京都のフルーツ専門カフェの、手もぎ“適熟”果実パフェで幸せな時間!
和歌山県紀の川市の果樹園にある「フルーツパーラー観音山」は、フルーツ愛がとてつもなく、全国放送のテレビ、ファッション誌など数々のメディアでも取り上げられている話題のお店。公共交通機関では行きにくい山麓にあるにもかかわらず、東京からわざわざ足を運ぶ人もいるほどの人気店が、京都の四条烏丸エリアにやってきました。もう、これは行かないわけにはいけません!
Summary
場所は京都の中心地、四条河原町から徒歩圏内
お店があるのは、京都市内のメインストリート、四条通りを2筋南に下った仏光寺通沿い。昔ながらの町家を使った飲食店が並ぶ、情緒あふれる通りの一画に『フルーツパーラー観音山 京都店』はあります。
白壁に木の扉をつけた愛らしい外観。オリーブの樹の間から店内を覗くと、中もグリーンがいっぱい。
席数は20席とそう多くはなく、カウンターからすべてのお客さんに目が行き届く距離感になっています。緑が多いと、やはり癒されますね。
和歌山の手もぎみかんは“べっぴん”さん!
観音山フルーツパーラーがスタートしたのは2018年4月と、まだ最近のことですが、観音山フルーツガーデンが果樹栽培を始めたのは明治44年。100年以上もの間フルーツと向き合ってきた老舗で、皇室献上レモンでも有名。栽培しているフルーツの種類は約50種類にもおよびます。
中でも和歌山のフルーツといえば、やはりみかん。庶民的で身近な果物なので、扱い方を気にしたことはありませんでしたが、みかんも桃と同じように、ぶつけたり、擦れあったりすると味が大きく劣化してしまうそう。だから、こちらでは手もぎのみかんをサイズ別にわけるのも手作業。
通常栽培では6回以上農薬散布をおこなうところを2回にし、皮をむいて食べるみかんでも、最終散布から最低60日以上は自然の雨風にさらしてから。みかんを食べる人がいちばんおいしい状態で、安心して食べられるように心を込めて栽培されています。
手塩にかけて育てられたみかんがたっぷり詰まった「みかんのパフェ」。どこを探っても、どのひとくちにも、みかんがない部分はないぐらい、みっちりと詰まったみずみずしい甘さ。和歌山みかん特有の酸味を強調した自家製ジェラートやココアクッキーと一緒に口に入れると、生のオランジェットを食べている気分。なかなか感じられない満足感です。
京都店限定農園いちごパフェは、「淡雪」「よつぼし」「紅ほっぺ」の3種盛り!
冬から春にかけて登場するみんな大好き、いちごのパフェ。京都店の農園いちごパフェに使われるいちごは2種類。観音山で栽培された和歌山県産のいちごは「まりひめ」「さちのか」。三重県伊賀市のいちご農園「遊士屋」のいちごは「よつぼし」「紅ほっぺ」「淡雪」。その中から、その日の仕入れにより使われる品種が変わります。
今回いただいたのは「遊士屋苺農園」の農園いちごパフェ。栽培地の伊賀は、冬場、濃い霧に覆われるほど昼夜の寒暖差が激しい地域。本来は、いちごの栽培に向かない環境を逆手に取り、ゆっくりと時間をかけて育てることで、甘さや旨みを粒の中にしっかりと溜め込んだ真っ赤ないちごが生まれます。
この日のパフェに使われたいちごは「よつぼし」と「紅ほっぺ」の2種類。いちごの味が際立っているから、ほかの素材はなるべく控えめにしたかったとシェフ。主張しすぎず、主役を引き立てる上質の生クリーム、ざくざくした香ばしいグラノーラ、甘さを控えたミルクとピスタチオのアイスなど、すべてが完全に調和しています。
最後の一口までおいしく。グラスの底にもジェリーと粒のままのいちごがゴロゴロ入って、あぁ、幸せ。あと口もみずみずしく、さわやかな気分。
「観音山みかんパフェ」は、毎年11月中旬から2月末頃まで、「農園いちごパフェ」は11月下旬から5月上旬頃まで登場の予定。お店ではほかに「いちじくのパフェ」や「洋梨のパフェ」「柿のパフェ」などパフェが、収穫シーズンにあわせて登場。旬の適熟の味を堪能できるので、いつ行っても新鮮な喜びがあります。
おみやげに持ち帰りたい、ボリューミー萌え断のフルーツサンド
パン消費量No.1の街、京都ですから、フルーツサンドも期待できますよ!観音山のみかんといちごがざっくり大きくカットされて入ったフルーツサンドは、果実の食べごたえ満点。お持ち帰りできるので、あたたかくなったら鴨川の川辺でピクニックするのもよさそうです。
こちらフルーツパーラーではありますが、ジャパンバリスタチャンピオンシップで優勝経験のあるバリスタが京都で営むコーヒー専門店「Okaffe」のコーヒーも飲めますよ。甘いものが苦手な相手が一緒でも大丈夫!
春夏秋冬、いまおいしいフルーツを専門家が選別し、最高の状態で食べさせてくれる『観音山フルーツパーラー』。いちご好き、みかん好き、いちじく好きなど、推しフルーツの旬に訪れてみませんか?
Photo:瀬田川勝弘
text:小西尋子
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