400年の時を越えて蘇る大坂の陣と日本一のツワモノ・真田幸村の戦いの舞台を巡る!
こんにちは!お城インスタグラマーのKAORIです!2016年の大河ドラマの主人公「真田幸村」の最後の戦いである「大坂の陣」の舞台を紹介します。真田幸村といえば戦国武将の中でも特に女性が高い武将として有名で、大河ドラマだけでなく、映画、漫画、ゲームと幅広く親しまれているスーパースターです!そんな真田幸村の最後の戦いである「大坂の陣」を巡っていきます!
お城インスタグラマーKAORI(@kaori_castlelove.jp )が今回ご紹介するのは、「真田幸村」の最後の戦いである「大坂の陣」の舞台です!
早速、歴女旅をスタートしていきましょう!
400年前の合戦の様子が現代に!
2019年6月、一式の屏風が世に公開されました。
この屏風は元々着色されていない下絵の状態で保存されていて、どこで誰が制作したのかはわからない謎多き屏風でした。
そしてこちらの屏風には下絵に色の指示が書き込まれていたのですが、その色の指示をデジタル技術で再現し、さらに金箔を手作業で施すことで、色鮮やかで豪華絢爛な屏風が現代に現れました!
私はこの屏風を近くで見ましたが、デジタルで制作したとは思えないほど、黄金が輝く極彩色な屏風でした。
この屏風に描かれているのは豊臣秀吉の息子豊臣秀頼が徳川家康と戦った「大坂冬の陣」と呼ばれる戦いの様子で、有名な戦国武将が何人も描かれています。
昔から伝わっている着色済みの屏風とは違い、制作されたばかりなので、描かれた戦国武将の顔の表情までしっかりと見ることができてとても興味深かったです。
■大坂冬の陣図屏風特別展示(大阪城天守閣 3階展示室)
展示期間:2020年 7月23日(木・祝日)から10月7日(水)まで
住所:大阪市中央区大阪城1-1
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
料金:大人600円
屏風で巡る大坂城
大坂冬の陣図屏風には大阪城を中心とした当時の大阪の町が描かれています。
その場所が現在どうなっているのか巡ってきました!
まずは大阪城!
現在の大阪城とは違い、壁が黒くなっていることがわかります。
実は現在建っている大阪城は徳川家康が江戸時代に作らせたもので、豊臣秀吉が建てた大阪城は今のものより大きく、形状も色彩も違うお城だったんです!
次に京橋口!
京橋は天満橋駅近くで綺麗に整備されています。ただ、大手門のようにお城の門や塀の復元などはされていません。
天満橋駅から京橋に行くまでの間には豊臣秀吉が建てた大阪城の石垣の一部が残っています。
■豊臣大阪城石垣(大阪府立男女共同参画・青少年センター脇)
住所:大阪市中央区大手前1丁目3番49号 ドーンセンター
真田丸ゆかりの地を巡る
2016年に三谷幸喜脚本で放映された大河ドラマでクライマックスを飾った「真田丸」はこの三光神社周辺一帯にあったとされています。(諸説あり)
■三光神社
住所:大阪市天王寺区玉造本町14番90号
駐車場:なし
営業時間:24時間年中無休(ただし、社務所は10:00~15:00)
アクセス:JR環状線 玉造駅から徒歩5分、地下鉄長堀鶴見緑地線2番出口から徒歩2分
三光神社のすぐ近くにある真田丸顕彰碑。真田丸というのは大阪城から突き出すように作られた小さなお城のような役割を果たしていて敵である徳川軍を引き付けて倒していたと言われています。
■真田丸顕彰碑
住所:大阪市天王寺区餌差町 大阪明星学園東側
真田丸は冬の陣図屏風に描かれているように、小さな陣地に真田幸村の軍勢が狭い陣地の中にギッシリいるイメージでしたが、実際に現地に行ってみるとその陣地は意外と広くてびっくりしました!
大阪城を守るうえで重要な場所に立つ真田丸に来てみると、豊臣家がいかに真田幸村を頼っていたかということがわかる気がしました。
これらの大坂冬の陣図屏風は大坂夏の陣図屏風と共に大阪城天守閣にて2020年10月7日まで展示されます!
大坂の陣を見てから今回紹介する史跡を巡ると、より一層タイムスリップ感を体感できると思います。特に真田丸を屏風で見てから現地に行くのがオススメです!
■大坂冬の陣図屏風(デジタル想定復元)完成記念
夏の展示 「 大坂冬の陣・夏の陣図屏風 - 豊臣 vs 徳川 激闘の記憶 -」
開催日時:2020年7月23日(木・祝日)から10月7日(水)まで
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
住所:大阪市中央区大阪城1-1
入館料:大人600円
死を覚悟した突撃と真田幸村最後の時
死を覚悟した突撃
大阪冬の陣から約半年後、「大坂夏の陣」が勃発。真田幸村はこの戦いに勝つためには徳川家康を討つ以外にないと考え、決死隊を組織し徳川家康を討伐に向かいます。
真田部隊の大将である真田幸村本人が決死隊を率いて徳川家康に攻め込み、徳川家康自身が何度も「切腹する!!」と言うほど追い詰めました。
■真田幸村本陣跡(大阪夏の陣)天王寺公園内茶臼山古墳
住所:大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-108(天王寺公園内)
営業時間:7:00~22:00
アクセス:御堂筋線・谷町線「天王寺駅」より徒歩15分
真田幸村最後の時
徳川家康をあと一歩のところまで追い詰めた真田幸村でしたが、やはり一歩届かず家康を取り逃がしてしまいます。
所説ありますが、真田幸村はこの安居神社で休息しているところを襲われ亡くなります。
神社の傍らで休息していたところで亡くなるなんて、日本一の兵(ツワモノ)と呼ばれた幸村の最後としてはあっけなく、この場所に来ると物悲しい気持ちになります。
現在の安居神社は小さな丘の上に建つひっそりとした神社ですが、神社には幸村の銅像があり、周囲は木々に囲まれ、幸村を見守っているようにすら感じられました。
■安居神社
住所:大阪市天王寺区逢坂1-3-24
営業時間:7:00~16:00(閉門)
アクセス:大阪メトロ谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」より徒歩6分、阪堺電車阪堺線「恵美須町駅」より徒歩7分、大阪メトロ堺筋線「恵美須町駅」より徒歩7分、南海高野線「今宮戎駅」より徒歩13分、JR天王寺駅より徒歩15分、大阪シティバス「天王寺公園前」下車
今回の記事に登場する場所は、普段の大阪観光では訪れないひっそりとした場所が多かったですが、一人の戦国武将の生きざまを感じながらゆっくり歴史探訪してみてはいかがでしょうか!
text/photo/model:お城インスタグラマーKAORI
「大坂冬の陣図屛風」デジタル想定復元
制作:凸版印刷株式会社
監修:千田 嘉博(奈良大学文学部教授)、東京藝術大学、徳川美術館、佐多 芳彦(立正大学文学部教授)
協力: 大阪城天守閣、京都市立芸術大学芸術資料館、東京国立博物館
※JSPS科研費JP17102001(立正大学)の助成を受けた研究成果を活用しています。