世界遺産・二条城に金魚舞う、『アートアクアリウム城』いよいよ開幕!

世界遺産・二条城に金魚舞う、『アートアクアリウム城』いよいよ開幕!

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2020年10月14日(水)〜12月7日(月)、京都の世界遺産・二条城を舞台に、世界に誇る水族館アートの展覧会「アートアクアリウム城〜京都・金魚の舞〜」が開催されます。各地で開催され、世界中から注目を集めるアートアクアリウムですが、屋外での開催は京都・二条城のみ。幻想的な夜のお城でのアートアクアリウムをひと足先に体験してきました!

Summary


話題の“アートアクアリウム”、屋外開催は京都・二条城だけ!

2020年10月14日(水)〜12月7日(月)、3年ぶりにアートアクアリウムが世界遺産・二条城に戻って来ます。「アートアクアリウム」とは、「アート」「デザイン」「エンターテイメント」と「アクアリウム」を融合させた独自の水族館アート。東京に常設美術館ができるほどの人気ぶりですが、屋外で開催されるのは、京都・二条城のみ。
お城がアートの会場なので、入場=入城。お城の一般公開の時間が終わる17時から開門します。混雑を避けるため、日の沈まないうちに入るのがオススメです。

2020年秋、二条城に「巨大金魚鉢シリーズ」が一挙集結!

では実際の展示作品の一部をご紹介しましょう。

■超花魁
「超花魁」は、巨大な金魚鉢とその周囲を囲む17のアクアリウムで構成される、アートアクアリウム史上最大の作品。

「超花魁」の光の七変化に同期して、国宝・二の丸御殿も色を変えます。国宝・二の丸御殿とアートアクアリウムのシンクロする様子は必見です。
二の丸御殿の周りの作品は、時間をずらして七色に輝く12面体と18面体の「プリズリウム」やパラドックスリウムなど、光のマジックと立体の構造でキラキラと輝くアートが集まり壮観です。

■大奥御殿スペシャル
こちらはアートアクアリウムの代表作ともいえる「大奥」の進化系、「大奥御殿スペシャル」。
女性たちが美しさと艶っぽさを競い合う大奥のように、金魚たちがひらひらと尾びれを揺らして舞う水槽が重なりあい、大きな御殿をつくりだします。大きさと華やかさに圧倒される作品です。
■ロータスリウム
西日本初登場となる「ロータスリウム」。大きく美しい花を咲かせるために濃い泥水を必要と「蓮」の花は、苦境や困難を乗り越えて花を咲かせる“生”の象徴。透明の蓮の花の中を金魚たちがひらひらと泳ぐ姿は、まるで極楽浄土のようです。

新作はこちら!枯山水を進化させた「セキテイリウム」

2020年の新作「セキテイリウム」は、日本の庭園のひとつの形「石庭」を、独自の解釈で表現したアート。

水を石で表現した石庭。「セキテイリウム」では、石庭づくりの過程で最初に排した“水”で、最後まで残された“石”を表現。宙に浮いたかのような3つのキューブから絶えず水が注ぎ込まれる様子が前衛的です。

二条城に刻まれる歴史を象徴するアート「大政奉還金魚大屏風」

すべての戦国武将が夢見た全国統一を果たした徳川家が、政権を返上する。その歴史上の大事件「大政奉還」の舞台となったのが、二条城。芸術の世界にも大きな影響を与えた大政奉還当時の美術史の移り変わりを、プロジェクションマッピングに投影。変化する光の屏風絵を泳ぐ金魚たちが一瞬も同じ瞬間のないアートをつくりだします。

いつまでも見ていられる美しい金魚たち

大きなアートも素晴らしいのですが、金魚たちを近くで見ることのできる中型、小型のアートもとても素敵です。中でも個人的にお気に入りは「新江戸金魚飾」。
江戸時代、金魚の美しい姿を愛でるため、鉢ではなく立体的な水槽を作り、横から眺めて楽しんだそう。昔の鑑賞の形をモデルにしつつ、多面体にすることで近未来的にも見える作品です。金魚たちがセンターを奪い合うようにステージ上を行き来する様子が愛らしく、いつまでも見ていられます。
お殿様のもとへ金魚が献上されるイメージが、すっと頭に浮かんだのが「九谷金魚品評」。
こちらは金魚の品評会に倣って、上から金魚の姿を鑑賞し、横からは九谷焼の伝統技法(青九谷、赤九谷、花詰)で描かれた金魚の絵柄の器を楽しみます。会場の一番奥、屏風アートの手前にありますので、見逃さずにご覧ください!

■「アートアクアリウム城~京都・金魚の舞~」
開催期間:2020年10月14日(水)~12月7日(月) ※会期中無休
開催時間:17〜22時(最終入場 21時30分)
会 場:元離宮二条城 二の丸御殿中庭・台所前庭 ※一部期間は「台所」も含まれます (京都府京都市中京区二条通堀川西入二条城町 541)
入場料:日時指定ファストパス付き入場券(公式サイトでの事前販売のみ) 3000 円、日時指定入場券(公式サイトでの事前販売、当日会場販売あり) 平日1500 円、土日祝1600 円※料金はすべて税込
公式サイト:https://artaquarium.jp/branch/kyoto

photo:瀬田川勝弘
Text : 小西尋子


●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。


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