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コンセプトはPOETRY & PASTRY。伝統的な焼き菓子に、詩というエッセンスを加え、独自の世界観を表現する洋菓子店「Nowhereman」【yui推薦、旅して見つけたおみやげ14】

コンセプトはPOETRY & PASTRY。伝統的な焼き菓子に、詩というエッセンスを加え、独自の世界観を表現する洋菓子店「Nowhereman」【yui推薦、旅して見つけたおみやげ14】

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こんにちは。旅をしながらステキなおみやげを探しているウェブショップオーナー兼バイヤーのyuiです。今回は、今年4月に京都にオープンしたお店をご紹介します。詩をテーマに、新しい角度からお菓子の楽しみ方を提案するブランド「Nowhereman」

Summary


コンセプトはPOETRY & PASTRY

「POETRY & PASTRY」の名のとおり、「詩と洋菓子」をコンセプトとして掲げる、ただのお菓子屋さんではないお菓子屋さん。
菓子職人と詩人の2つ顔を持つオーナー長野さんがNowheremanを立ち上げたのは、2010年のこと。店舗は持たずイベントや卸、オンライン販売を中心に活動されていましたが、2019年4月に、地元でありゆかりあるここ京都の地に実店舗を構えられました。

長野さんは、自身のお店を「自作の詩を基に、そのイメージ、世界観を洋菓子で表現する、クリエイションブランド」と表しています。詩を通して、想像力に働きかけ、洋菓子の楽しむ時間をより豊かにする可能性を秘めている、というとても奥深いコンセプト。

お菓子を購入すると、詩が綴られた小さなカードが添えられています。

お菓子はどちらかといえば楽しい時に食べるイメージがありますが、長野さんは必ずしもそうでなくて、悲しい切ない気分の時、疲れていて癒されたい時、そんな少しネガティブなシチュエーションにもそっと寄り添って、ほっと救われるような存在であっても良いのではと考え、ささやかな言葉を添えて、お菓子作りをされています。

元々音楽をされていた長野さん。
曲にはメロディと歌詞がありますが、ここでは「詩が歌詞なら、お菓子がメロディ」と表現されていたのが、とてもしっくり私の心に響きました。
メロディだけでも音楽は成り立ちますが、メロディに歌詞が乗ることで、より深く作り手の思いを表すことができるし、ストーリー性や奥行きを出すことができます。

その時その時の長野さんの思いを綴った詩がお菓子とリンクし、受け取る側の感じ方や状況に応じて、その人にとって今必要としている言葉に変換され、不思議とどんな人の心にも刺さるのです。

人気のお菓子が出来上がるまで

(写真はフィナンシェ)
フィナンシェ250円(税込)

Nowheremanで作られるお菓子は、基本的にフランスのクラシックで王道なもの。

ガレットブルトンヌ2個入り560円(税込)
ガレットブルトンヌ2個入り560円(税込)

スペシャリテの「ガレットブルトンヌ」は、フランス・ブルターニュ地方を旅して、たくさんの焼き菓子を食べ歩き、たどり着いた自信作。
海が近く、酪農も盛んなのどかな地域。
塩やバターなど、現地の名産をふんだんに使用し、芳醇なバターの香り、バニラの程よい甘さの中の、わずかな塩気がアクセント。
硬すぎずほろりとした食感で、無理なくナイフが入ります。

ガトーバスク500円(税込)
ガトーバスク500円(税込)

続いて人気の「ガトーバスク」は、フランスとスペインにまたがるバスク地方の郷土菓子。

長野さんがパリのとあるお店のガトーバスクの美味しさに感動し、自分なりの試行錯誤を重ね完成しました。

通常ガトーバスクは、表面がタルト生地になった少しパリッとした食感、カスタードクリームのフィリングにチェリーが入ったものも多いそうですが、 Nowheremanのガトーバスクは、フィリングにアーモンドクリームを使用し、表面にはガレット生地を使用しているのだそう。そのため、とてもしっとりとした食感。
バターの風味とラム酒の香りがふわりとひろがり、絶妙なバランスです。

他にも、ミルクのマドレーヌや、Nサブレ、紅茶とホワイトチョコのスコーンなど購入しました。
他のお菓子のラインナップやお店作りにおいても、お気に入りのパリのお店からインスパイアされた点も多いそうです。

小さなお店だからこそできること

お菓子を購入すると、詩が付いてくる素敵なシステムは、ギフトにもぴったり。
実際に、ギフトや手みやげに選ばれる方も多いそうです。

裏に詩が書かれたオリジナルの缶もかわいい。

詩のカードは常時数種類がありますが、自宅用やギフト用、会って感じたお客さんの雰囲気によっても、実はカードを選んでいるそう。
時期や気分で入れ替わったりもするので、リピーターのお客さんにとっても、いつも異なる音楽(歌詞とメロディの組み合わせ)を楽しむことができます。

(人気店なので時間帯によってはやや品薄に… 12:00頃がもっとも出揃うタイミングのようです◎)
(人気店なので時間帯によってはやや品薄に… 12:00頃がもっとも出揃うタイミングのようです◎)

感銘を受けたパリのお店のように、観光客の人にも地元の人にも愛されるお店を目指したいという長野さん。
お菓子は全てその日に手作業で作られ、売り切れ次第終了にはなりますが、いつでも出来立てを提供できること、そして、作り手と買い手が近い距離にあるのも、小さなお店ならでは。大量生産のお菓子には出来ないことです。

お菓子はどれもおいしく、クオリティも申し分ないですが、詩という新しい付加価値をつけることで、世界でたったひとつの、誰にも真似のできない唯一無二のものに。

作っているものは、フランスで古くから親しまれているベーシックで素朴なお菓子ですが、表現の方法としては、新しい見せ方を追求したいと長野さんは語ります。

楽しい時にはより幸せな気分に。
悲しい時、辛い時にも、そっと心に寄り添い救われるような
他にはないお菓子屋さんです。



●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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