独自の進化をとげたラーメン文化 朝にも昼にも、福島・喜多方ラーメン食べくらべ7選
日本三大ラーメンのひとつである喜多方ラーメン。多加水麺を使用した太めの平打ち縮れ麺が特徴的で、朝7時から営業する「朝ラー」という独自の文化があるのは、ご存知ですか? 何杯も食べくらべたいお客さんのために、一部の店には「ミニラーメン」があるほか、2名以上で取り分けができるところもあります。喜多方で人気の7軒を厳選して見ていきましょう!
Summary
極上チャーシュー×喜多方ラーメンのコラボ
開店と同時に満席になるほど、行列ができる人気店「食堂はせ川」。もちもちの多加水麺と、鶏ガラや魚介だしがベースのスープが見事に調和しています。「端麗醤油中華そば(小チャーシュー乗せ)」(770円)は、自慢のチャーシューを味わえる一品です。醤油のほかに、塩や味噌もありますよ。
●ミニラーメン:あり(小学生以下注文可) ●取り分け:不可
土・日曜は「黒はせ川」として、メニューを変えて営業しているので、ぜひチェックして。
■食堂はせ川
住所:福島県喜多方市大荒井6
TEL:0241-24-5180
営業時間:11~15時(スープがなくなり次第終了)
定休日:木曜、第一水曜
繊細でまろやかな味わいの繁盛店
続いてご紹介するのは「喜一」。洋食出身の店主が丁寧に仕込んだ熟成しょうゆ、Sio、熟成味噌があり、どれも好評。スープ、麺、チャーシューのバランスが絶妙です。「Sioチャーシューメン」(935円)の透明なスープは上品な味わいで、特注の平打ち縮れ麺との相性もいいと評判です。
●ミニラーメン:なし ●取り分け:可
窓からの景色が四季を感じさせる、モダンな店内です。
■喜一
住所:福島県喜多方市関柴町上高額境田635-7
TEL:0241-24-2480
営業時間:9~14時(スープがなくなり次第終了)
定休日:日曜、不定休
全国に名前を知られる名店の味をどうぞ
昭和33年(1958年)創業の「坂内食堂」。全国展開の「坂内」や「小法師」の元祖で、昭和40年ごろから「朝ラー」を始めた店としても有名です。写真の「支那そば」(700円)のスープは、豚骨だしの透き通る珍しい塩ベース。もちもちの多加水麺とベストマッチしています。チャーシューがどんぶりを覆う「肉そば」(1000円)も人気です。
●ミニラーメン:なし ●取り分け:不可
休日には終日、行列が絶えない人気店です。
■坂内食堂
住所:福島県喜多方市細田7230
TEL:0241-22-0351
営業時間:7~18時
定休日:木曜
昔懐かしい元祖喜多方ラーメン
喜多方ラーメン発祥の店「源来軒」。先代の味を守り、店主が毎朝、麺を手打ちしています。豚骨、鶏ガラ、魚介だし、野菜などを煮込むベーススープの香り高さをぜひ味わってください。「ラーメン」(700円)は、定番のトッピングがうれしい一品。油の量や麺の固さをリクエストすることもできます。
●ミニラーメン:なし ●取り分け:要確認
昔ながらの中華料理店の雰囲気があり、連休などには多くの人で賑わいます。
■源来軒
住所:福島県喜多方市一本木上7745
TEL:0241-22-0091
営業時間:10時~19時30分LO(麺やスープがなくなり次第終了)
定休日:火曜(祝日の場合は営業、代休あり)
塩とワンタンが奏でる豊潤なハーモニー
喜多方では名高い「喜一」の長男が、「喜一」で10年の修行を積み、その後独立して開店したお店です。醤油、塩ワンタン、辛さが際立つ火華の3本柱で、「喜一」とは異なる独自の味わいが人気です。「塩ワンタンメン」850円は、昆布の一番だしが風味豊かで繊細な味わい。喜多方では珍しいワンタンとの相性もバツグンです。
●ミニラーメン:なし ●取り分け:可
店内は壁や天井が木目調ですっきりした印象です。
■喜多方 満喜
住所:福島県喜多方市西四谷59
TEL:0241-23-3248
営業時間:7~14時
定休日:金曜
煮干し香る濃厚スープにハマる人が続出中!
4代目が味を受け継ぐ、昭和22年(1947年)創業の店「まこと食堂」。豚骨ベースに煮干しなどを加えたスープは、喜多方では珍しくガツン!とくる濃厚さ。「チャーシューメン」(1000円)は、特注する縮れが強い熟成麺です。チャーシューはバラとモモの種類の部位を使用しています。人気の「ソースカツ丼」(1050円)もはずせません。
●ミニラーメン:なし ●取り分け:不可
テーブルと座敷がある広い店内ですが、お昼時には連日行列ができます。
■まこと食堂
住所:福島県喜多方市小田付道下7116
TEL:0241-22-0232
営業時間:7時30分~15時
定休日:月曜
見た目に反してあっさり味の一杯
最後は「ラーメン一平」。あっさり醤油のスープに背脂がたっぷり浮く、市内では個性派の一杯が味わえます。写真は「じとじとラーメン」(750円)。豚の拳骨や鶏ガラ、カツオ節、野菜などがベース。意外なことに、背脂を感じさせないあっさり味です。じとじとスープにニンニク、チャーシュー、白髪ネギがのった「特製ラーメン」(1050円)も人気ですよ。
●ミニラーメン:なし ●取り分け:可
休日は朝から並ぶので、夕方を狙うのがおすすめです。
■ラーメン一平
住所:福島県喜多方市村松石田1453
TEL:0241-23-0699
営業時間:7~18時(スープがなくなり次第終了)
定休日:水曜(祝日の場合は翌日)
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●この記事は「るるぶ会津 磐梯 福島'21」の過去に掲載した記事を元に作成しています。