新生活に彩りを。佐賀・長崎、素敵なやきもの探しの旅!

新生活に彩りを。佐賀・長崎、素敵なやきもの探しの旅!

うつわ 有田焼 陶芸 アクセサリー作り 日本遺産 るるぶ&more.編集部
Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket

やきもの作りに適した良質の土や石に恵まれる肥前地域(佐賀県&長崎県)には、あちらこちらに、個性豊かなやきものの里が点在しています。陶器市の季節もすぐそこ。磁器萌え派も陶器萌え派も、「肥前やきもの」たちの故郷を探訪する旅に出かけてみませんか?器はもちろん、かわいすぎるアクセやステーショナリー、とびきり美味しいご当地グルメも待ってます!

Summary

「窯ガチャ」でミニチュアのやきものを大人コレクション!

ミニチュアやきものがカプセルに入った「窯ガチャ」は、目にした瞬間、愛しすぎて欲しすぎて、コンプリートへの野望がノンストップ!やきもの関係のイベントでたびたび登場するので、陶器市などに出かけた際にはぜひチェックしてみて。

出てくるやきものは下記の7種類のうちどれか。ちょこんとした小さいサイズながら、どれも各窯元が特別に作り上げた本物のやきものです。手にとると、作り手たちの精巧な技と、遊び心がビシバシ伝わってきます。

・唐津焼/ざっくりと粗い土を使う、素朴で力強い唐津焼。酒器としても有名なので、実際にミニチュアで日本酒を飲んでみてもいいかも?!
・伊万里鍋島焼/佐賀藩御用窯としての高度な技術を受け継ぐ伊万里焼。華やかな色彩美は、インテリアとしてもおしゃれ!
・武雄焼/陶器・磁器の両方があり、約90か所の窯元で個性的な作品を製陶。ろくろで1つ1つ作陶されており、それぞれに魅力がつまっています。
・有田焼/400年の歴史を持つ、言わずと知れた日本の磁器の生誕地。すべて手書きで丁寧に製作されたミニチュアは、有田焼の職人技と愛くるしさが表現されています。
・肥前吉田焼/スタイルにとらわれず、自由で美しい磁器を発信。吉田焼ならではのポップなデザインが素敵です。数量限定の商品も!
・三川内焼/純白さと薄さで、ヨーロッパでも高く評価されています。二枚揃えるとパンダが綱引きになるデザインは、すべて手書きで繊細な仕上がりとなっています。
・波佐見焼/伝統と技術を生かしながら、現代にもマッチする器を生産。「かわいい!」と思わず声を出したくなるようなデザインがたくさん。

【武雄(佐賀県)】ほぼ地元の素材だけで作陶。あたたかな陶器が並ぶ「武雄古唐津焼 東馬窯」

武雄市山内町の「武雄古唐津焼 東馬窯」のご主人は、有田で磁器について学んだのち、陶器に魅せられて武雄に移った馬場宏彰氏。

この地に製陶できる土があることを確かめ、山林を買い取って東馬窯を開いたといいます。

土はもちろん、木灰、藁灰、長石などほとんどすべての素材を地元のものでまかないながら、武雄古唐津の技術を駆使して作陶しています。

ギャラリーには、東馬窯ならではのあたたかみのある土ものが並びます。食器や花器だけでなく、コーヒーサーバー&ドリッパーやスピーカーといったちょっと変わった作品もあり、居るだけで楽しい空間です。
素朴さと気高さを併せ持つ梅花皮模様や蛇蝎模様は、東馬窯のシンボルとも言える柄。

また、武雄の特産であるレモングラスの灰を使った「レモングラス釉」で仕上げる薄水色の器も人気です。料理を格上げしてくれること間違いなしの東馬窯の器。ハイクラスの飲食店からのオーダーも多いそうですが、個人でのオーダーも1枚からOKなので、気になったら気軽にご相談を。

【近くで寄りたい!】陽光美術館 日本庭園「慧洲園」

武雄に来たなら外せない立ち寄りスポットが、絶景庭園「慧洲園」。足立美術館やボストン美術館などの日本庭園を手がけたことで知られる中根金作氏の傑作です。まるで水墨画のように美しい山容の「御船山」を借景に広がる庭園風景は、どこから見ても魅力的。

広いガラス越しに慧洲園と御船山を一望できる「陽光美術館」では、陶磁器のアクセサリー作り体験も随時受け付けています。料金はどれも1,000円で、好みの肥前陶磁器のパーツを選び、特殊な工業用ボンドで金具を取り付けるだけで、世界に一つのオリジナルアクセが完成します。
作ることができるアイテムは、ピアス、イヤリング、指輪、ブローチ、髪留め、ヘアゴム。意外なほどのプチプライスでいて、高見えします。しかも、このかわいさ!自分用にもギフトにもオススメです。

【佐世保(長崎県)】絵付けはすべて手作業!「平戸嘉久正窯」の職人技に拍手

平戸藩の御用窯として磨かれてきた伝統の技法を継承しつつ、現代的な創意工夫も盛り込んだ三川内焼の作品を世に送り出している「平戸嘉久正窯」。

工房では、三川内焼の代表的な伝統技法である手描きの染付(青華)技法を駆使した絵付けが行われています。営業時間中なら、予約なしでいつでも見学OKです。

細かい文様をゆるゆると生み出してゆく見事な筆さばきはまさに職人技。時を忘れて見とれてしまいます。

ギャラリーには、「唐子」などの三川内焼の代表的なモチーフを中心に、美術的価値の高い工芸品から普段使いにちょうどいいカジュアルな器まで、バラエティ豊かな作品が並んでいます。

8代目にあたる現在のご主人は、伝統的な文様を現代風にリメイクした新感覚の三川内焼も手がけています。パンダや力士などキュートなデザインのものだったり、伝統柄に動物や蝶などの隠れモチーフが紛れていたりと、どれもアイディアの効いた素敵な品ばかり。
肥前陶磁器エリアの「今」を感じに、気軽に訪れてみてくださいね。

【近くで寄りたい!】バーガーショップあいかわ

肉屋直営の佐世保バーガー店。肉のクオリティの高さが自慢で、焼肉でも十分に楽しめる上質な肉を惜しげも無くパティに使い、ビーフ100パーセントで提供しています。
定番「あいかわバーガー」(650円税込)から「長崎和牛A5モモステーキバーガー」(1,300円税込・写真)、「長崎和牛A5サーロインステーキバーガー」(2,200円税込)まで、どれを食べても肉の美味しさに唸ること間違いなし。

肥前やきものの魅力満載!「HIZEN5」のアクセもチェック

肥前やきものの魅力は、器だけに留まりません。唐津、伊万里、武雄、嬉野、有田の5つの町のやきものをアレンジして生み出される「HIZEN5」のアイテムに、今、各方面から熱視線が集まっています。
HIZEN5は、肥前のやきものが培ってきた伝統技術に、新しい感性を掛け合わせるプロジェクトから生まれたブランド。清潔感のある白磁のピアスや素朴な風合いの土ものの髪留めなど、気に入ったやきものを身にまとえば、日々のお出かけがもっと楽しくなりそう。

アクセだけでなくステーショナリーや伝統文様柄のファブリックなども多数ラインナップ。写真を眺めているだけで物欲をチクチクと刺激される、要注目ブランドです!



掘り出しものがざっくざく!陶器市に出かけよう

肥前やきもの圏では、そろそろ、陶器市がシーズンイン。例年春から初夏にかけて各所で陶器市が相次いで開催され、多くの人で賑わいます。
写真は「波佐見陶器まつり」の様子。人気の波佐見焼を、いつもの3〜4割引で手に入れるチャンス!有料でのやきもの作り体験コーナーや、購入者が参加できる抽選会も企画されていますよ。

これぞという器との出会いを夢見て、陶器市をハシゴしてみませんか?

▼そのほかの陶器市はこちらから

※新型コロナウィルスの影響で予定変更の可能性もございますので、詳細は各HPをチェックしてください。

text:仁田 茜
photo:高倉勝士

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

Sponsored:肥前窯業圏活性化推進委員会

Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

この記事に関連するタグ

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください