富山県おすすめ美術館8選! 展覧会&イベント情報もチェックしよう
近年、アートスポットが続々と誕生している富山県。江戸時代の陶芸家・野々村仁清(ののむらにんせい)のコレクションが自慢の美術館や、世界的な建築家である隈研吾氏が設計した「富山市ガラス美術館」など本格的な美術館が多く、“運命の作品”に出合えるかもしれません。今度の富山への旅には“アート巡り”を加えて、感性を磨いてみませんか。
富山市ガラス美術館

「ガラスの街とやま」を目指したまちづくりの一環として建設された複合施設「TOYAMAキラリ」内の美術館。世界的な建築家・隈研吾氏が手がけた建物内で、国内・海外から収集された多彩な現代グラスアート作品が楽しめます。
6階の「グラス・アート・ガーデン」には、現代ガラスの巨匠であるデイル・チフーリ氏によるインスタレーション作品(空間芸術)を展示。また、1950年代以降の現代ガラス美術作品を中心とした企画展やコレクション展も随時開催しています。
富山県美術館
富山駅北の富岩運河環水公園内にある美術館。旧富山県立近代美術館が平成29年(2017)に移転しました。2階展示室では20世紀美術の巨匠の作品を鑑賞できるコレクション展と企画展を開催。3階にはポスター・椅子のコレクションを紹介するデザイン展示室やホール、アトリエ、キッズルームなどを備えています。
屋上庭園「オノマトペの屋上」は、佐藤卓氏がデザインした遊具があり、家族で楽しめます。屋上や2・3階から見る立山は絶景。館内には、レストランやカフェ、ミュージアムショップもあります。
※「ポップ・アート 時代を変えた4人」2025年9月6日(土)~10月26日(日)
※「DESIGN with FOCUS デザイナーの冒険展」2025年11月8日(土)~2026年1月25日(日)

富山市佐藤記念美術館

砺波(となみ)市出身の実業家であり茶人であった佐藤助九郎氏が中心となり、昭和36年(1961)に開館した美術館。中国、ペルシャの古陶磁や江戸時代の絵画など東洋の古美術を中心に収蔵しており、年に数回テーマを変えて展示しています。館内には茶室や広間が移築されています。
■富山市佐藤記念美術館
(とやましさとうきねんびじゅつかん)
住所:富山県富山市本丸1-33
TEL:076-432-9031
営業時間:9~17時(入館は~16時30分)
定休日:無休(展示替期間、館内整備日は休業)
料金:入館210円(特別展は別途料金)
富山県水墨美術館

水墨画をはじめ、永い伝統の中で育まれてきた日本文化の美を発信する和風の美術館です。日本画、工芸などさまざまな分野の企画展を開催し、常設展示では近代日本を代表する横山大観、竹内栖鳳や、富山県砺波市出身の下保昭をはじめとする富山県ゆかりの作家など、個性豊かな作家たちの作品を紹介しています。
茶室「墨光庵」では、四季折々で趣が変わる庭園を眺めながら、抹茶(菓子付・600円)が味わえます。ミュージアムショップ「風花」では、絵はがきなどのオリジナルグッズをはじめ、かわいい和小物も販売。静かで落ち着いた雰囲気の中で、日本の美の世界に浸ってみてはいかが?
百河豚美術館

大阪の河豚(ふぐ)料理の老舗太政(ふとまさ)の創設者・青柳政二氏が収集した中国、朝鮮、インド、日本など、東洋の古美術品を展示する美術館。江戸時代の陶芸家・野々村仁清(ののむらにんせい)のコレクションは秀逸です。
美術館の名は青柳氏の号「百河豚(いっぷく)」から命名されました。本館はピラミッド風の屋根が目を引きます。年1〜2回の企画展示を開催。名水を使用した喫茶では、四季折々美しい庭園も楽しめます。
西田美術館

常設展では、シルクロードで国交のあったさまざまな国の紀元前30世紀~後16世紀の陶磁器、日本では珍しいハンガリーの近代作家の絵画、ロシア正教の神を描いた図像であるロシアイコンや、日本の近現代作家の絵画などを公開しています。
企画展では、近現代作家や、若手作家を広く紹介し、特別展では地域の作品発表の場として利用されています。館内には立山連峰を一望できる休憩スペースがあり、季節によってさまざまな表情をみせる立山連峰を観賞できます。
高岡市美術館

高岡市は、金工・漆芸など美術工芸の分野で、多くの作家と作品を生み出してきました。その伝統に基づき、金属工芸や漆芸、絵画、彫刻など、あらゆる美術・工芸分野から、郷土にゆかりの深い作家や郷土美術・工芸に大きな影響を与えた作家の作品を系統的に収集・保存しています。
南砺市立福光美術館

森の緑と野鳥のさえずりにつつまれた自然豊かな美術館。昭和20年(1945)福光に戦争疎開し以後6年8カ月間福光で創作活動を行った版画家棟方志功と、福光出身で日本画に絢爛なる花鳥画の新境地を開いた石崎光瑤の作品をそれぞれ常設展示しています。また、年6回程度企画展を開催。
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。




