京都に行ったら、いつかは食べたい!名店・名旅館のレジェンドグルメ5選
食の都・京都を代表する名店・名旅館の、一度は味わってみたい美食の数々。「今度食べたい」「いつかは食べたい」、そんな風に考えるのも、京グルメならではの楽しさです。今回は、そんな京都の「レジェンドグルメ」を5つご紹介。次の京都旅行は、ちょっと贅沢しちゃうのもアリかも!
Summary
発祥の地で、庭園を愛でながら楽しむ松花堂弁当
茶の湯に通じた湯木貞一氏が、昭和5年(1930)に大阪で創業したのが始まりの「京都吉兆(きょうときっちょう)」。昭和23年(1948)に兆嵯峨支店(現・嵐山本店)を開店し、茶懐石を礎とした料理と器で魅了してきました。
なかでも、味わっていただきたいのが、石清水八幡宮の社僧・松花堂昭乗が愛用していた田の字型の器をヒントに、吉兆創業者の湯木貞一氏が工夫を重ねた松花堂弁当。仕切りがあるためおかず同士が混ざることなく、見た目にも美しいままおいしく味わえます。
「松花堂庭園」の敷地内にあるお店で、四季折々の景色を楽しみながら、こだわりの逸品をいただきましょう。
全国の食通を唸らせる山里の摘草料理
明治時代に宿坊として始まり、三代目が料理旅館を始め現在の屋号を名乗った、「美山荘(みやまそう)」。宿泊予約の取れない宿として知られていますが、食事のみの予約もできます。
主人の中東久人さんが手がける「摘草料理」は、食材、水、空気など山の恵みすべてを生かした懐石料理。山里の食材を用いた八寸、京たけのこと鰻のひろうすの炊き合わせなどが味わえます。
自ら採取した山菜や川魚、京野菜などの食材がもつ旨みが、見事に引き出されていて絶品です。事前予約をお忘れなく。
老舗料亭の味をカジュアルに楽しめるのが魅力的
大正元年(1912)創業、東山に約980坪の敷地を誇る京都でも屈指の老舗料亭「菊乃井」。三代目当主の村田吉弘さんは、伝統を守りつつ常に進化を続け、国内外で高い評価を得ています。
そんな料亭菊乃井のそばに立つ「無碍山房Salon de Muge(むげんさぼう さろん ど むげ)」。老舗料亭の味を、カジュアルに楽しむことができます。
なかでも「時雨弁当」は、菊乃井の懐石料理を1つの塗りの弁当箱に凝縮した名物メニュー。先付やお造りのほか、鯛と季節の野菜の炊き込みご飯、椀物などを堪能できます。こちら「時雨弁当」はランチのみの提供となっており、事前予約必須です。
祇園帰りの旦那衆も愛した、明治から続く妙味を味わう
「瓢亭(ひょうてい)」は、約450年前に創業した老舗料亭です。風雅な建物と正統派の京料理が、時を超え多くの文化人や茶人などに広く愛されています。「瓢亭 別館(ひょうてい べっかん)」は、料亭初心者でも訪ねやすい、趣のある佇まいです。
名物の朝がゆは、朝まで祇園で遊んだ旦那衆のために明治初年に誕生しました。来店時間に合わせて炊き上げるお粥や、創業時から受け継がれる唯一無二の瓢亭玉子など、充実の内容。12月~3月15日はうずらがゆになるとのこと。事前予約必須です。
憧れ老舗旅館のウェルカムスイーツを堪能
「俵屋旅館 (たわらやりょかん)」は、3世紀以上の歴史をもつ京都でも指折りの老舗旅館。11代目当主の佐藤年さんは、伝統を守りつつ新たな名品のプロデュースなども行っています。
そんな名旅館として名高い「俵屋旅館」が手がけるカフェが、「遊形 サロン・ド・テ(ゆうけい さろん・ど・て)」。元来は宿泊客向けのお迎え菓子だった、わらび餅が味わえます。希少な本わらび粉ならではのうっとりするほどの軟らかさと、豊かな風味に感動必至です!
■遊形 サロン・ド・テ(ゆうけい さろん・ど・て)
住所:京都府京都市中京区姉小路通麩屋町東入ル北側
TEL:075-212-8883
営業時間:11~18時
定休日:火曜
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