「工場跡事務室」は東大寺にある人気カフェ!レトロな空間で少し贅沢なモーニングを
「東大寺」の裏手に静かにたたずむカフェ「工場跡事務室」。その名の通り、工場をリノベーションした建物で、どこか懐かしい時間を感じることができます。こちらのおすすめは、なんといっても朝のセットメニュー。清々しい早朝の奈良公園散策の前後に、レトロな工場跡空間で心地よい朝の時間が過ごせます。
昭和にタイムスリップしたような店内
小さな看板がなければ、カフェだと気づかずに通り過ぎてしまいそうなほど、周囲の景観に溶け込んでいる「工場跡事務室」。
大正末期から昭和55年まで、ここは乳酸菌飲料「フトルミン」の製造や食用菌類の研究を行う工場でした。
曽祖父の代から使われていた工場を、ひ孫である現オーナーが丸2年かけて丁寧に片付け、2009年にカフェとしてオープン。
「時を超えて大切にしておきたい何か」を感じてもらえるよう、できる限り当時の面影を残したという店内。
かつて宿直や事務をする部屋として使っていた、10畳ほどの「事務室」をリニューアルした畳席は、ゆったりと寛げる温かみのある空間になっています。
出荷作業を行う「荷造室」だった奥のスペースは、テーブル席やカウンター席に。
「フトルミン」の瓶や計量に使われた量り、当時の広告ポスターなど、店内には工場に残っていた備品がさりげなく飾られています。
素朴な味わいが魅力! ちょっぴり贅沢な自家製モーニング
「工場跡事務室」で、ぜひ味わってほしいのが「朝のセットメニュー」。厳選した食材を使用し、自家製のジャムやジュースなど、手作りにこだわったモーニングです。
この日の「食前のひとくちジュース」は、自家製の梅ジュース。もっちりとした天然酵母パンにたっぷりの発酵バターを塗った厚切りトースト、サラダなど季節のサイドメニュー、自家製の梅ジャムとフルーツを添えたヨーグルトがセットになっています。
ドリンクはコーヒー、紅茶、カフェオレから選べます。コーヒーに添えられた砂糖入れには、工場にあった蒸発皿を再利用するなど、遊び心を感じる演出も。
ほうじ茶、和紅茶、柿の葉茶など、大和茶メニューも豊富。カフェタイムにスイーツと一緒に味わうのもおすすめです。
カフェのオリジナルグッズも充実!
店内で提供されるオリジナルブレンドコーヒーや柿の葉茶、和紅茶などを買って帰ることもできます。
「フトルミン」のデザインがかわいいガラス瓶ストラップやキーホルダーなどのオリジナルグッズは、おみやげにもぴったり。人々の健康長寿を願って作られていたという「フトルミン」。グッズを身につければ、健康になれるかもしれませんね!
「奈良公園」や「東大寺」にも近いので、散策の途中に立ち寄って、贅沢な朝の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
text:堀家千晶(TRYOUT)
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