【フランス・パリ 2024年最新】26ユーロ以下! 本場パリの安くておいしいフレンチ4選
魅力満点の都市パリでは見たいもの、食べたいもの、欲しいものがたくさんで、ついいろんなところで散財しちゃいがち…。そんなパリ旅行におすすめしたい、€26以下で満足できちゃう、ビストロやブイヨンのお得なランチセットやメニューを紹介します。ランチなどのセットはフランス語で「menu(ムニュ)」といい、前菜+メイン、メイン+デザート、前菜+メイン+デザートのセットが一般的。夜は高めのお店でも、ランチムニュなら比較的お手頃な価格で楽しめちゃいます!
Summary
安ウマ! 話題の行列ができるブイヨン(大衆食堂)/ブイヨン・レピュブリック
“ブイヨン”という言葉を聞くと、スープを思い出す人が多いかも知れませんが、フランスでは「大衆食堂」の意味でも使われます。その歴史は、1800年代中ごろに労働者向けに安価なスープと肉料理を提供する食堂の店名に「ブイヨン」と名付けたのが始まりです。1900年初頭のパリ市内には200軒以上の大衆食堂が存在したといわれています。時代の流れとともに店は減少していきますが、2017年ごろから徐々に復活し、現在は10店舗以上が営業しています。
ブイヨンの魅力は、フレンチの王道料理を手頃な価格で気軽に味わえること。そのなかの一軒が、メトロ3・5・8・9・11号線レピュブリックRépublique駅から徒歩3分の「ブイヨン・レピュブリックBouillon République」です。
「ブイヨン・レピュブリック」は、メトロ2・12号線ピガールPigalle駅のすぐそばにある「ブイヨン・ピガールBouillon Pigalle」の姉妹店で、2021年にオープンしました。
店内は、ベル・エポック期の古きよきパリの雰囲気を感じる、クラシックな内装。1・2階合わせて300席以上はありますが、ランチやディナータイムになると行列ができるので公式サイトから予約、または時間をずらして訪れるのがおすすめ。
ランチ、ディナーともにセットはなくアラカルトのみ。メニューを見ると前菜€2.50〜、メイン€10前後、ワインはグラス€3.80〜と驚くほどにリーズナブルですが、味も気になりますよね。
まずは、ビストロの超定番前菜の「ウフ・マヨネーズ」€2.50。ピーナッツオイルとスペイン産ビネガーを使った自家製マヨネーズは、うま味と酸味のバランスがいい。
メインの「豚スネ肉の煮込み、フレンチフライ添え」€12.40。低温でじっくり煮込んだ420gもの豚スネ肉にはビールやオレンジ、リンゴ、ショウガ、ハチミツ、トウガラシを使ったソースがたっぷりとかかっています。肉の軟らかさとソースのほどよい甘みが絶妙です。
デザートの「プロフィットロール」€4.80は、シュー生地の間にソフトクリームをはさみ、チョコレートソースをかけたイタリア式アイスクリーム。
どれもボリューミー&リーズナブルで、お腹もお財布も大満足間違いなし! 北マレから徒歩10分の距離なので、ショッピングと合わせて訪れてみるのもいいですね。
■ブイヨン・レピュブリック(Bouillon République)
住所:39 Bd. du Temple 3e
TEL:01 42 59 69 31
営業時間:12~24時
定休日:なし
運河エリアにある人気アドレス/レ・ヴィネグリエ
「レ・ヴィネグリエLes Vinaigriers」はサン・マルタン運河から徒歩3分、ロケーション抜群のビストロです。オーナーで現役フォトグラファーのティボールさんが、気鋭の若手料理人とともにシンプルでモダンな料理を提案します。
木を基調にした明るい店内は居心地満点。人気店なので予約して訪れましょう。公式サイトは日本語翻訳にも対応しています。
ランチのセットは「前菜+メイン」または「メイン+デザート」€21、「前菜+メイン+デザート」€26。料理内容はその日によって変わります。
訪れた日のランチセットはこちら。まず前菜のセロリと青リンゴのレムラードソース。レムラードソースはマヨネーズにマスタードやハーブなどで作るフレンチでは定番のソースで、セロリと青リンゴを合わせています。鱒の卵とエディブルフラワーで彩りもきれい。
ローストしたボラック(タラ科の魚)に、グレープフルーツの風味をつけたジャガイモを添えたメイン料理。酸味があるバターのエマルジョンソース、仕上げにのせたオレンジでさっぱり。
デザートはリンゴのタルトタタン風。焼きリンゴにバニラ風味のマスカルポーネクリーム、タルト生地の代わりにライ麦のサブレを添えています。
ランチセットの料理はそれぞれ1種類で、アラカルトもオーダーできます。また、BIOワインも豊富に揃えていて、グラス€7〜12で楽しめます。セットの内容はその日によって替わり、若手料理人も数カ月ごとに交代するのでいつ訪れても飽きることはありません。
■レ・ヴィネグリエ(Les Vinaigriers)
住所:42 Rue des Vinaigriers 10e
TEL:01 46 07 97 12
営業時間:12〜14時、19〜22時(土曜の昼は12時30分〜14時30分)
定休日:日曜
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季節を感じる伝統的なフレンチ/ウィレット・カフェ・トロケ
メトロ8・9号線グラン・ブールヴァードGrands Boulevard駅から徒歩5分、レストランが集まるトレヴィス通りにある「ウィレット・カフェ・トロケWillette Café Troquet」。幼なじみの2人が始めたビストロで、腕を振るうのはプラザ・アテネなどで経験を積んだオーナーシェフのウィリアムさん。季節の食材を使った、ベーシックなフレンチを提供しています。
こぢんまりとした店内は、どこか懐かしさを感じるレトロな雰囲気。席数は少ないので予約して訪れることをおすすめします。
ランチセットは「前菜+メイン」または「メイン+デザート」の2品で€21。それぞれ2種類から選べます。料理内容は1週間ごと、毎週火曜日に替わります。
訪れた日の前菜は、ジャガイモと豚バラ肉のポロワー(西洋ネギ)スープと、ヤギチーズのブリック包み。メインはブロッコリーのロティと半熟卵を合わせたカリフラワーのピュレ、そしてトピナンブール(菊芋)ピュレの上にグリルチキン、炙り西洋ごぼうをのせたもの。季節の野菜をたっぷり使い、素材の味を活かした、どこかほっこりする味わいが魅力的。マロンムースのリンゴのコンポートやバナナケーキのデザートも絶品ですよ。
■ウィレット・カフェ・トロケ(Willette Café Troquet)
住所:21 Rue de Trévise 9e
TEL:09 83 48 10 87
営業時間:12時15分〜14時30分、18時45分〜23時45分
定休日:土・日曜
モンマルトルの注目店/ア・レア
モンマルトルにある「ア・レアA.lea」は、サクレ・クール寺院から徒歩約6分、最寄り駅はメトロ12号線ラマルク=コランクールLamarck - Caulaincourt駅。シェフのレア・レスラージェさんは、星付きレストランやモンマルトルの名店で経験を積んだ人物。季節の新鮮素材をシンプルに調理する料理はボリューム満点と評判で、世界的に知られるフランスのレストランガイドにも掲載されたそう。
「ア・レア」のランチセットは、水曜から土曜まで提供していて、「前菜+メイン」または「メイン+デザート」€21、「前菜+メイン+デザート」は€25。それぞれ2種類の料理から選べて、内容は日によって異なります。
トレビス(紫キャベツに似た野菜)に鯖のリエットをのせた前菜はビネグレットソースでさっぱりといただきます。メインの豚バラ肉とグリーンキャベツはジャガイモのピューレと一緒に。
トンカ豆入りカスタードプリンのキャラメルソース。トンカ豆はフランスでは頻繁に使われるマメ科の種子で、バニラビーンズのような甘く華やかな香りはプリンにぴったり。
■ア・レア(A.lea)
住所:39 Rue Lamarck 18e
TEL:01 81 69 96 93
営業時間:12時〜13時30分、19時30分〜21時30分(金曜は12〜22時、土・日曜は12〜14時)
定休日:月・火曜
円安や物価高騰の影響で、旅行中もお財布の紐が固くなりがちですが、パリを訪れたなら美食を堪能したいですよね。セットがお得なランチでフレンチをガッツリと味わい、夜は軽めにするなど、工夫してパリの美食を楽しみましょう!
Text:木村秋子(editorial team Flone)
Photo:yoko
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