あずきの山で前が見えない!鎌倉・自家焙煎珈琲店の「あずき氷」
おいしい“あずき”食べたくないですか? JR鎌倉駅西口の目の前、歩いて約20秒の場所にある「自家焙煎珈琲 ヲガタ」には、365日あずきを食べるほど“あずき好き”のマスターがいるんです!自家焙煎のオリジナルコーヒーと多様なアレンジのあずきスイーツは、一度口にしたら虜になること間違いなし!
200客のカップ&ソーサーが並ぶ鎌倉駅西口のコーヒー店
JR鎌倉駅西口から徒歩約20秒。駅前のロータリーに面したビルの2階にある「自家焙煎珈琲 ヲガタ」へ。店内にはカウンター席とテーブル席がありますが、特におすすめは、目の前に江ノ電・鎌倉駅の三角屋根の駅舎を臨む窓側のテーブル席です。
学生時代の珈琲店でのアルバイトが、珈琲に心酔するきっかけとなったマスターの緒形有紀さん。以来、自家焙煎とハンドドリップにこだわること四半世紀以上。そんなマスターの至極の一杯を求めて、毎日多くの人が訪れます。
余談ですが……、10年ほど前にマラソンをはじめたというマスターは、フルマラソンだけでなく、水泳などもこなすスポーツ大好き人間。カウンター席に座って、スポーツ談議に花を咲かせるのもいいですよ。
お店を訪れたら、カウンター奥に並ぶカップもぜひチェックしてみてください。マスターが二十歳の頃から40年近く集めているというカップ&ソーサー。有田焼・清水焼を中心に200客もあるそうです!飾り物ではなくすべて実際に使用しているもので、最低でも1万円。高いものでは1客10万円なんていうのもあるそうですよ。
季節に合わせた絵柄やその人の雰囲気に合う柄をセレクトしてくれるそうですが、リクエストがあれば相談してみてください!
鮮度が命!「ヲガタ」自慢の自家焙煎コーヒー
「ヲガタ」のこだわり1つ目は、ハンドドリップで丁寧に淹れるコーヒー。自家焙煎の新鮮な豆をオーダーごとに挽いています。ぷく~っと膨らむ芸術的なこの瞬間をどうかお見逃しなく!
今回オーダーしたのは、マスターおすすめの「ヲガタブレンド」です。ブレンドは特に鮮度を大切にしているそうで、それ用に別途焙煎しているのだとか。
ブラジル豆をベースにした深煎りのオリジナルブレンド。酸味を抑え後味すっきりのバランスのとれた「ヲガタブレンド」は、コーヒーが苦手な人にもあえておすすめしたい一杯です。飲みやすくて癖になる!
「ヲガタ」のコーヒーをおうちでも!自家焙煎の豆を自宅でも楽しめるようにと、挽き売りをしています(「ヲガタブレンド」200g 1000円)。
氷やロールケーキと一緒にどうぞ!名物の絶品“あずき”
「ヲガタ」のこだわり2つ目は“あずき”。実はマスター、大のあずきフリークなんです。365日それも毎食あずきを欠かせないそうで、常日頃から「お客さんにもあずきを食べてもらいたい!あずきのおいしさを伝えたい!」という思いで働いているのだそうです。
そんな“あずき大好き”なマスターが生み出したメニューが、この「氷 あずき」です。
20cmにも及ぶあずきの山は……、とにかく圧巻!
当然中身は氷なので時間の経過とともに溶けて、あずきの山はしぼむのですが、溶けた氷に浮かぶあずきは、「冷やしぜんざい」のようでとても美味なんです。
厳選した十勝小豆を絶妙の水分量で毎日1時間煮込んで作る自家製のあずきは、皮までしっかりと火が通っているのに、豆自体の味も存分に楽しめる仕上がりです。ふっくら&やわらか、それでいてしっと~りとしたあずき。
一つひとつの粒が1cm近くもあり、大納言にも負けない存在感。甘さ控えめなので、あずきだけでもバクバク食べられますよ!
残念なことに「氷あずき」はシーズンものなんです。食べられるのは暑くなってきた頃から暑さが終わる時季まで。目安は7~9月です。
シーズンを問わず“ヲガタのあずき”を楽しみたい人におすすめなのが、コーヒーとのマリアージュも最高の「ロールケーキ 十勝あずき」です。
まずはあずきをそのままで!次にロールケーキだけを食べたら、そのあとはあずきの汁を吸ってしっとりとしたロールケーキを堪能してみて。ひと皿で2度3度と楽しめますよ。
「自家焙煎珈琲 ヲガタ」では、コーヒーの香りを遮らないために、匂いを発する軽食メニューをあえて置いていないそうです。おいしいコーヒーとそれに合う手作りケーキ&あずきメニューをお目当てに、お店を訪れてみてはいかがでしょうか。もちろん自家焙煎豆だけでなく、ケーキもテイクアウトOKです!
text:清沢奈央
photo:櫻井めぐみ
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