薬膳鍋でじんわりあたたまる「SOKI ATAMI」で漢方養生ステイ体験!

薬膳鍋でじんわりあたたまる「SOKI ATAMI」で漢方養生ステイ体験!

堀江周子(編集長ホリエ) 堀江周子(編集長ホリエ)
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寒い冬になると、皆さん手足の冷えや不調を感じたりしていないでしょうか。そんなお悩みを持つ方にぜひおすすめしたいのが、熱海に2020年11月にオープンしたばかりの「SOKI ATAMI」の漢方養生ステイプラン。身体の芯からぽかぽか、心身ともに癒される“養生ステイ”のヒミツをご紹介します。

Summary


“あるがまま”のステイを約束するシンプル美なお部屋

SOKIは、素(す)の器(うつわ)を由来とし、あるがままの飾らない場所を意味しています。シンプルで美しいインテリアデザインのお部屋は、まさに気取らずにゆっくりとした時間を過ごすことができる空間が広がります。

到着してまずは、お部屋でお茶をいただくことに。お茶は季節ごとに変わり、今回は静岡茶の「梅ほうじ茶」でした。合わせるお茶菓子は、地元熱海のパン屋さん「久遠」の麦こがしを使用して手作りする「来宮天狗 こがしまる」。麦こがしとは、熱海・来宮神社の例大祭のお供え物のひとつで、無病息災のご利益があると言われています。お茶やお菓子からも地域を感じるストーリーが込められています。

全54室あるお部屋は10タイプあり、どのタイプも40㎡以上あり広々としています。今回私が宿泊したのは広さ50㎡のプレミアムツイン。熱海の海に面したオーシャンビューで広々としたお部屋には、リビングスペースや丸いヒバ材の半露天風呂を備えています。

館内やお部屋のインテリアには熱海からもほど近い神奈川県真鶴町で採れる「本小松石」や静岡県産の「天竜材」など、至るところに地域の素材を活かしています。あたたかみのあるデザインのお部屋、そしてオーシャンビューが大好きな私はここに住みたい…!滞在中何度も思わずにはいられない居心地のよさでした。

柑橘の香り漂う大浴場であたたまった後は最上階のテラスへ

すべてのお部屋に温泉がついているけれど、季節の柑橘や和漢植物を使った季節湯をたのしめる大浴場もおすすめです。さらに女性風呂にはアロマの香りが漂うスチームサウナも完備。ふわりとした香りとここちよい蒸気でデトックス効果バツグンです。

また、お風呂上りには静岡県東部地域産の「丹那牛乳」をいただくことができます。お風呂上りにいただく新鮮なコーヒー牛乳に思わず「くぅ~~~~おいしい!」と言わずにはいられません。

お風呂であたたまった後は、最上階にある茶寮へ。熱海湾に面したスタイリッシュな空間からは、広い空と海を見渡すことができます。静岡茶や季節の果実を使った果実酒などもあるので、ドリンクを片手に時のうつろいを楽しみながら、心の緊張がゆっくりとときほどかれていくのを感じます。

自分の体調に合わせた薬草湯入浴剤づくりワークショップ

そして今回のプランで楽しみにしていた、オリジナルの薬草湯づくりワークショップを体験しました。漢方家・杉本格朗氏によるカウンセリングをもとに、菊花、松葉、シソなど15種類の薬草から自身の体調にあわせて、オリジナルの薬草入浴剤を作ることができるワークショップです。

漢方のカウンセリングというとなんとなく堅苦しくて、ちょっと構えてしまいがちです。がしかし!お会いした杉本さんに堅苦しいなんていう言葉はまったくあてはまらず、カウンセリングシートをもとに、とても丁寧にお話を聞いてくださり、お話をしているうちに自分でも知らないうちに感じていたストレスや身体の不調などに気づくことも。

カウンセリングのあとは、体調に合わせて作っていただく薬草湯レシピをもとに、自分でブレンドをします。薬草の色や香りを楽しみながらの計量がちょっぴり実験気分。今回体験したワークショップを通じて、漢方や薬草が身近な存在に近づいた気がします。自分ブレンドの薬草湯は早速、お部屋のお風呂で使ってみたり、自宅に持ち帰っておうちで薬草湯を楽しむこともできます。薬草湯、じんわりじっくりあたたまってポカポカになりました。

旬の食材を使った、身体を芯からあたためる薬膳鍋

そして今回のプランでは、「五臓を補い、1日の動と静のバランスを整える」をテーマに、漢方家・杉本格朗氏監修による、身体があたたまり、自律神経を整える薬膳鍋をいただきます。大棗(ナツメ)や紅参(高麗人参)、生姜など12種もの生薬を配合したオリジナルレシピの薬膳鍋は、「体を元気にすることと、休めることのバランスを意識して、食べたあとに自然と、何かいい感じと思えること」をテーマにしています。身体をあたためるだけではなく、疲労回復やお肌にも効果が期待できるとか。

お鍋の具材も地元の生産者さんから直接仕入れる新鮮な野菜、お肉とお魚。苦そう…独特の香りがしそう…といった薬膳鍋への先入観が完全にひっくりかえる美味しさです。生薬と具材がいい仕事をしあって生まれるスープを最後は雑炊にしていただき、余すことなく堪能しました。

冬のくだもの、柿を使ったデザート。こちら「四溝柿」という柿で、静岡県駿東郡長泉町の特産品です。デザートまで、地域を感じさせるそのスタイルに感動です。

バランスよくいただく養生御膳朝食

いつもよりちょっぴり早く、そして気持ちよく目覚めた朝にいただいた朝食は身体が喜ぶものばかり。東洋の自然哲学に基づいた五行説や和漢を取り入れた「養生御膳」は、どれも薄味なので素材そのものを美味しくいただくことができます。特に私のおすすめは、具沢山のお味噌汁。じんわり身体とあたため、お野菜がとにかくたくさん入っていて、野菜不足を補ってくれる一品です。

副菜はビュッフェでお好きなものをお好きなだけいただくことができるスタイルですが、その中に「薬膳カレー」を発見!薬膳と出汁の利いた和風あっさり目な朝カレーをいただけば、今日一日を元気に過ごせそう!

お天気がよかったので、食後のコーヒーはテラス席でいただくことにしました。朝のフレッシュな空気に包まれ、様々な野菜が栽培され「食べる庭」と呼ばれている里庭の緑を眺めていただくコーヒーは、最高のステイをしめくくるのにふさわしい時間となりました。

1泊2日のSOKI ATAMI「漢方養生ステイ」、もう一度訪れたい気持ちでいっぱいです。静岡県や熱海という地域のストーリーを感じ、身体にやさしい薬膳のお食事、そして温泉で心身ともに癒される。昨日のわたしより軽やかになれる、そんな温泉旅をぜひ。

■SOKI ATAMI(そき あたみ)
住所:静岡県熱海市小嵐町4-36
TEL:0557-82-6511
アクセス:JR熱海駅から車で約10分
チェックイン:15:00
チェックアウト:11:00

Text:堀江周子(るるぶ&more.編集部)

●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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