おいしい紅茶の淹れ方って?スパドラ・志村玲於と学ぶ奥深き「紅茶」の世界
21歳にして紅茶を愛する、若き“紅茶Butler”こと「SUPER★DRAGON(スーパードラゴン)」のメンバー・志村玲於さんがるるぶ&more.に登場!これからの季節にうれしい、おいしい紅茶の淹れ方をルピシア ティースクールにて学びます。編集部の想像以上に「紅茶愛」がガチすぎた志村さん、途中からカメラを忘れてレッスンに没頭する様子も必見です!
summary
「ストレートティーみたい」という理由でチョイスしたお洋服を身にまとい、「ルピシア ティースクール」に現れた志村さん。まずは、紅茶の偏愛歴について伺ってみましょう!
ーーいつから紅茶に目覚めたのですか?
「深くハマったのは2年前くらいです。僕、昔からコーヒーが全然飲めなくて。舞台の台本を読みながらホッとできて、なおかつ目も覚める飲み物を探していたんです。オーディション前に心を落ち着かせたい時からプライベートまで、紅茶は欠かせない存在です」
ーー21歳にして、紅茶好きを公言する方も珍しいかと!
「同世代のメンバーや友人に紅茶愛を告白すると、だいたい大爆笑されます(笑)。紅茶のことになると、メンバーのお母さんと話が合っちゃって。『最近マダム感が増したなぁ』なんて言われています」
ーーマダム〜⁉
「僕自身は『紅茶Butler(バトラー)』と名乗っているんですけど(笑)。撮影現場に茶葉とポット、ケトルを用意して、みんなに“紅茶教”を布教しまくっています。最近は台湾の茶壺(ちゃふう)で飲んだり、チャイを作ったり。青茶と水出し紅茶にも手を出し始めました」
ーーInstagramではオススメの紅茶を頻繁に発信されていますね。反応はいかがですか?
「みんなに『こういう気分の時はこのお茶がいいよ!』と推薦できる執事(バトラー)的な人間になりたいから、お店を投稿して『ここの紅茶がおいしかった』とコメントをいただけた時はとてもうれしいです。ああ、飲んでくれたんだなって!」
ここからは、いよいよ紅茶レッスンがスタート!教えてくれるのは世界のお茶専門店「LUPICIA(ルピシア)」が運営する「ルピシア ティースクール」の小澤史央先生です。
小澤先生「今日は基礎を学んだ後、世界でたったひとつのオリジナルブレンド作りに挑戦してみましょう!」
志村さん「ちょっと緊張していますが……よろしくお願いします!」
【紅茶の基本】「紅茶のお悩み」をチェック
小澤先生「何か、紅茶にまつわるお悩みはありますか?」
志村さん「抽出時間が分かりづらいのと、テイスティングの方法も知りたいです。あと、このテキストにあるお悩みの例、『この味でいいか分からない』も該当しますね、そもそものお悩みですけど(笑)」
小澤先生「レッスンが終わる頃には、すべて、きっと解決しているはずですよ!」
【紅茶の基本】茶葉の形&分量
小澤先生「一口に茶葉と言っても、形状によって色、形、味、蒸らし時間などが異なります。その昔、茶葉はセレブが観賞するものだったんですよ。例えば、『CTC』は丸くコロコロしていて、かわいいでしょ」
志村さん「う〜ん、言われてみれば、かわいいかも(笑)」
茶葉の形によって、同じティースプーン一杯でも、山盛りにしたり、少なめにしたり、ボリュームが異なるのが難しいところ。ひとつずつ実践しました。
小澤先生「『フルリーフ』は香り豊かでストレートにぴったりの形状。細かく刻んだ『ブロークン』は、紅茶らしい渋みが特徴でミルクティー向きです。『CTC』は、お茶の組織細胞をひき肉のように機械でつぶしたり、引き裂いたり、丸めたりしているから、お湯を注ぐとすぐに味わえ、これもミルクティー向き。昔は『フルリーフ』しかなく、『CTC』は20世紀に生まれました」
志村さん「僕、いつも家でMyティーメジャースプーンを使ってるんですけど、だんだん手に馴染んできました」
小澤先生「私もかれこれ10年以上愛用してます(笑)。身体がスプーンの感覚を覚えるので、毎回計らなくてもよくなりますよね。是非そのスプーンをずっと使ってくださいね」
志村さん「一生大切にします!早く小澤先生の域に僕も到達したいです!」
【紅茶の基本】お茶を淹れる手順&味見
続いては、おいしい紅茶の淹れ方をレクチャー。改めて学べる機会に、志村さんの目の色が変わりました!
〈手順②〉茶葉をティースプーンで正確に量る
〈手順③〉沸かしたてのお湯を必要量淹れる
〈手順④〉タイマーを押し、茶葉にあった時間蒸らす
〈手順⑤〉味見し、おいしいタイミングが近づいたら茶葉を取り出す
小澤先生「ところで、さきほどの『この味でいいのか分からない』というお悩みですが、ここで解決方法をお教えしましょう」
志村さん「おお、ここで!」
小澤先生「その日の気分や合わせるお菓子で、飲みたい紅茶って違いますよね?ということは、もう自分で味見して決めるしかないんですよ。自分の飲みたい味になっていれば正解。だからしっかり味見をするんです」
志村さん「なんと!」
小澤先生「今回は、時間の経過による味の変化を体感していただきたいので合計2回、時間差で味見していきますよ。まず1回目は、茶葉をポットで蒸らした1分後です」
小澤先生「2回目の味見は、さらに1分後に。こうしている間にもどんどんお茶の味は変わるので、『まもなくおいしくなるかな?』というタイミングで、茶葉をとり出すのがポイントです」
志村さん「やっぱり2回目の方が味も香りもしっかりしていますね!」
小澤先生「さすがの感想です。それにしても、志村さんのお茶の淹れ方はすごく丁寧で、人柄が滲み出ていますね。きっと人やモノも大切にできる方なのでしょう」
志村さん「なんだか照れますね、ありがとうございます!」
ここからはブレンドティー作りのレッスン。コンセプト、飲み方、水色、お茶の名前を決めて、志村さんのオリジナルティーを生み出したらゴール!
志村さん「ブレンドティー作り初体験です。そもそもどうして2種以上の茶葉を混ぜるのでしょう?」
小澤先生「茶葉は農作物なので毎年味が変わります。お店によって同じ商品名なのに味が違ったらお客様も混乱してしまいますよね。だから茶葉をブレンドして味に統一感を出すんです。その国の食生活や水と調整もしています」
志村さん「なるほど〜!」
【ブレンドティー】ベースの茶葉を知る
小澤先生「ブレンドの前に、それぞれの茶葉の個性を知るべくテイスティングをしていきましょう!」
志村さん「個性を知らないと、混ぜた時、どんな味になるか想像がつかないですもんね!」
志村さん「わ〜!こぼれそうで、怖い!」
小澤先生「大丈夫!30秒たったら隣の紅茶を入れて倒していきましょう」
小澤先生「知っている茶葉はありますか?」
志村さん「はい、大体分かりますね。でもじっくりテイスティングしたことはないので楽しみです」
小澤先生「テイスティングをしたら、水色と味の特徴を、テキストに書き込んでみてください」
志村さん「全種類、書き終わりました〜!」
小澤先生「『苦い』とか『草っぽい』とか一言だけ書く生徒さんが多いんですが、細かく表現できてますね〜!」
志村さん「飲んだ印象が一番好みなのは繊細な『ダージリン』のファーストフラッシュ(春摘み)でした!」
小澤先生「『ダージリン』はヒマラヤ山脈の麓にある標高600m〜2000mの山岳地帯で採れる茶葉。キレのある味と華やかな香りが特徴で、春摘みと夏摘みでこんなに色が違います」
小澤先生「春摘みは緑茶のように葉が青く、お湯を入れると黄味がかっている。日本茶が好きな方は、これに和菓子を合わせるのもオススメです。ほかに気になった紅茶はありましたか?」
志村さん「一番インパクトがあったのは、やっぱり正山小種(ラプサンスーチョン)です!とにかく破壊力がスゴい。スモーキーさが全面に出ていて、渋みがほどよくあって……!」
小澤先生「中国・福建省武夷山の麓で生産する『正山小種』は、薪で燻製した紅茶で、特にヨーロッパ人を虜にしているんですよ」
【ブレンドティー】コンセプト&名前を決定!
茶葉の個性を知ったら、次はブレンドティーのコンセプトを考えていきます。志村さんが目指す紅茶のイメージは、こちら!
〈時間帯〉14:00〜15:00
〈対象〉お母さん、自分
〈飲み方〉ストレート
〈水色〉濃い赤銅やライトな赤銅
小澤先生「ついにコンセプトが固まりましたね!この心は⁉」
志村さん「アフタヌーンティーを飲む時って、ひと息つきたくて窓を明けませんか?そこにふわっと風が吹いて、紅茶の香りを巻き上げ、まるで『花壇』の花々を愛でるように紅茶の香りを楽しむ……そんなイメージのブレンドティーを作りたいです。目には見えないけれど、確かに感じる香りこそ紅茶の魅力だと思うから。場所については……いつかフランスに住むのが夢なんです(笑)」
小澤先生「なんて素敵なコンセプトでしょう!名前はどうしますか?」
志村さん「『アフタヌーンの風』に決めました!」
【ブレンドティー】茶葉とトッピングを選ぶ
イメージを実現するため、志村さんは、最も衝撃を受けた「ラプサンスーチョン」と、フルーティーで後味に甘みを感じる「ペティアガーラ」、「ウバ」を選びました。
小澤先生「茶葉が決まったら、トッピングを選びます。見た目を華やかにするハーブ系、香りにアクセントを加えるスパイス系があります」
志村さん「そうだな……コーンフラワーと、柚子ピール、シナモンをトッピングしたいと思います!」
小澤先生「どうして、この組み合わせに?」
志村さん「花壇のイメージを大切に、まずシナモンで土を、コーンフラワーと柚子ピールで青と黄色の花を表現してみました!」
小澤先生「シナモンが土とは……。すごい発想力です!」
志村さん「綺麗な赤銅色で、単体で飲むとクセが強くてびっくりする『正山小種(ラプサンスーチョン)』が、ここではほんのり効いていて、むしろ安心感を与えてくれていますね」
――お疲れさまでした!紅茶スクールを体験していかがでしたか?
「無事、理想のブレンドティーになってうれしかったですし、その過程でいろんな茶葉の良さを引き出す術を知ることができました!人にオススメする時も、自分で楽しむ時も使える知識を得られて大満足。ありがとうございました!」
ーー最後に、「紅茶ある生活」の魅力って何だと思いますか?「るるぶ&more.」の読者にぜひ教えてください!
「紅茶を飲んでホッとする時間が、心の拠り所になって、人生に余裕が生まれることだと思います!ストレスが溜まりやすいこの時世、例えば、家事で一旦掃除が終わった後もゆっくりできないような毎日が続くと、色々まいっちゃうと思うんですよ。だから忙しい女性は特に、ぜひ紅茶に癒やされて欲しいです」
志村さんが訪れたのは・・・
◆ルピシア 自由が丘本店
住所:東京都目黒区自由が丘1-26-7 田中ビル1F
電話:03-5731-7370
時間:10~20時
定休日:不定休
この記事を読んでくれた方の中から抽選で、志村さんのチェキとルピシアさんの紅茶(茶葉)をセットにして、3名様にプレゼント!
詳しい応募方法は、るるぶ&more.の公式Twitter(@rurubuandmore)をチェックしてくださいね~!
- 【プロフィール】
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志村玲於(しむら れお)
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1999年1月29日生まれ、東京都出身の21歳。
ボーイズグループ、9人組ミクスチャーユニット「SUPER★DRAGON」通称“スパドラ”のメンバー。優しさでメンバーを包むイジられキャラの最年長。大の紅茶好きで、料理も得意なお母さんキャラ。現在、役者としても様々な舞台に出演しており活動の幅を広げている。
- 【撮影協力】
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ルピシア ティースクール
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「世界のお茶を楽しむ・学ぶ」をテーマに多彩な講座を開講している、ルピシア ティースクールでは、パソコンやタブレット、スマートホンを使って気軽に参加できるオンラインレッスンをスタート。
テイスティングしながら緑茶、烏龍茶、紅茶、ハーブティーについて学べる「お茶入門」やホットティーの基本講座、チャイ講座など、空いた時間に好きな場所で受講できます(2,600円/60〜75分)。
気の合う仲間と学べるプライペートレッスン(4名〜)も受付。
お申し込み・お問い合わせ:0120-95-3699(10:00〜16:00)https://ts.lupicia.co.jp/online
Interview&Text:城リユア(mogShore)Photo:竹中圭樹 Hair&make: 新井裕梨 Styling:青木紀一郎(ALVARO)
衣装:ベスト¥5,400、カットソー¥3,600(キャスパージョン/シアン PR ☎︎03-6662-5525)パンツ¥9,900(リドム/シアン PR ☎︎03-6662-5525)ショートブーツ¥19,000(ヴァリジスタ/アースマーケティング ☎︎03-5638-9771)
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