Newオープンカフェ?スシ?鮨と珈琲の新しい世界。「スシコーヒー」【きょん。のあの日この日のカフェダイアリー。】
珈琲×◯◯と聞いて、真っ先に思い浮かぶものといえば、スイーツだったり食パンだったりすると思いますが、今回ご紹介するカフェで食べられるのは、なんと鮨!カウンターで握られる鮨を楽しみながらカフェ時間を過ごせるスシコーヒーは、緊張感なんて全く存在しないゆる〜い場所でした。
大阪・堀江にオープンした鮨が食べられるカフェ。
全国的にも珍しい鮨が食べられるカフェがオープンしたのは、大阪屈指の高感度エリアとしても知られる南堀江界隈。
扉を開けた先にまず目に飛び込むのは、L字型のカウンター正面に配されたエスプレッソマシーン。ここだけを切り取ると、カフェではよく見られるワンシーンなのですが、いざ腰を下ろしてみると、和包丁が置かれたThe 鮨屋さんな光景。
そんなカウンター席は、高すぎず、されど低すぎずな絶妙なライン。カフェであるための距離感や鮨の提供のしやすさなど、頭の中で思い描いた空間像をあらゆる側面から客観視した結果、このカタチに至ったそう。
ガラス張りの外観や天井の高い開放的な空間もまた、カフェ特有のゆるりとした空気感を演出する上で大切な構成要素です。
修行0日!? 独学から生まれた本格派江戸前鮨。
そんなカフェ空間で味わえる鮨は、赤酢で握る江戸前鮨。今にも"へいお待ち!"と聞こえてきそうな慣れた手つきで握られていく鮨たちを目の前に、"何年くらい修行されたのですか?"と尋ねてみました。
返ってきたのは、全く予想していなかった"修行したことないんですよ。”という言葉。
シャリの握り方はもちろん、魚の捌き方もすべて独学だそうで、まさかまさかの修行0日という衝撃の事実…!
何が衝撃かって、その言葉が信じられないほど、握れていく一貫一貫が、生き生きとしているのです。
手まり寿司もあり!鮨でお腹を満たし、珈琲で心を満たす。
修行0日と聞いて信じることができなかった理由は、この美しい握り鮨を目にし、口にした後だったから。
ネタはサーモンや穴子、春子鯛といった鮨店さながらのラインナップ。「カフェでこんな贅沢ができるなんて…。」と値段を見て、さらなる衝撃が…。
なんと、サラダと小鉢、汁物とドリンクがセットになって980円(税込)!この価格の裏には"学生さんや若い世代の方にも江戸前鮨を気軽に楽しんでもらいたいから"というなんともハートフルな理由も込められているそう。
新鮮な風味と可愛さをギュギュッと閉じ込めた1日3食限定の手まり寿司。赤シャリで握る手まり寿司って、実は専門店でも出会う機会がなかなかない貴重な存在。シャリとネタとの風味の引き合いをダイレクトに感じられる一体感は見事です。握り鮨同様、こちらもサラダ・小鉢・汁物・ドリンクがセットに。
お腹をしっかりと満たした後は、リラックスムードに浸りながらカフェブレイクを。フリーポアで提供されるカフェラテや、ハンドドリップで淹れる珈琲など、鮨を食べた後にゆっくりとカフェブレイクを楽しめるのがここならではの大きな魅力です。
最初、カフェで鮨が食べられると聞いたとき”シャリをエスプレッソで握るのかな?”とか”醤油の代わりに珈琲を? “なんて先入観を抱いてしまったことに猛省……。
店主さんの温かいおもてなしの心に呼応した特有のラフな空気感に、食後も心ゆくまで脱力させていただきました。
今回お伝えしたランチ以外にも、2部制のディナーも営業しており、そちらはおまかせ3600円(税別)のコーススタイルで楽しめます。今後はきっと、"夜カフェに鮨でも食べに行く?”なんて今までにはない提案も自然と生まれていくのでしょうね。
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