京都のニューオープンショコラトリーで、はんなり「茶筅ショコラドリンク」体験
京都市営地下鉄・京都市役所前駅から徒歩5分。高級旅館が軒を連ねる麩屋町通りに、2019年10月「セゾン ド セツコ 京都 ショコラトリー」がオープンしました。京町家をリノベーションした空間は、チョコレートを楽しめるショップ&カフェ。お茶のお点前のようにチョコレートを楽しんだり、華やかなチョコレートをお土産に、ぜひ!
Summary
日本を代表する高級チョコレートメーカーが世界に発信する日本の美
京都でチョコレート専門店が続々と出店する中、日本を代表する高級チョコレートメーカー「メリーチョコレート」が麩屋町通りに、日本の文化や四季の美しさを世界に発信するブランド「 セゾン ド セツコ 京都 ショコラトリー」をオープンしました。
暖簾をくぐるとショーケースに綺麗に並べられたチョコレートが目に飛び込んできます。
日本人ショコラティエの感性でつくられた「季節のショコラ」。左下の梅酒入りのビターガナッシュ「紅梅」、右下のカルバドス入りミルクビターガナッシュ「椿」は冬を代表する花をイメージした季節限定品。花の季節の移り変わりとともに、チョコレートの柄もテイストも変わります。
季節を表現していることや細やかな細工は、和菓子と共通したものがありますね。
左上「竹林」(ホワイトガナッシュにほうじ茶)、右上「五重塔」(黒ごまときなことミルクガナッシュ)、真ん中「舞妓」(濃い宇治茶のガナッシュ)は京都ショコラトリー限定。人気の「五重塔」と「舞妓」は一年通して購入可能です。
ショップの一段あがった奥と2階がカフェスペースで靴を脱いであがります。1階の畳の間は、床暖房が入ってほんわり足元あったか。手入れの行き届いた坪庭が、落ち着いた空間を演出しています。
2階は和モダンの洗練された雰囲気です。和紙と照明を上手く使った光のテーブルは人気席。
「セゾン ド セツコ」のすべてのブランドデザインをプロデュースしているのが和紙デザイナーの堀木エリ子氏。和紙デザイナーならではの空間をはじめ、食器やチョコレートボックスに至るまで統一美があります。
お茶のお点前でチョコレートを楽しむ!抹茶ショコラドリンク
訪れたら絶対注文したいのが、「茶筅ショコラドリンク」(1210円税込)。ホワイトチョコに宇治の抹茶を多く練りこんだ「抹茶」と、香りの強い、エクアドル産のチョコレートが用意された「ビター」の2種類から選べます。これに、温めた北海道産のミルクと生クリームを注いでいただくのですが、ここからがポイント!
今回は、抹茶をセレクトしました。
茶筅をつかって、お茶のお点前のように、器の中でMの字を書くようにチョコレートを溶かします。これは、ただのパフォーマンスではなく、チョコレートが綺麗にまざり滑らかな口当たりのショコラドリンクを飲むために大切な工程。
できたてを一口飲めばチョコレートの甘さと抹茶の香りで至福の気分に。
そこに、丹波産のきな粉、黒蜜、乾燥させた国産の柚の皮の順に一種類づつトッピングしていきます。きな粉は香ばしさがプラスされ、黒蜜は苦みと甘みが調和を生み、柚の皮は柑橘らしいさっぱりとした芳香で包んでくれ、飲み進めるごとに新鮮な驚きが生まれます。抹茶茶碗は顔が鼻まで隠れるので、カップで飲むより香りを感じることができるんです。茶筅といい、抹茶茶碗といい、日本文化の良さを再認識。
ビター味には、ラズベリー、蜂蜜、黒胡椒のトッピングが付きますよ。
ショコラフォンデュは二度嬉しい!
もう一つのおすすめであるショコラフォンデュ(1430円税込)は、ベトナム産のミルクチョコレートと抹茶味の2種類。温めたチョコレートに、クランチチョコレート、白玉、かさね焼き(金ごま・黒ごま)、そして、季節のフルーツをディップ。様々な味や触感が楽しめます。
食べ終えて、チョコレートがのこっていたら、あたためた牛乳を加えて、チョコレートドリンクに。
二度楽しめるのも嬉しいですね!!
町の喧騒を離れてひと時の憩いを
コーヒー(660円税込)、ほうじ茶(550円税込)を単品で頼むと、お花の形のチョコレートがついてくるのも嬉しい。
お店のある麩屋町通りは、御池通りや三条河原といった繁華街のすぐそばにありながら、とても静かな場所です。
京の町を歩き疲れて「ちょっと甘いものが食べてほっとしたい、人込みを離れて、京都らしいお店でお茶したい!」という時に最適なお店ですね。>
text:山田詩乃(ウエストプラン)
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●撮影上利用した窓際の席では、現在、お食事はできませんのでご了承ください。