本場ポルトガルを超えた!?「Nata de Cristiano」のエッグタルト
「Nata de Cristiano」は2013年に誕生したポルトガル菓子専門店です。看板商品はパステル・デ・ナタ。本場のポルトガルでは空港でもコンビニでも街のパン屋さんでも売っている国を代表するエッグタルトです。このお店では、なんと1日1000個以上を焼き上げる人気ぶり。今回は、その美味しさの秘密を探りに、渋谷区富ヶ谷に行ってきました!
凄腕シェフが立ち上げたポルトガル菓子専門店
お店を作り上げたのは、オーナーの佐藤幸二さん。全日空ホテルでイタリアンやフレンチの腕を磨いた後、本場イタリア、フランスやタイなどの海外を渡り歩いた凄腕料理人です。それでもお店のオープン当時、周りから「ポルトガル料理はやめたほうがいい」と言われたそう。
レシピ作りに、なんと3年!
そこで、スタッフの皆さんで日本人の口に合う味わいを作るために、試行錯誤を繰り返したそうです。その年月はなんと3年…。ここからは、そんなNata de Cristianoのパステル・デ・ナタの秘密をちょっとだけ公開します。
それぞれの食材について紹介すると、まず卵は神奈川県相模原の卵を使用。シフォンケーキなどに使われる卵で、雑味がなく綺麗な味わいが特徴的です。
次に小麦粉は国産。知り合いの粉屋さんから仕入れており、2種類をブレンドしているそうです。「ほどよい膨らみを求めて色々試しましたが、なかなか理想の粉がなくてですね……。今使っているのは粉自体がとても美味しくて“これしかないな!”と(笑)」と、スタッフさん。
続いて生クリームは、乳脂肪が少ない北海道産。まったりしたものから、さらさらしたものまでを試した結果、牛乳に近い質感のクリームを採用したそうです。ポルトガルは牛乳を使うことが一般的ですが、「生クリームを使うことでよりコクが出るので美味しくなるんです」とのこと。
さらに、バターと砂糖は国産、塩はポルトガル産を使用しています。塩は、もともとイタリア産を使っていたそうですが、ポルトガル産に変えてから味が引き締まったそうです。
ほとんど手作業で、一日に1000個以上を焼き上げる
ちなみに、時間が経っても美味しさをキープすることが一番難しかったそうで、焼き上がりをそのままパックしてしまうと数分後にしんなりしてしまったとのこと。そこで、高温かつ短時間で一気に焼き上げた後、急激に冷ましたところ、味が長続きしたそうです。
ちなみに一日に出る個数は、店頭で500~600個、通販では200~300個!そんなパステル・デ・ナタに興味が湧いた方は「Nata de Cristiano」を訪れてみてはいかがでしょうか?