渋滞中に国語力アップ!家族みんなで「コトバ遊び」のススメ

楽しい休暇のお出かけにつきものの車の渋滞。子どもたちのご機嫌をとるママは大変!
でも動画漬けなんて、せっかくのおでかけが味気ない。実は、その時間こそ、家族で国語力アップのチャンス。言葉遊びで楽しく過ごせちゃう魔法の時間なのですよ~。

しりとりは「ハンデ」をつけて盛り上げる!

大人に勝つことが、子どものヨロコビ!

しりとりあるある。「しりとり! りんご、ゴリラ、らっぱ、パンダ、だんご、ごま、まり、りす、すいか・・・・」。で、最終的にお子さんが詰まってしまって、親はヒントを出したりあの手この手。せっかく思いついたお子さんが「か、かばん!」。で、「ん」がついたからお子さんの負け。

これではたしかに盛り上がりません。そこで、国語力アップしりとりを家族で楽しくやるコツをお伝えします。それはズバリ「ハンデ」をつけること。大人や年齢の大きいご兄弟はハンデをつけて対戦しましょう。

ハンデは簡単、年齢に応じた文字数です

「まり、りす」のような2文字は、一番小さいお子さんだけにして、目安として3,4年生は最低3文字以上、4年生以上は4文字。5・6年生だったら、始めは4文字以上にして慣れてきたら学年の文字数以上にしてみてください。大人は初めから5文字以上とします。

最初は、難易度が高い気がしますが、「うんどうかい」「がっきゅう」など、慣れるといろいろと5文字以上の身近な言葉はあります。また、この文字限定で面白いのは、目上の立場の私たちの方が、文字数ばかり気にして「りかじっけん!」なんて、「ん」の付くコトバをうっかり言ってミスをすることです。子どもたちにとって、何より彼らがうれしいのは「大人に勝つこと!」。

「たべもの」「地名」「サッカー選手」…

「あー、おかあさんの負け!」「おにいちゃんのまけ~!」となると、「またやる!やる!」としつこく言ってきてくれますよ。そうなったら、こちらのもの。
ぜひ次のステップでやっていただきたいのは、難しいコトバや語彙ハンデを入れていくしりとりにすること。「はーい、じゃあお母さんは今度は国の名前にするね」とか「お父さんは、都道府県か県庁所在地にしてね」お子さん自身も飽きてきたら、「やさい」「たべもの」「家の中にあるもの」「お菓子の名前」など工夫するとお互いが語彙を学べます。また、外国のサッカー選手など、お子さんの方がよく知っているものや得意なこと限定にすると、お子様が勝つ確率が上がり、お互いに本気でできて楽しいです。かつ、下のお子様やご本人にとっても、新しいコトバの獲得になるので、とってもおすすめのコトバあそびですね。

しりとりの難易度アップ★★「しりとりハンデ」

  • 対1・2年生
    パパとママには、4文字以上、かつ30秒ルール(3文字以上15秒でも)。お子様に1、2、3、と数えさせると暇がなくていいです。
  • 対3・4年生
    こどもが得意な分野にしばる。例えば、サッカー大好きな男の子であれば、サッカー選手の名前など。電車好きのお子さんなら、電車の名前。虫、花、ポケモン、ベイブレードの種類、ゲームに関すること、たちまち大人が負けます。
  • 対5・6年生
    漢字熟語しりとり。

    体育→育休→休日→日曜→曜日→日給→給食→食事・・・という風に、漢字をしりとりしていきます。意外と続きます。
    このしりとりの中で、難解な単語を大人が言う時に、例えば、小学校→こうかい、の時など、「オープンにするっていう意味のおおやけに開くと書く『公開』もあるし、悔やむって意味のうしろに悔しいと書く『後悔』、海を渡るっていう意味の『航海』もあるよね。」などと声掛けをすることによって語彙力が伸びます。

    また、意味を分からないかもしれない言葉が出てきたら、「承認」って意味わかる?などと聞くと良いです。「わかる」と言ったら、「どういう意味?」と聞いて、「なんか大丈夫って意味でしょ」などと、日常で使う意味を大まかにとらえていればいいです。「わかんない」といわれたら、簡単な言葉で「そそ。いいですよ、って認めたり、OKするっていうことだね」と、要点をズバリひと言で言ってあげましょう。大人も勉強になります。

  • 共通
    大人は「○○」しばり
    国の名前、都道府県、市区町村、野菜、食べ物、お菓子の名前、飲料の名前、文房具、生活用品など。

なぞなぞは、とことんヒントを出して当てさせる!

わかった人、すぐに答えを言わないで!

「こいでも、こいでも、絶対に進まないものな~んだ」

答え、わかりますか? なぞなぞは、スマホで検索すればいろいろ出てきます。これも、頭のトレーニングに非常に役立つのでおススメです。家族で楽しく続けるコツは、わかった人が答えをそのまま言わないこと。わかった人は「まず、わかった!」とだけ言います。家族4人なら、あとの2人が分かるまで、答えは伏せて続けます。出題者は、始めにわかったお子さんに「何文字?」などと聞いて、あっていればたぶんそれが正解なので、ヒントを出し続けます。

意外に難しい、良いヒントの出し方

例えば冒頭のなぞなぞの場合、「実際にこぐけど、進まない」「答えは、4文字」「ふふんふ(音程を伝えます)」「公園にある」このあたりでわかるでしょうか。(あ。ブランコ!)そうですよね。全員が頭の中にひらめいたところで、「じゃあ、みんなで言ってみよう。せーの! ブランコ~」となります。慣れてきたらヒントを、先にわかった子に言わせるといいです。そのものズバリわかってしまうヒントでなく、良いヒントを出すのは実は難しいものです。ここでもことばの使い方の練習ができます。全員ができるまで粘り強く続けるのがコツですね。

先ほどの問題には類似問題があって、

「上ったり下りたりするのに、絶対進まないものな~んだ」があります。「実際に上下するけど、進まない」「答えは、6文字」「へへへーはー(音程を伝えてください)」「マンションとかにある」。
さあ、わかりましたね?答えは、「エレベーター」です。

なぞなぞは、ワーキングメモリーなど、脳の中にあると言われているの言葉の引き出しを出し入れして、引っ張り出してくるトレーニングになります。ぜひ、楽しみながら、車の中だけでなく、お風呂やちょっとした時間に楽しくやってみてください。慣れてくると、お子さんの方が強いですよ。

文章リレーで、作文上手になっちゃおう!

言葉をバトンタッチする作文遊び

まだまだ渋滞続いていますか? あと少し!頑張りましょう。

次の遊びは、文章リレーです。「運動会でやるリレーってあるでしょ。あんな感じに言葉でリレーをやってみようよ」と言って、始めのフレーズを作ってあげてください。突拍子もないようなものの方が盛り上がります。例えば、「黄色い風船が飛んでいたので。はい、続き言える人~」手を上げたらバトンタッチをして、続きをお子さんに作ってもらいます。「取ろうとしたけど、われちゃって。次、お父さん」「えーっと、ケンが泣いたからもう一つ水色の風船を買ってきて。はい、つぎママ」「渡したら急に泣き止みました。(笑)」こんな感じです。家族全員で一つの文章やストーリーを作っていきます。

慣れてくると、大人は抜きでも盛り上がる

コツとしては、おこさんってすぐ登場人物にけがをさせたり、宇宙に連れていかれたり、う○ちを踏んじゃったり、大人としてはあまりうれしくない方向に物語を持っていきます。それでも汚いとかひどいなどと怒ったりせずに見守りましょう。慣れてきたら、これは大人が抜けてしまってお子さん同士でやらせるといいです。やり方だけ教えて、ほおっておいたほうが、げらげら笑いながら、楽しんでいきますよ。

体験と言葉が重なって、情緒が育つ

今回ご紹介した言葉遊びは、どれも簡単に道具もあまり必要なく楽しめるものです。大切なのは、「楽しい!」という気持ちで、ご家族がそろった旅行の中で、ぜひたくさんの言葉に出会い、お子さまと風景や体験を共有し、それを言葉にして味わってください。たくさんの体験とそこで使われる言葉が重なり、お子さんの情緒を育て、ひいては表現力や国語力の礎となっていきます。

お子さんの言語適応能力を育てるのはご家庭ともいわれています。川の水に足をいれたら、「わー、キンキンに冷たいんだね!」とか、真っ青な海を見たら「夏の海ってこーんなに青いんだね」など、頭に浮かんだことを、ぜひ、言葉にしてください。

たとえば、美しいという言葉であれば、一緒に見た青々しい山の風景、海の色、それを一緒に見たときに「うつくしいね」と私たちが言葉がけをすることでお子様の心にスッとその情緒が染み込んでいきます。「おいしいね」「わー、うれしいね」お子さんがその気持ちを味わっているだろう、その瞬間に、ぜひ、言葉に出してお互いの感じたことを伝えあってください。Have a nice trip!