京都・下鴨神社ご御用達店からお取り寄せ!雅な京菓子をおうちで
世界遺産「下鴨神社」の宮司からの信頼をうけ、境内の茶店「休憩処 さるや」を営む『宝泉堂』。最高級の小豆を使ったお菓子に定評がある京都の和菓子店です。今回は、お取り寄せができる「下鴨神社」のご神紋を模したあずき菓子「賀茂葵」のほか、茶寮でいただける京都随一の作りたてわらび餅や、季節の生菓子をご紹介します。
茶道の世界に通じる、おもてなしの空間
下鴨神社の北、下鴨本通りの一筋南の道を東へ向けて進むと、木塀に囲われたひと際立派なお屋敷が現れます。
下鴨神社御用達の和菓子店「宝泉堂」が運営する『茶寮 宝泉』。圧倒的な広さと美しい庭をもつ茶寮です。
木漏れ日が差しこむうららかな春の日、庭師による手入れの行き届いた庭の石畳にそって店内へ。
玄関では双葉葵(フタバアオイ)の鉢植えがお出迎えしてくれます。
双葉葵は、「葵祭」で、髪飾りや牛車の飾りにつかわれる植物。身につけることが“清浄のしるし”とされ、世界遺産「下鴨神社」のご神紋にもなっています。
茶寮には、欄間や床の間など、建築当時の建具が残る立派なお座敷を開放。
この日、床の間には大徳寺住職の揮毫による“無事”の掛け軸が掛けられていました。
ゆったりと間をとって置かれた和机。どの席に案内されても、庭を望めるように配置されるなど「もてなし」と「しつらえ」の美学が隅々まで行き届いています。
秋になると庭の紅葉と苔の緑とのコントラストが楽しめますよ。
葵祭の気分も味わえる、京都の上品な味をお取り寄せ
「宝泉堂」はできたてのわらび餅が美味しいと、多くの観光客が訪れる人気店です。わらび餅などの生菓子はお取り寄せできませんが、双葉葵を模したお取り寄せ可能な京菓子があります。
今年は葵祭も中止になりましたが、双葉葵の京菓子で気分だけでも楽しみたい。
最高級の丹波大納言小豆を寒天で固めた「賀茂葵」は、粒をなるべく崩さずに残した、小豆の風味のよさがよくわかる逸品です。
もうひとつ、お取り寄せ商品で季節を問わず人気なのが「しぼり豆丹波黒大寿」。
甘さ控えめの確かな味わいと、常温保存ができ、個包装された使い勝手のよさから、手土産好適品として、あらゆる世代に好まれています。
閉そく感のある日々ですが、家の時間を楽しみながら過ごしているご褒美を自分や友だちに贈るのもいいかも。そんなときに銘に“寿”がつくお菓子は最高です。
これを求めて訪れる人が後を絶たない、ぷるんぷるんのわらび餅
さて、美しい日本庭園を目の前に、店内でいただけるのは名物のわらび餅。
原材料は貴重な本わらび粉と砂糖のみ。 わらびの根から取れるという本わらび粉は非常に希少で貴重なものです。
よく売られているわらび餅には本わらび粉は使われてないことがほとんど。
本わらび粉のみで作られたわらび餅は、めったに口にできません。
黒蜜が添えられていますが、まずはそのままで。わらびの根に蓄えられたぷるぷるむっちりとした粘り、それを助けるように少しだけ加えた砂糖の優しい甘さが口の中に広がり、さすが別格のわらび餅と言われるだけのことはあると納得。
訪れるほとんどの人が注文するのはわらび餅ですが、季節の生菓子も素敵です。
2回目の来訪や手土産に、季節の生菓子はいかがでしょうか。
「毎朝、その日の分だけすべて職人の手作りで ひとつひとつ心を込めて作る」という生菓子は、数に限りがあります。
こちらは清流と青紅葉の焼印をいれた上用饅頭(じょうようまんじゅう)の「せせらぎ」。
二葉葵の紋が押された生菓子は、「葵祭」。 しっとりなめらかなこしあんを、“こなし”で畳んだ意匠の生菓子です。
こちらは京都三大祭りの一つである「葵祭」の頃にお目見え。
『宝泉堂』は、本わらび粉だけを使ったわらびを食べてもわかるように、実直に本物の素材だけを使ったお菓子を作るお店。
そんな評判店の味をお取り寄せができるのは嬉しいことですね。
おうち時間を京都の名店の味で、すこし贅沢にしませんか?
Photo:瀬田川勝弘
text:小西尋子
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