美しき松江の港町へ!海と歴史を感じるYURIEの2泊3日島根トリップ
縁結びの神様に美肌の湯、海の幸と、魅力いっぱいの島根県。そのなかでも今回は、るるぶ&moreの公式インフルエンサーでもあるYURIEさんと一緒に、松江市にある「美保関町」&「島根町」をアクティブにぐるり。歴史や神話が織りなす町で神秘のストーリーにロマンを馳せたり、海景色も山景色も欲張りに楽しむトレッキングやサイクリングで癒やされたり。市内中心部から少し足をのばして、海に囲まれた美しい町の魅力を余すところなく満喫してきました!
summary
【松江城】まずはここからスタート!国宝のお城へ
歴史ロマンと絶景を求めて出雲国の中心地、松江市へ。
YURIEさんはまず、市のシンボルであり、貴重な現存12天守のひとつでもある国宝「松江城」を見学。黒塗りの重厚感あるたたずまいや、現存天守のうち最大となる高さ2.08mのしゃちほこ、天守内に残る井戸など、「松江城」ならではのみどころが満載!
最上階の望楼は360度の眺望が広がり、市街地はもちろん、これから向かう島根半島まで見渡すことができます。
お堀を小船で進む城下町探訪「ぐるっと松江 堀川めぐり」も人気。
低い橋を通過するために下がる屋根や、江戸時代にタイムスリップしたかのような武家屋敷の風景を、船頭さんの解説のもと楽しめます。
車で50分
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【美保館】明治時代からの歴史を感じる老舗旅館
市内中心部を観光した後は、美保関町を目指して中海沿いをドライブするYURIEさん。
火山活動でできた大根島や、境水道越しに広がる境港の街を見ながら、車を走らせること約50分で、漁船が停泊するノスタルジックな港町へ到着。
「だんだん」(出雲弁で「ありがとう」)と書かれた提灯をくぐり、青石畳通りへ。
かつて北前船の風待ち港として栄え、宿を兼ねた廻船問屋が軒を連ねた美保関の本通りです。
敷き詰められた青石が、雨上がりにキラキラと輝く様子はとても幻想的だそう…。そんな旅情かきたてる石畳を歩き、本日の宿「美保館」へ。
明治38年(1905)に建てられた「本館」は、青石畳通りを挟んだ向かいの「離れ」とともに、国の有形文化財に登録されています。
YURIEさんは昭和初期の建築当時の趣を残す、一棟貸しの「離れ」へ宿泊。こちらには新設された青いタイルの家族風呂があるほか、宿泊者は「美保館」7階の、海を一望する展望大浴場も無料で利用できます。
現在は、宴会場や宿泊者の朝食会場となっている「本館」。手を伸ばせば届きそうな海を眺めながら、地元の海の幸を使った懐石料理を味わえます。
陽光さすアトリウムもフォトジェニックで、階段を歩けばアニメの中の不思議な世界に迷い込んだような気分に。
夜には、1階ラウンジでバー営業も。夕食後、ここでお酒を飲みながら、「美保関語り部会」による神話や歴史を聞けば、翌日の美保関トリップもより充実するでしょう。
YURIE's MEMO
国登録有形文化財の建物に泊まれるなんてとっても貴重! 情緒あるレトロな窓ガラスや、もともと中庭だったというガラス天井の本館アトリウムなど、空間ごとの魅力をたっぷり体感して。
◆国登録文化財 美保館
住所:島根県松江市美保関町美保関570
電話:0852-73-0111
料金:「美保関語り部会」1回3000円 松江観光協会美保関町支部(電話:0852-73-9001)
【美保神社】朝さんぽで歌舞音曲の神様へお参り
翌朝は、美保館のある青石畳通りからすぐの「美保神社」へお参りを。
ご祭神は、三穂津姫命(みほつひめのみこと)と、えびす様として知られる事代主神(ことしろぬしのかみ)。五穀豊穣、大漁満足、歌舞音曲などの守護神として信仰され、音楽関係者などから奉納された楽器のうち846点が国の重要有形民俗文化財に指定されています。
絵馬所は、えびす様にちなみ、鯛の絵柄の絵馬を釣り竿にかけて奉納するユニークな仕掛け。
ご縁日である毎月7日のみに授与される、金色の鯛守りや金字の御朱印を求めて遠方から訪れる参拝客もいるんだとか!
また、美保神社の「えびす様」と、出雲大社の「大黒様」は、出雲神話の「国譲り」を共に成し遂げた親子の神様。出雲大社とあわせて「両参り」をすることで、よりよい縁を授かるといわれているそうです。
YURIE's MEMO
朝8時30分、凛とした空気の境内で「朝御饌(あさみけ)祭」を見学。荘厳な太鼓の音や祝詞の奏上、巫女舞など、時を超え受け継がれ、今もなお毎日執り行われているという神事が心に響きました。
車で5分
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海を眺めながら!馬着山トレッキング
続いては、五本松公園から美保関灯台へと続く馬着山の遊歩道をトレッキング。
「美保神社」から徒歩すぐの五本松公園入口から登るルートが一般的ですが、美保関灯台そばに車を泊めて逆ルートを辿るのもあり。標高約200mのなだらかな山なので、どちらのルートでも気軽にチャレンジできます◎
道中には、民謡「関乃五本松節」の由来となった五本松公園や、美保神社の境外末社「客社」なども。2021年1月には遊歩道が整備、3月には灯台の展望デッキも改修され、随所からの眺望がぐんとよくなりました。
山頂からは美保湾や大山、弓ヶ浜を、そして灯台からは遠く隠岐の島をも一望。
「一目千本」とよばれる約5000本ものつつじが山肌を覆う5月上旬は特に絶景ですが、今回訪れた冬も、空気が澄み渡り樹々の葉も落ちて遮るものなく、クリアな景色を堪能できました。初夏は新緑、秋は紅葉と、季節ごとに異なる趣で楽しめそうです。
今回の取材では、松江観光協会美保関町支部のガイドさんのもとトレッキングを楽しみ、山頂で抹茶とお菓子をいただきました。ガイドスタッフとともに巡れば、みどころやこぼれ話などを聞けるのでおすすめ。晴れ渡る空の下、大自然に抱かれながらの贅沢なティータイムとなりました!
YURIE's MEMO
絶景を望む山頂以外にも、白亜の灯台や鳥居が続く階段など、ビューポイントがたくさん!道中の樹木には、品種名や特徴が書かれた案内板が設置されているので、楽しみながら飽きずに散策できます。
◆馬着山トレッキング
住所:松江市美保関町美保関
電話:0852-73-9001(松江観光協会 美保関町支部、受付9~17時)
料金:無料 ※ガイドスタッフありの場合5000円 ※「美保関灯台ビュッフェ」で食事や買い物をすれば、美保神社周辺〜美保関灯台間の無料送迎が可能。
車で40分
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【海ノ離レ】目の前は海!一棟貸しの贅沢宿
美保関町を満喫したら、YURIEさんは2日目の宿泊地である島根町へ。
ここ「海ノ離レ」は、昭和時代に別荘として建てられた情緒ある日本家屋。時を経て、地元の古民家再生チームによっておしゃれにリノベーションされ、一棟貸しの宿として2019年にオープンしました。
近くには、小波海水浴場があり、夏は海水浴客で賑わいます。宿のすぐ目の前にも白い砂浜と青い海が広がり、うみどりの声とさざ波の音がBGM!庭の展望台から見る、海を染める茜色の夕日も素敵です。
オプションのアクティビティも豊富で、シーカヤックやSUPほか、料理体験などが可能。
広いキッチンが魅力の宿だけあって、旬の地魚などを調理する体験がイチオシ。今回の取材では、島根の食材の魅力を知り尽くした地元のフードコーディネーターさんによる出張料理体験をお願いし、YURIEさんも調理をちょっぴりお手伝い。
地ビールや地酒、地元のワインなどお酒とのマリアージュを楽しみながら、自分たちでさばいた松葉ガニやアジを使った料理をメインに、花嫁寿司などの郷土料理も味わいました。
YURIE's MEMO
一棟貸しのお宿なのでファミリーはもちろん、仲よしの女子旅でワイワイするのにもぴったり! お庭からよーいどん!で目の前のビーチまで5秒くらい!!とあって、ロケーションは最高。のんびり釣りをするのも楽しそう。
◆海ノ離レ
住所:島根県松江市島根町野波2264-1
電話:0852-24-1670(株式会社サカタ)
料金:1泊2日 4万4000円~(6名までの1棟料金 ※7名以上は追加1名につき+3300円)
※調理体験は食材・料金のお問い合わせは、おせわさんセンター(一般社団法人Expe 0852-61-8015)へ
日本海を一望!ネイチャーサイクリング
3日目の朝は、島根町の絶景に出合うサイクリング!
レンタサイクル用のクロスバイクを用意してもらい、宿から約2.5kmの「マリンパーク多古鼻」を目指すことに。レンタサイクルは「ジャイアントストア松江」にて借りることができます。※今回は取材用として特別に宿へ自転車を運んでくださいました。
民家が並ぶ平地を抜けると、徐々にキツくなる上り坂…。休憩ついでに足を止めて町を見下ろすと、赤い「石州瓦」の家がたくさん!
出雲特産の「来待石」を釉薬にすることで、この独特の色合いになるそうで、青い日本海とのコントラストを眺めていると、なんだか地中海を旅しているような気分に。
道すがら、波に侵食された断崖「多古の石柱」や、洞門「弁慶の潮かき穴」などの景勝地を眺めつつラストスパート。
そしてゴールは、島根半島の最北端「マリンパーク多古鼻」。通称「天空の岬」とよばれる、右も左も見渡す限りのパノラマオーシャンビュー!
がむしゃらに自転車を漕いだ後のご褒美にふさわしい絶景です。帰り道は海食崖に大小の洞窟が並ぶ「多古の七つ穴」を見下ろす公園へ。長い年月をかけて作られた地形の上に今こうして立っていることを実感したYURIEさんは、思わず「なんだかちょっぴり感動!」。
YURIE's MEMO
頑張って坂を上った達成感も手伝って、ゴールから見下ろす海景色は格別!目的地の「マリンパーク多古鼻」にはキャンプサイトも。今度は、波音を聴きながら星空を眺めるキャンプなんて、すごく素敵かも。
■ジャイアントストア松江
住所:島根県松江市中原町31−4
電話:0852-61-3196
時間:9~19時(12~2月)9~20時(3~11月)
定休日:火曜
料金:レンタルクロスバイク 5時間 2700円~
海ノ離レから車で10分
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拾ったシーグラスで小物入れづくり体験!
いよいよ最後は、シーグラスを使った小物入れづくり体験。まずは砂浜でシーグラスを拾います。
宿からは車で10分ほど。遊歩道やキャンプサイトも整備されているので散策がてら。漂着物などでケガをしないよう軍手をはめて行いましょう。
色とりどりのシーグラスはまるで宝石のよう!子どものころに夢中になった宝探しように、大人も思わず童心に返る瞬間です。
海で集めた宝物を持って、陶芸家・石橋優さんのアトリエ「こうや窯」で陶芸体験へ。
好きなデザインの小物入れを2つ作ったら、あともうひとつは、手びねりで自由な作品にチャレンジ! 2つの小物入れには石橋さんがシーグラスを入れて焼き上げた後、自宅まで送ってくれます。
YURIE's MEMO
海を旅してきたシーグラスを使った陶芸体験って、なんだかロマンチック。土を触りながら、焼き上がりはどんな色になるかなってワクワク。届いた日に、楽しかった旅のことをまた思い出せるのもいいね♪
◆こうや窯
住所:松江市島根町加賀708-29
電話:090-8065-3910
時間:9~17時
定休日:無休
料金:陶芸体験(手びねり)5000円(送料別途)※事前予約のみ
海と山とが織りなす島根県「美保関町」&「島根町」を巡る旅。
潮待ちの港としての歴史を辿り、
出雲に息づく神話を紐解き、
そして地球のロマンに思いを馳せるという、
なんだか壮大なテーマの2泊3日で、
非日常の世界観を味わうことができました。
「『「知ってた?松江市内にこんな場所があるんだよ』って、
大切な人に教えたくなる素敵な旅のストーリーの宝庫ですね」
とYURIEさん。
友人、恋人、家族を誘って必ずまた訪れたい、そんな町です。
text:松本ゆう子
photo:YURIE
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●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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