NYのアパートのようなヴィンテージ香るおしゃれホテル「青山グランドホテル」潜入ルポ
1970年から80年後半には、ヴィンテージマンションに外国人が住むお洒落な界隈のファッションアイコンだった青山ベルコモンズが20階建ての複合ビルとして蘇り、その中に2020年8月「青山グランドホテル THE AOYAMA GRAND HOTEL」が誕生しました。まるでその時代の“かっこよさ”が現在に登場したかのようなホテルを案内します。
青山の時代に寄添うホテルは、“懐かしさ”が新しい!
東京メトロ銀座線外苑前駅から歩いて3分。かつての青山ベルコモンズがあった場所には今ビルが立ち、緑に囲まれた石造りのファサードに「THE AOYAMA GRAND HOTEL」というネオンが印象的なホテルのエントランスがあります。今では高層の商業ビルに囲まれているこのエリアは、1970年~80年後半にかけては外国人が多く住む時代の先をいく場所でした。
そんな歴史をもつ青山の「時代に寄添う」ホテルとして、館内のあちこちには、例えばヘルムート・ニュートンが撮ったケイト・モスの写真集やサンローランのサテンのピンヒールなど時代のアイコンたちがインテリアとして、スタイリッシュに輝いています。
4階のカジュアルレストラン「ベルコモンズ」の中に、置かれているフロントデスクの壁を飾るのは、1980年代の大滝詠一アルバム『A LONG VACATION』のジャケットで知られるイラストレーター永井博が、特別に青山グランドホテルをモチーフに描いた作品です。今でもかっこいい本物のヴィンテージが今に蘇った感じ!
古きよきNYのアパートメントのようなお部屋にときめく
客室は、ドアを開けた途端にいきなり時代と場所を超えて、どこか60年代のニューヨークの瀟洒なアパートメント思わせる世界。ヴィンテージ感を醸すソファは、青山にショールームを構える家具のトップブランド「アルフレックス」オリジナル。窓からはこの高さから見ることはあまりない青山の光景が広がります。(スーペリアルーム約40㎡)
ミッドセンチュリーモダンな家具、生のグリーンが置かれているのが、アパートで暮らすかのような気持ちにさせるのかも。サイドの棚の下段は冷蔵庫になっていて、なかのドリンクは無料。冷やしたグラスにボンベイサファイアとトニックウォーターも。ジントニックで乾杯をしたい!
ブルーのタイルがなんとも洒落ているバスルームは、ガラスばりで明るくて広く、ゆったりと浸かれるバスタブがうれしい。女優ミラーにツインボールできれいに身支度できそう。歯ブラシキットなども含めて、使い捨てではなくて“持って帰ってもらえる”をねらったこだわりのアメニティ類。ジェンダレス、エイジレス、オールスキンタイプで注目のオルタナのオリジナルローションなども。
スタンダードからスイートまで5つのカテゴリーの客室、すべてにリビングのスペースが設けられていて、ソファで寛ぐことができます。素敵な家具のある家に「住まうように滞在する」そんな気分で時間が過ごせます。
それぞれ個性が魅力のレストランを訪れたい
レストランは、カジュアルダイニング「THE BELCOMO」、カウンター和食「SHIKAKU」、メインダイニングのイタリアン「TRATTORIA ANDREA ROSSI」、江戸前鮨「青山鮨かねさか」、ルーフトップバー「The Top.」とそれぞれ個性的な店が揃っています。
「THE BELCOMO」朝食・ランチ・ディナーそしてカフェやバーとしてもいろいろに愉しめる店。「世界中から美味しいを詰め込んだ」というだけあって、洋食やエスニックのほか、朝食には和食プレートも登場。ランチメニューのじんわりとスパイシーなマッサマンカレーは、じんわりとスパイシーココナツミルクでまろやかに仕上げられて絶品。
最上階から青山を見下ろすメインダイニング「TRATTORIA ANDREA ROSSI」は、70年代の東京、原宿で文化にもなった「クレープ」がスペシャリティのアフタヌーンティーも愉しめます。クラシックなライトが照らすバーカウンターも素敵。クラシックなイタリアンのディナーは、2020年10月23日にオープンの予定。
■青山グランドホテル The AOYAMA GRAND Hotel
住所:東京都港区北青山2丁目14-4
TEL:03-6271-5430
チェックイン:15:00
チェックアウト:13:00
アクセス:東京メトロ銀座線「外苑前」駅 3番出口より徒歩3分、東京メトロ千代田線・半蔵門線・銀座線「表参道」駅 A3出口より徒歩8分。
text:小野アムスデン道子
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