山形県おすすめ美術館10選! 展覧会&イベント情報ほか営業時間もチェックしよう
豊かな自然と広い敷地を生かした美術館が多い山形県で、ゆっくりと芸術鑑賞してみませんか。資産家の別荘をそのまま利用した美術館や、光をいっぱいに取り込む大きなガラス窓が美しい美術館など、展示作品のみならずその建物にも注目したい個性的な施設があります。編集部おすすめの10件をご紹介します。
土門拳写真美術館

酒田市出身で昭和を代表する写真家・土門拳の写真美術館。『古寺巡礼』『筑豊のこどもたち』『風貌』などの気迫のこもる名作、約13万5千点を収蔵し、保存を図りながら順次公開しています。周囲の自然を生かした谷口吉生設計の建物は、建築から40年以上経った今でも斬新に感じられます。
庭園は勅使河原宏、銘板は亀倉雄策によるものです。中庭にあるイサム・ノグチの彫刻もみどころのひとつ。また、周囲の飯森山公園では、毎年4月下旬には八重桜が、6月下旬~7月初旬にはアジサイやアヤメが見頃となり、散策が楽しめます。
※展覧会の情報は公式ホームページよりご確認ください。
山形美術館

3階建て多層民家風の建物の美術館。モネやルノワールなどの印象派の作品をはじめ、ピカソ、シャガール、与謝蕪村など国内外の巨匠の絵画・彫刻を常設展示しています。さまざまな企画展も開催。
広重美術館

『東海道五十三次』で知られる江戸時代の浮世絵師、歌川広重。江戸詰めの天童藩士らと交遊があり、財政難の天童藩に「天童広重」とよばれる肉筆画を描くなど天童とゆかりがあります。この美術館では錦絵・版本・肉筆画などを、さまざまなテーマで展示しています。
天童市美術館

天童市の芸術文化の発展基地として平成2年(1990)に開館した公立美術館。国内外の優れた美術作品を公開する企画展示と、今野忠一、熊谷守一(村山祐太郎コレクション)、豊田豊といった作家の作品収集と展示を行っています。
子ども向けのイベント「体験美術館」や絵本原画展、ミュージアムコンサートなども開催し、大人から子どもまで楽しめる美術館になっています。
最上川美術館

最上川を生涯に渡って描き続けた洋画家・真下慶治(ましもけいじ)の作品をはじめ、さまざまな作家の展示しています。美術館は真下慶治のアトリエを見下ろせる高台にあり、眼下に大きく蛇行する雄大な最上川を見ることができます。「やまがた景観物語」のおすすめビューポイントにも選ばれていて、なだらかな丘陵と杉林を背景に、周りの景観に溶け込んでいます。
鶴岡アートフォーラム
平成17年(2005)開館。独自のコレクションをもたず、芸術文化活動のための場として市内の芸術文化団体などが主催する市民ギャラリーのほか、特別展覧会や郷土ゆかりの企画展など国内外の芸術作品を展示しています。
また、陶芸や絵画などの美術講座やワークショップ、親子で自由に創作活動を体験できる「キッズアトリエ」など、大人から子どもまで誰もが楽しめる教育普及事業にも力を入れています。建物の周囲はガラスのカーテンウォールで覆われ、隣接する鶴岡公園との親密度の高さが感じられるのも魅力です。
酒田市美術館
平成9年(1997)年に開館。広大な敷地にゆったりと立つ近代的な建物が印象的です。洋画の森田茂、酒田市出身の高橋剛と斉藤長三を中心とした作品を収蔵・展示。特別展を年6~7回開催しています。
本間美術館
昭和22年(1947)に本間家が清遠閣(せいえんかく)とよばれていた書院造2階建の別荘を美術館として開放し、本間家に伝わる東北諸藩からの拝領品や美術品を展示しています。
別荘として築造した庭園・鶴舞(かくぶ)園と本館、企画展を開催する新館があります。毎年2月下旬~4月上旬に開催される雛祭古典人形展では、貴重な雛人形を展示します。
出羽桜美術館

出羽桜酒造の旧母屋を利用した美術館。朝鮮半島最後の王朝、李朝期の陶磁器コレクションは本国でも希少なもの。ほかに日本六古窯、桜の美術品、酒器などを展示しています。
長沼孝三彫塑館

長井市出身で、昭和初期のモダニズムを表現した現代具象彫刻家・長沼孝三の作品を紹介しています。『愛の女神』、『インテリゲンチャ』などの作品から清新な人間愛が感じられます。ほか、郷土玩具のコレクションもあります。
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