縁起物“マサルさん”の厄除けパワーで2020年後半も絶好調!
滋賀県・びわ湖の西岸、比叡山のふもとにある「日吉大社」。平安京の中心である京都御所の北東にあり、延暦寺とともに表鬼門を守る神社と位置づけられていました。全国に3800社ある日吉神社の総本社でもある由緒ある神社ですが、なんと神様のお使いとして大切にされているのは「神猿(まさる)」さん。厄除け、魔除けなど縁起物としても人気の“マサルさん”のパワーにあやかりに出かけてみませんか。
ずらりと並ぶ、かわいいマサルさんのおみくじ
つぶらな瞳でこちらを見つめてくる「神猿みくじ」は、一つひとつお顔が違います。茶色のマサルさんは魔除け・厄除け、金色のマサルさんは魔除け・厄除け+金運上昇に、とそれぞれご利益があります。
たくさん並ぶマサルさんをじっと見つめ、目があったマサルさんを選んでみましょう。おみくじは、マサルさんの尻尾にある赤い紐を引っ張るとでてくる仕掛けになっています。
おみくじを確認した後のマサルさんは、家の鬼門(北東)や玄関に魔除けとして置いておきましょう。
神猿をマサルさんと呼ぶのは、魔が去る、勝るという言葉に通じることから、縁起がよいとされたから。かわいい顔のマサルさんですが、そのパワーはすごそうです。
楼門の屋根を支える頼もしいマサルさん
境内には国の重要文化財でもある西本宮楼門も。楼門の軒下をよく見てみると、ここにも四隅にマサルさんがいるんです。こちらは「棟持猿(むなもちざる)」と呼ばれ、各々違うポーズをとっています。
門の表側、向かって右側で参拝者を出迎えてくれるマサルさん。楼門が建てられたのは1586年頃というから、もうずいぶん長い年月、ここで参拝者を見守ってくれてるんですね。
門をくぐって裏側から向かって左側のマサルさん。しっかりふんばって軒を支えているのに笑顔です。これはかなりのマッチョさんかも。
京都御所をはじめ、お城や武家屋敷にも、建物の鬼門に神猿をまつる習慣があったようです。
絵馬とお守りもマサルさん
日吉大社では、絵馬もお猿さんです。表にお猿の顔を描いて、裏に願いごとと自分の名前を書きます。
人間のすべての厄や災難を取り去ってくれる日吉大社の神様に、家内安全を願いましょうか。
お守りもマサルさん。ちりめん製で手ざわりも良いのですが、なんといってもかわいらしさが抜群。
本物のマサルさんにも会えるよ
社務所の前にある神猿舎(まさるしゃ)では、猿が飼われています。室町時代の記録にも猿のことが書かれており、昔から大切に飼われていたようです。
東本宮の参道脇にある大きな岩。猿の霊石と呼ばれるこの岩は、見る角度によっては、お猿さんが背中を丸めてしゃがんでいるように見えます。
全国の日吉神社には魔除けの神猿さんがまつられています。すべて、ここ日吉大社から神霊(みたま)をお分けした分霊社です。樹齢何百年もの木々に囲まれ、川の水音が聞こえる境内は、すがすがしい空気が満ちています。
心静かに、神猿さんのパワーを感じ2020年の後半も絶好調でまいりましょ!
text:松田きこ(ウエストプラン)
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