目白のパティスリー「カオリ ヒロネ(Kaori Hironé)」のまるい果物ショートケーキ
目白駅から徒歩5分の「PÂTISSERIE Kaori Hironé’(パティスリー カオリ ヒロネ)」は、まるでパリにあるアトリエを思わせるようなかわいいお店。パティシエールの廣根さんが作るケーキや焼き菓子は、そのまま飾っておきたいようなキュートなビジュアルと、素材の持ち味を生かした優しい味わいが評判です。なかでも人気はショートケーキ。かわいらしいケーキは、おうちカフェを彩ってくれること間違いなしです。
シック×ガーリー×アンティークの小さなアトリエ
目白駅から続く商店街をしばらく歩くと、打ちっぱなしのコンクリートと金色のロゴが目を引く「PÂTISSERIE Kaori Hironé」があります。こちらはパティシエールの廣根かおりさんが手作りしたケーキを販売している小さなお店です。
ショーウィンドウにはアンティークの置物や器が飾られて、まるでヨーロッパの骨董店のよう。ブドウや洋梨などフルーツのモチーフで季節感を表現していて、ステキなセンスにうっとり。
このお店に、一体どんなケーキが並んでいるのか気になるので、さっそく中に入ってみます。
お店の中は、クラシカルとかわいらしさのバランスが絶妙!シックなゴールドのモチーフに、ガーリーなピンク、飴色のアンティークな木目がミックスされて、まるで雑誌で目にするようなパリのアトリエを思わせます。
内装を手掛けたのは、空間デザイナーの吉谷博光さん。吉谷さんは廣根さんの古くからのお知り合いで、好みをよくご存知だったので、廣根さんの世界観をそのままに表現してくださったそうですよ。
ジュエリーのように並ぶケーキにときめく
そしてこのアンティーク調の小棚に並ぶのが、廣根さんがひとつひとつ手作りしたケーキや焼き菓子。まるでジュエリーを並べるように、少しずつ、丁寧に商品が収められています。
お目当てのフルーツショートケーキはこちら。自分専用のデコレーションケーキをイメージして、小さな円型になっています。使っているフルーツがそれぞれ違っているので、どれにしようか迷っちゃいます。なんとも幸せな悩みですね。
四角くカットするショートケーキと違って、円型だと周囲にクリームを塗ったりする手間がかかりますが、その分、使うフルーツを変えてひとつひとつ丁寧に仕上げることができるそうですよ。
この日はショートケーキのほか、レアチーズケーキやカップケーキなど、生ケーキは4種類ありました。
そのほか、クッキーやフィナンシェなどの焼き菓子もいろいろ。こちらはおみやげにして、店内でショートケーキをいただくことにしました。
フルーツの甘さや香りが際立つショートケーキ
アンティークの小皿に載せたショートケーキは、フルーツのみずみずしさが際立って見えます。
廣根さんは、パリの製菓学校や名店で2年半ケーキ作りを学んだ経歴の持ち主と聞き、お店に漂うパリの雰囲気に納得です。その時に学んだフランス菓子の技法をベースにしながら、砂糖やバターは控えめにして、日本のフルーツの「おいしさ」を生かすようにしているそうですよ。
ひと口食べると、優しい味わいのクリームがフルーツの甘さや香りを引き立てています。スポンジに味の濃い栃木の御用卵を使って風味良く仕上げているのも廣根さんのショートケーキの特徴で、印象的な味わいを生み出しています。
ケーキはどれも食べやすい小ぶりのサイズ。一人用の小さなサイズで作られたフランス・アルザス地方の焼き菓子・クグロフ(680円)もオーダーしてみました。クグロフの上に飾ったドライフルーツまで自家製で、すべての商品が保存料未使用なのも、廣根さんの優しさです。
ひときわ存在感を放つ背もたれの大きなソファに腰掛けて、異国の香り漂う空間でケーキを味わっていると、時間を忘れてしまいそうです。
あなたも目白にある“パリのアトリエ”の、丁寧に作られた季節のフルーツショートケーキを味わってみませんか。
Text:山下あつこ
photo: 斉藤純平
掲載した情報についてもっと知りたい方は、発売中の『パンケーキ&ケーキ愛』をご覧ください。
●緊急事態宣言を受け、記事内容や営業時間、定休日等が変更になる場合があります。事前に店舗・施設等へご確認されることをおすすめします。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。