“好きなこと”を極める!至福の新宿【くらたまみのお散歩がてらvol.5】
連載5回目の今回は、新宿。みなさん、「世界堂」って知ってますか?東京に出て、こんなに楽しい画材屋さんあるの?!(キラキラ!!)と思った場所です。2019年に個展をした時は、両手いっぱいに画材と紙を買って、腕がちぎれるのかという思いをたくさんしました。新宿って古いカフェが可愛かったり(おすすめは、「喫茶らんぶる」のチョコバナナパフェ!! 作り手によって形が変わるというスリリングな楽しみがあります)、ごちゃごちゃしているように見えて、古き良き歴史がいっぱいの街。今日はマイカメラを片手に、新宿御苑もお散歩していきます♪
絵を描く人の聖地「世界堂」へGO!
新宿駅から徒歩7分ほど。早速大好きな画材店「世界堂」へやってきました。画材の品揃えが豊富、しかもリーズナブルなので新宿に来たら必ず立ち寄ります。この日はちょっとご無沙汰だったので、すっごくテンション上がりました!!
最も好きなコーナーは3階!ペンと絵具などが勢ぞろいして、とにかくカラフルな場所です。絵を描こうと思っている初心者の方にもおすすめなのは、この写真にチラッと写っているお化粧品のチークみたいなカラー、ホルべイン「パンパステル」(800円~、税抜)。専用のブラシ、又はお化粧品のパフに、ちょんちょんとつけて、自分の描いた絵の上に色を落としてみてください。すっごく柔らかくて素敵な絵になります。ああ…すでに楽しい…。
おすすめ2つ目は、ラメのグリッター、ぺべオ「セタカラー3Dグリッター20ml」(600円~、税抜)。これ、お菓子作りのときに使う、ケーキのプレートに名前を書くチョコのペンあるじゃないですか?それと同じやり方で、チューブの先端に穴をあけて、絵の上に落とすと乾いた時にキラキラになるんです!花火とか、雨とか、幸せなテーマを表すとき、去年原画を展示販売するときにもたくさん使いました(おかげで毎日手がラメラメだった)。
この紙は「シリウス水彩画紙」イラストボード(A4、190円~、税抜)。わたしが原画を描くときは大体この紙。いろいろ試してみて、やっとたどり着いた紙です。高級感があって、厚いし、表面が少しざらっとしていて、色が乗りやすくて、少しだけクリームががった白で、絵が温かい印象になるんです。ちょっとしたイラストはコピック用紙に描くのがほとんどだけど、これはなんというか「本気用」です(笑)。最近はiPadで描くイラスト、お仕事がほとんどだけど、わたしは生涯手描きを大切にしたいな。
まだまだ語ります。こちらは「デリータースクリーントーン」(430円~、税抜)。セリフの吹き出し用のトーンを持ったら、こんな顔になってしまいました。漫画の背景、服の柄、髪の毛、目…ちょっとしたこと全てに、トーンというシールが使われているんです。漫画家を目指す方はみなさん、絵以外に、このトーンをいかにうまく使用するかの技術が問われていると思います。紙の上にトーンを貼って、カッターで絵に合わせて切って、余分な部分を剥がす…という地道な作業。最近はこちらもパソコンでできるようですが。それでもすごい技術です。
…ちなみにわたしは中学生の頃はなんとなく漫画家を目指していて、夏休みは貯金を全てこのトーンに使っていました。これが、良い値段するんですよ。Gペンとか、紙とか。正直誰にも邪魔されたくなくて、友達もいらないと思っていたほど絵が好きでした。昔は絵を描いている時だけはいろんなことを忘れられて、絵の世界では自分の夢や理想、「こうなれば良いのに」という願いが全て叶う気がして、のめり込んでいきました。今でも絵の世界では「こうありたい」と思う気持ちを大切にしています。
初めて絵を描くお子さんにあげたい「デリータースケッチブック」(320円~、税抜)。見た目も可愛い方が、なんかやる気出るでしょ?そして、絵を描くときに参考になりそうな本もたくさん置かれているので、一緒に購入するのがベストです。わたしは面白そうな「だらっとしたポーズカタログ」(2500円~、税抜)を手にニヤリ。こういう「わかる~!!」みたいなゆるくて不甲斐ないシチュエーションって、クリエイティブな世界ではすっごく大切ですよね。
最後は、この「サンセットオレンジ」のインク。大好きな人と海の中で夕日が沈む空を見て、それを絵にしたときにこの色を使ったんです。のちにその絵とこの色をプレゼントしたんですけど、今思い返すと、信じられないくらいロマンチストなことして…!わたしは恋愛において本当に主人公気取りで、割と重たい女なんですけど、それが「恥ずかしい」と思ったことは一度もないんですよ(笑)。 恋愛は最後恥を捨てて「惚れたもん勝ち」なんです。
「新宿御苑」はカメラ片手に。最高のリフレーッシュ!
さー!世界堂を出て、次向かうのは「新宿御苑」。最高のお散歩コースです!広々していて、本当に心が伸び伸びできる!マイカメラを片手に、景色や一緒に過ごす人をパシャパシャ。「一番可愛く撮れる人は、好きな人。可愛く撮ってくれるのは、好きでいてくれている人」。カメラマンさんはもうプロなので別格ですが、「愛」はそのままレンズを通して現れますよね。
ただぼんやりと過ごす時間が、凄く至福です。
撮る写真に合わせて、光やモードを変更。見返す時間もすっごく楽しい♪
ちなみに、カメラを持ち歩くようになったのは「写真を撮ってそれを絵にするとうまくなるし、真似じゃなくて自分だけの絵になる。」という言葉を目にしたことから。見て描くって一番上達する方法なんだなぁと思います。
ここって新宿御苑…?!! と思わず言いたくなる写真スポットを発見。もはやアマゾン(服の影響だと思いますが)。
新宿御苑内にはいくつかの庭園がありますが、「整形式庭園」に行ってみました。約500株ものいろんな種類が咲き誇るバラ花壇を中央に、左右対称に約160本のプラタナスの並木道がある、外国みたいな庭園です。ここで私は、自分でバラを撮影しています。むむむむ……。
このバラ、「ロミオ」っていう名前だったんだけど、どこかに「ジュリエット」もいるのかな?(※この時撮った写真はあり得ないくらいブレていました。)皆さんも日頃カチコチになった身体より“心“を少しでもほぐしに、ただのんびりしたり、好きな景色を見に行こう♪
*おまけ*わたしの愛する私物。
マイカメラとスカーフのカメラベルト。これはどちらも贈り物です。写真をたくさん撮って、絵が上手くなれば良いね。と言ってくれた人の顔を思い出す、大切なカメラです。このカメラで写真を上手く撮れるようになると、どんなカメラでも使いこなせると聞いて練習しています。今だにブレるんですけどね…。
また次回も見てね~!!
※2020年6月27日(土)より10~21時の短縮営業
Text:くらたまみ
Photo:中田浩資
ヘアメイク:アオタマユミ
スタイリスト:遊井美紀
- 【プロフィール】
-
くらたまみ(イラストレーター・タレント)
2018年、Amazonプライム「バチェラー・ジャパン シーズン2」出演。
2019年、ゲッターズ飯田著「開運レッスンIII」 の表紙・中共にイラストを担当。また同年、自身の絵の個展「素直展」を開催。その他、イラスト・執筆・芸能で活動中。
リトルトウキョウプロダクション所属(http://littletokyo.jp) - <最新情報>
2020年10月〜11月
タクフェス第8弾「くちづけ」 - 埼玉(プレビュー)、愛知、東京、大阪にて出演決定!
詳細は、http://takufes.jp/kuchiduke2020/
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。