京都に誕生した新しい「エースホテル」はおしゃれアート体験が叶います

京都に誕生した新しい「エースホテル」はおしゃれアート体験が叶います

京都府 ホテル ニューオープン アート るるぶ&more.編集部
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改装のために2016年から閉館していた新風館が、2020年6月にオープン。その目玉となるのが、1999年にアメリカ・シアトルで創業し、現在はアメリカに8店、イギリスに1店を展開するエースホテル。アーティストが泊まる宿として生まれたため、随所にその地域の特徴を生かしたアートを見ることができます。アジア初出店となるエースホテル京都を早速訪ねました。

Summary

1926年竣工の建物の一部を活かした風情ある空間

新風館があるところは、かつては1926年に竣工した旧京都中央電話局がありました。その建物を生かして生まれた商業施設が新風館です。中庭を挟んで、当時の建築部分を活用した旧棟と新築棟があります。

内装デザイン監修はコミューンデザイン、建築デザイン監修は、建築家・隈研吾氏が担当しました。ロビーの天井には京都の杉を使った木が組まれ、無数の照明がきらめいています。ホテルのコンセプト、「East Meets West」のとおり、ハイセンスな東洋と西洋のフュージョンが感じられます。
ホテルは旅人が利用するだけでなく、「地域のコミュニティの場」であるという考えから、ロビーには椅子とテーブルが並び、Wi-Fiと電源が自由に使えます。訪れる人に快適な空間を提供するパブリックスペースがあるのは、機能性を追求しがちな都心のビジネスユースのホテルとはひと味違う魅力です。

ロビーエリアにも、鹿児島のしょうぶ学園によるアートが飾られています。館内を移動するたびに、思わず写真を撮りたくなる光景に遭遇して、わくわくが止まりません。

和洋折衷、モダンなスイートルーム「たたみスイート」

新棟にあるたたみスイートは、畳敷きの小上がりでくつろげるバリアフリーの部屋で、布団を敷いて4人が泊まれます。部屋に入ると目に飛び込んでくる壁のタペストリーは染色工芸家・柚木沙弥郎氏の作品です。

ソファーに座って天井を見上げると、不思議な形の照明。ふわふわと漂う雲をイメージさせる作家・清原遥氏の作品なのです。

鹿児島のしょうぶ学園のアートを使っているのは、洗面所のソープを入れる小皿。アメニティはゴミ削減のために、竹の歯ブラシとタブレットの歯磨き粉が据え付けられています。

ミニバーに設置されているカップ類、鎬(しのぎ)模様の湯呑は笠間焼・額賀章夫氏、スリップウェアの小皿は益子焼・伊藤丈浩氏の作品です。現代の作家が作る日本の伝統工芸品が使われているのも魅力です。

音楽好きにはレコード据え付けのヒストリックツインを

旧館のツインルーム、ヒストリックツインは48平方メートルの部屋。このタペストリーも柚木沙弥郎氏のもの。部屋に合わせてデザインが違うのも面白いです。

このタイプのお部屋にはレコードプレーヤーとおすすめのレコードが据え付けられています。レコードは部屋によって違う曲がセレクトされているのもお楽しみ。デジタルとは違うレコードならではの音を楽しめるなら、連泊して部屋でゆっくりすごしたくなります。

この部屋にはギターと楽譜も置いてありました。全部の部屋にあるわけではないので、弾きたい人は予約時に確認しておきましょう。

何気ない場所にもアートがあって、目が釘付けに!

宴会場があるフロアのクロークも閉まっている状態で、こんなにダイナミックな絵が描かれていました。丹羽優太(Yuta Niwa)氏の作品です。

宴会場に入るウエイティングスペースもアーティスティック。まわりのアートを話題に話が盛り上がりそうです。

旧棟は古い洋館ならではの高い天井が残されており、古い柱と新しい柱が混在するさまも美しいですね。

アメリカの人気シェフが監修した料理を堪能

PIOPIKO
PIOPIKO
FRID WHITE FISH(フライドフィッシュ、紫キャベツ、胡瓜のサルサ、パクチー、ライム)900円
FRID WHITE FISH(フライドフィッシュ、紫キャベツ、胡瓜のサルサ、パクチー、ライム)900円

ロビーから中2階、2階へと続く広い空間にあるバー&タコスラウンジ「PIOPIKO(ピオピコ)」。LAで話題のコンテンポラリーなメキシコ料理「Guerrilla Tacos」のオーナー、ウェス・アヴィラ氏の監修による、肉、魚、野菜、さまざまな食材を組み合わせたタコスを中心にさまざまな料理がいただけます。

Mr.Maurice’s Italian カクテル(各1300円~)
Mr.Maurice’s Italian カクテル(各1300円~)
左)クラシックマルゲリータ 2200円、右)ベルガモ 1700円
左)クラシックマルゲリータ 2200円、右)ベルガモ 1700円

Mr.Maurice’s Italian(ミスター・モーリスズ・イタリアン)は、フィラデルフィア出身の人気シェフ、マーク・ヴェトリ氏が監修。家庭料理をベースに、洗練されたテクニックを使ったイタリア料理が味わえます。モダンな室内及び、ルーフトップテラスでオープンエアーを感じながら、食事やお酒を楽しむこともできます。
1日や2日では把握しきれないほど魅力がいっぱいのエースホテルは、何度来ても発見がありそう。シアトルの1号店は、エースホテルができたおかげで人が集まり新しい街に育ったそうです。「歴史ある京都で、これまでの文化を大切にしながら、地域として新たなストーリーを造りたい」というホテル側の意気込みを感じました。
●新型コロナ感染症対策として、各部門のスタッフで構成されたチームが定期的に規定の衛生環境をチェックしています。
※価格はすべて税別

エースホテル京都

住所:京都府京都市中京区姉小路通東洞院西入車屋町245-2
TEL:075-229-9000
営業時間:IN:15時~、OUT:~12時
定休日:無休

text:松田きこ(ウエストプラン)

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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