「ゆる薬膳。」始めてみない? たまったストレスを食べ物の力で解消!
食事で体調を整えるという考え方・薬膳。薬膳と聞くと、なんだか難しそうだし大変そう……と思う人も多いはず。そんな人におすすめなのが「ゆる薬膳。」。今の自分にとって必要な食材を知って、取り入れるだけでOK。スーパーで簡単に手に入る食材でも、缶詰でも、なんなら外食でも大丈夫。今回は、薬膳アテンダント・池田陽子さんの著書『1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日』から、日ごろのストレス撃退に効果的な「ゆる薬膳。」をご紹介します。
Summary
新しい環境のストレスは「香り野菜」で撃退!
新たな環境がスタートする春は慣れないことが多くて、ストレスもたまりがち。中医学的に見ても、自律神経を司る臓器「肝(かん)」の動きが過剰になって上手く機能せず、春は一年でもっともストレスがかかりやすい季節。
そんなストレスがたまっている状態とは、中医学では気の流れが滞っている=「気滞(きたい)」の状態をいいます。気滞になると胸や脇に張った痛みがある、胃が張る、ゲップやガスが多い、生理前にイライラするという症状が見られるようになります。 ストレスを解消するには気を巡らせる食材を取り入れて。
おすすめは「香り野菜」。セロリ、春菊、三つ葉、青ジソ、パセリ、パクチーやハーブ類は、そのすっきりした香り成分が気の流れを良くしてくれます。
特におすすめなのがセロリ。肝の動きを助けて、気の流れを良くするとともに、興奮状態を鎮めてくれます。香りがポイントなので調理の時は加熱時間を短めに。
ストレス解消麺「エスニック香りそば」でリフレッシュ
忙しい毎日で週末に向けて溜まるストレス…。ストレス解消によい「エスニック香りそば」でリラックス。あとひと踏ん張りを。
耐熱皿に塩・こしょうをした鶏ささみ肉2本を入れ、酒大さじ2をふってラップをかけ、5分加熱。蒸し汁は取っておいて、身を割いてほぐします。 ボウルに袋の指定通り茹でたそば2袋、5cm長さの薄切りにしたセロリ、鶏肉を入れて、タレ(蒸し汁と、ナンプラー大さじ1、酢・ごま油・みりん各大さじ3、ショウガのすりおろし少々を混ぜ合わせる)で、和えて器に盛り、白すりごま適量をふって、ざく切りにしたパクチー適量を散らします。
気を巡らせるセロリとそばを、鶏肉の旨みが効いたタレがつないだ爽やかな味わいです。
リラックスにおすすめの「ジャスミンカクテル」
今日は仕事がうまくいかずに、ストレスまみれの一日だった…。そんな強いストレスがかかった時は、気を巡らせる食養生で早めにケアを。
イライラを解消するとともに、精神を安定させて、不眠にもよいジャスミンティーを使ったカクテルはいかが?
グラスにジャスミンティー・炭酸水各1カップ、マーマレード大さじ2を入れてよく混ぜ合わせるだけ。リラックス効果のあるオレンジの効能をマーマレードで取り入れた、爽やかなカクテルで癒しのひとときを過ごして。お酒が大丈夫な人は白ワイン適量を加えてもおいしいですよ。
※レシピは2人分を目安にしています。(ドリンクは1人分です)
ムズカしいことヌキ!とにかくゆるく薬膳生活
今回ご紹介した薬膳術のように「ゆるく」「カンタンな」薬膳コラムを365日の日付ごとに掲載した書籍が登場。季節ごとのお悩みや体の不調、健康維持のための疑問に“まいにち”お応えします!体調は良くしたい!けどストイックな健康法は疲れちゃう。という方、必見です。
冷えや花粉症、PMSや肩こりといった日々のツラい症状に効果的な食材やレシピが盛りだくさん。TBSテレビ「マツコの知らない世界」に“サバジェンヌ"としても登場した著者・池田陽子氏のサバ缶活用術や、自身の美容&ダイエット薬膳術も伝授しちゃいます。
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