ランチしてたら運転手さんと目が合う!? 鎌倉・江ノ電沿いのカフェで楽しむプチスローライフ
民家の間を縫うように走る江ノ電は、まさに鎌倉のシンボルともいえる存在。そんな江ノ電を間近に眺めながら食事やスイーツを楽しめるのがここ、「ヨリドコロ」です。ランチでぜひとも味わいたいのが、こだわりの「干物定食」。シンプルながらも丁寧に作られた“おうちごはん”の味わいに、ほっこりと心も和みます。
その街に暮らす人の「日常」に出会える空間
見てください、この立地!お店は本当に線路の真横にあるのです。元は洋服の仕立て屋さんだった古民家をリノベーションし、2016年に「ヨリドコロ」をオープンしました。
コンセプトは“鎌倉の日常を旅する”。「非日常」を求めて訪れた旅先で、その街に暮らす人々の「日常」を感じてほしい。そんな想いが込められているのだそうです。お店の方との何気ない会話から、地元ならではの情報が聞けるかもしれませんよ。
カウンター席は、目の前を通り過ぎる江ノ電が見られる特等席。すぐ隣に踏切があるので、信号待ちをする運転手さんと、思わず目が合ってしまうかも…!?
絶品干物+特製卵かけごはんのおいしさに感動!
ランチを注文するときには、「こだわり卵」(180円)も追加でオーダーするのがおすすめ。干物が焼けるのを待つ間、卵を白身と黄身に分け、白身は全体が真っ白になるまで泡立てましょう。「空気と優しさを入れるのが上手に泡立てるコツ」なんですって。
こちらが噂の「干物定食」です。じっくり時間をかけて丁寧に焼かれた干物は、身はふっくらとやわらかく、脂もよくのっていて、箸が止まらなくなるおいしさ!干物はほかに、「あじ」「えぼだい」「かます」などもあり、ご飯は白米か16穀米が選べます。
そしていよいよ、先ほどの卵をごはんにオン!まず、泡立てた白身をごはんにかけてさっくりと混ぜ、中央に黄身をのせ、おしょうゆをたらせば特製卵かけごはんの完成!ふわふわ食感のごはんと濃厚な黄身が奏でるおいしさのハーモニーに、思わずうっとり…。
香り豊かなコーヒーと、アイドル猫に癒されて
「ヨリドコロ」のコーヒーは、地元稲村ヶ崎にある「ツバメコーヒー焙煎所」の豆を使用。注文を受けてから豆を挽き、本格エスプレッソマシーンで淹れたコーヒーは、豊かな香りも魅力です。
ぼんやり外を眺めていたら、線路沿いを歩くかわいい猫が…!この子は、向かいのお肉屋さんで飼っている猫で、名前は「お嬢」。いつもこのあたりをパトロールしている、街のアイドルだそうです。なんとも愛くるしい表情がたまりません!
ガタン、ゴトン、という電車の音を聞きながら、いつもとは違う「日常」を体感するひととき。優しい時間が流れる空間で、癒しのランチタイムを過ごしてみませんか?
text:松井美樹
photo:小野さやか
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