ペンギンやアザラシを間近で!「旭山動物園」4つのポイントと5大人気動物舎

ペンギンやアザラシを間近で!「旭山動物園」4つのポイントと5大人気動物舎

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昭和42年(1967)に開園した日本最北の動物園。一時は入園者数の減少で閉園の危機もありましたが、理想の動物園を作る夢を諦めなかった飼育展示スタッフみんなの努力で、平成9年(1997)に最初の行動展示施設「ととりの村」が完成。その後「ぺんぎん館」「ほっきょくぐま館」「あざらし館」と、話題の施設が次々と登場し、現在は全国各地から人々が訪れる人気施設となりました。

Summary



旭山動物園がもっと楽しくなる!4つのポイントはコレ

約100種の動物たちが暮らす人気動物園。多くの人を惹きつけてやまない、旭山動物園ならではのポイントを4つ紹介しましょう。


ポイント①行動展示

いとも簡単に空中散歩で移動するオランウータン
いとも簡単に空中散歩で移動するオランウータン

日本の動物園に「行動展示」というスタイルを確立したのが旭山動物園です。「行動展示」とは、動物が本来持っている、野生の能力を引き出す展示方法。動物の習性や特徴を研究し、工夫とアイデアにあふれた環境を作り出しているため。動物たちのイキイキしたを姿を見ることができます。

ポイント②もぐもぐタイム

さる山の「もぐもぐタイム」。ニホンザルが飼育スタッフにちょっかい!?
さる山の「もぐもぐタイム」。ニホンザルが飼育スタッフにちょっかい!?

動物の野生の本能がもっとも現れる食事シーンが見られる「もぐもぐタイム」。同時に飼育展示スタッフが、動物の行動や習性を分かりやすく解説してくれます。園内の掲示以外に公式サイトでも、その日の実施時間を案内しています。

ポイント③アニマルキッズ&親子

お父さん「ゲンキ」と息子の「あさひ」。キリンの仲良し親子
お父さん「ゲンキ」と息子の「あさひ」。キリンの仲良し親子

近年、旭山動物園ではアニマルキッズが生まれたり、来園したりしています。子ども時代の動物たちはとにかく可愛いし、見られる期間は長くはありません。そして、キッズの成長過程で、親子一緒に同じ展示場で暮らす姿にも注目。

ポイント④冬の動物園

体色が白いので雪と同化するエゾユキウサギ
体色が白いので雪と同化するエゾユキウサギ

積雪はもちろん、気温もマイナス20度以下になる旭川の冬でもイキイキと暮らす動物たちを観察できる旭山動物園。雪まみれになって遊ぶホッキョクグマや、寒さの中でサルたちが身を寄せ合う「サル団子」が見られることもあります。


ココはマスト!5大人気動物舎~ぺんぎん館・あざらし館など

旭山動物園に行ったら「ココははずせない!」動物舎5つを紹介。4つのポイントをおさえながら、それぞれのみどころをチェックしましょう。

5大人気動物舎①ぺんぎん館

現存するペンギンのなかで2番目に体が大きいキングペンギンのほかイワトビペンギン、ジェンツーペンギン、フンボルトペンギンの計4種を一緒に展示。それぞれのペンギンの違いや、水中トンネルで泳ぐ様子、屋外放飼場でゆっくりと歩く姿などに注目です。「もぐもぐタイム」の実施日も多数。
泳いでいる姿を見るなら、開園直後の早い時間がおすすめです
泳いでいる姿を見るなら、開園直後の早い時間がおすすめです
雪の上をキングペンギンの集団がヨチヨチ歩く「ペンギンの散歩」は冬期の積雪期に実施
雪の上をキングペンギンの集団が歩く「ペンギンの散歩」は冬期の積雪期に実施

5大人気動物舎②あざらし館

園内でも1、2の人気を誇る施設。ゴマフアザラシのほかオオセグロカモメも一緒に暮らしています。円柱水槽の「マリンウェイ」や大水槽、屋外放飼場が全部つながっており、あらゆる角度からアザラシの様子を観察できます。「もぐもぐタイム」の実施日も多数。
2頭が交差できるほど太い円柱状の水槽をアザラシが上昇&下降
2頭が交差できるほど太い円柱状の水槽をアザラシが上昇&下降
世界にいるアザラシの大きさがわかる展示も。旭山動物園には手作り感満載の愛ある解説板がいっぱい
屋外にはアザラシの種類の大きさがわかる展示も。旭山動物園には手作り感満載の愛ある展示や解説板やがいっぱい

5大人気動物舎③ほっきょくぐま館

北極圏をイメージした柵のない放飼場と、大水槽がある放飼場の2カ所で展示。陸上をノシノシと歩く姿や、水にダイブしたり、水中を泳いだり遊具で遊ぶところなど、さまざまな姿を観察できます。「もぐもぐタイム」もあることが多く、かなりの人気。
大水槽にダイブしたり泳いでいる様子を見ると、泳ぐのに適した流線形の体型をしているのがわかります
大水槽にダイブしたり泳いでいる様子を見ると、泳ぐのに適した流線形の体型をしているのが分かります
氷の下にいるアザラシ(英語でシール)の視点でホッキョクグマを観察できる「シールズアイ」も人気
氷の下にいるアザラシ(英語でシール)の視点でホッキョクグマを観察できる「シールズアイ」も人気

5大人気動物舎④きりん舎

屋外放飼場はキリンと人が同じ目線になるつくり。キリンの身長がわかる目盛りもあります。「かば館」の地下に、屋内からガラス越しにキリンを観察できるスペースも。「ゲンキ」と「あさひ」親子の微笑ましい姿も見逃せません。
「もぐもぐタイム」の様子。キリンは長い舌で上手に草木を巻くように食べます
「もぐもぐタイム」の様子。キリンは長い舌で上手に草木を巻くように食べます
「かば館」の地下かのらキリン。近づいてくると、長い足が目の前に大接近
「かば館」の地下かのらキリン。近づいてくると、長い足が目の前に大接近

5大人気動物舎⑤かば館

屋内外に放飼場があります。注目は屋内で、カバが水中を自由自在に泳ぎ回る姿を見られます。カバのこんなアクティブな様子は、日本のどこの動物園でも見られない画期的な展示。「もぐもぐタイム」を実施する日もあります。
深さ3mあるプールを泳ぎ回るカバを、アクリルのガラス窓越しに間近で観察できます
深さ3mあるプールを泳ぎ回るカバを、アクリルのガラス窓越しに間近で観察できます
カバは水中から周囲を見張るため、耳・目・鼻が一直線になっています
カバは水中から周囲を見張るため、耳・目・鼻が一直線になっています


コチラも注目!まだあるオススメ動物舎~おらんうーたん館・さる山など

5大人気動物舎以外にも、魅力的な動物舎がズラリ。自分だけのお気に入りを探してみましょう。

■えぞひぐま館

奥行きがたっぷりある屋外展示場には、北海道在来の木が植えられ季節を感じながらエゾヒグマを観察できます。屋内展示場には渓流なども。
2023年より子どものエゾヒグマ「すなすけ」も仲間入り
2023年より子どものエゾヒグマ「すなすけ」も仲間入り

■もうじゅう館

ライオン、アムールトラ、ユキヒョウ、アムールヒョウというネコ科の動物4種が暮らしています。違いなどを観察してみましょう。
ライオンは野生と同じく群れ(家族)で一緒に展示しています
ライオンは野生と同じく群れ(家族)で一緒に展示しています

■レッサーパンダ舎

展示場から高い木まで吊り橋を渡してあり、レッサーパンダは日中、その橋や木の上で過ごしていることが多いんです。「もぐもぐタイム」の実施日も多数。
見上げるとレッサーパンダが毛づくろいしたり歩いたりしています
見上げるとレッサーパンダが毛づくろいしたり歩いたりしています

■さる山

見学通路は放飼場を囲むようにスロープ状になっており、いろいろな目線で観察できます。ニホンイノシシと共生展示。「もぐもぐタイム」もよく実施しています。
さる山のうしろに旭川郊外の風景が見渡せて開放的
さる山の背景に旭川郊外の風景が見渡せて開放的

■おらんうーたん館

ボルネオオランウータンが生息する熱帯雨林のジャングルをジャングルジムや鉄柱などで屋外に再現。屋内放飼場もあります。「もぐもぐタイム」の実施日も多数。
100kgを超える巨体を揺らし、地上17mの地点にあるロープを渡っていく姿は圧巻
100kgを超える巨体を揺らし、地上17mの地点にあるロープを渡っていく姿は圧巻

■ちんぱんじー館

スカイブリッジを走り回ったり、屋内放飼場で鉄柱を上り下りしたり、チンパンジーはとても活発です。
スカイブリッジは、地上5mの場所にある上部が透明なアクリルで覆われた通路です
スカイブリッジは、地上5mの場所にある上部が透明なアクリルで覆われた通路です

■その他の注目動物舎

ほかにも立ち寄ってみてほしい動物舎は次のとおりです。

★サル舎
★北海道小動物コーナー
★北海道産動物舎
★くもざる・かぴばら館
★オオカミの森
★こども牧場
★第2こども牧場
★シロフクロウ舎
★マヌルネコ舎
“世界最古のネコ”と言われるマヌルネコ
“世界最古のネコ”と言われるマヌルネコ


動物園ならではの人気みやげ&園内グルメ

みやげは、動物がモチーフのかわいいアイテムやお菓子がいっぱい。旭山動物園の元飼育員で『あらしのよるに』などで知られる絵本作家・あべ弘士さんのイラストを使用したグッズにも注目。グルメは北海道らしいメニューがたくさんあります。ココでは代表的なものを少しだけ紹介します。

販売・提供ショップは次のとおりです。なお、商品の価格や内容は変更になる場合や、店舗により異なる場合があります。

(A)旭山動物園くらぶ いこいの広場SHOP・パン小屋
(B)旭山動物園中央売店&厚友会中央食堂
(C)旭山動物園くらぶ こもれびの丘SHOP
(D)カムイチカプ
(E)テイルン・テイル

人気みやげ【お菓子】

あさひやまどうぶつえん かりんとう 各324円
「あさひやまどうぶつえん かりんとう」各324円。販売店は(A)(C)(E)

人気みやげ【雑貨】

トランスクッション 1個3440円。左のクッションを裏返すと右のホッキョクグマになります。販売店は(B)
「トランスクッション」1個3440円。左のクッションを裏返すと右のホッキョクグマになります。販売店は(B)

人気みやげ【あべ弘士さんグッズ】

こっちシール 1枚210円。園内の「こっち」看板がシールに。販売店は (A)(C)
「こっちシール」 1枚210円。園内の「こっち」看板がシールに。販売店は (A)(C)

園内グルメ【スイーツ】

旭山あざらしパンケーキ 500円。ボリューム満点です。提供店は (B)
「旭山あざらしパンケーキ」500円。ボリューム満点です。提供店は (B)

園内グルメ【ランチ】

店名物のジンギスカンがのったジンギスカンカレー 1500円.提供店は(D)
店名物のジンギスカンがのった「ジンギスカンカレー」1500円.提供店は(D)

Text:佐々木隆(スリーコード)
Photo:スリーコード

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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