ceylon Tea
スリランカ料理とセイロンティーのお店

住所:東京都新宿区大京町12-9 アートコンプレックスセンター1階
営業時間:11〜14時
(2019年8月よりディナーも営業予定)
定休日:月曜日
TEL:03-6883-9607
HP:www.bandaralanka.jp

Text:村山英子(vivace)

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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