格式高い花街の「京都祇園 侘家古暦堂」でお手頃カウンターランチ
京都祇園エリアの中でも、四条通りの南、歌舞練場の北側界隈は、一見さんお断りのお店やお茶屋さんが並ぶ敷居高めゾーン。そんな祇園町南側で気軽にランチできるオススメのお店が「侘家古暦堂」です。本格的な鶏料理専門店のお昼の名物、卵3つを使った「侘家名物 石焼親子丼」をいただいてきました!そして、手土産には新作の「炭焼きよだれ鶏弁当」を。美食三昧で舌が肥えそうです。
高級店の立ち並ぶ祇園町南側にある穴場ランチスポット
かつて八坂神社の境内地であったエリアを祇園と呼んでいますが、中でも四条通りの南、花見小路を挟む一帯は京都市の歴史的景観保全修景地区に指定されており、花街としての格式ある街並みが残されています。
そんな祇園町南側にある「侘家古暦堂」は、2002年11月にオープンし、2022年には20周年を迎える、この界隈にしっくりと馴染んだお店。「趣ある落ち着いた空間で、いにしえの時の流れを楽しんでいたように、ゆったりとしたお食事の時間を楽しんでいただきたい」という想いで名付けられた鶏料理のお店です。敷居が高く感じるかもしれませんが、ランチなら1650円~とお手頃です。
芸妓さんや舞妓さんの名入れの「京丸うちわ」もたくさん飾られていて、花街の住民にも愛されているお店なのだとわかりますね。
焼き場が見えるカウンター席は、作っている様子を見ながら食事がいただける特等席。
2階には大小の個室があって、おもてなしや接待にも使えそうです。
1つの丼に卵3つ!予約で席の埋まる名物 石焼親子丼
「侘家古暦堂」の名物ランチといえば、「石焼親子丼」。熱々に熱した石鍋に卵を落として、余熱で卵を半熟にさせながら食べる親子丼なのですが、この状態で、実は卵が3つ入っています。大変人気のため、ランチ営業は11時30分~、12時20分~、13時10分~、14時~の4部制。
特別に作る様子を拝見!熱した石鍋に炊きたてのご飯と炭火焼きで香ばしさをつけてから出汁で炊き込んだ鶏肉、お野菜をのせ、その上に卵を2つ。鶏は大山で平飼いされたハーブ鶏、卵は京丹後の赤卵です。
卵をつぶしながらかき混ぜて、親子丼のベースができあがり。このままでも十分なのに、ここにさらに追い卵!
最後の1個は、お客様の目の前で。半熟で食べても美味しい、弾力のある卵がとろり。石鍋のふちあたりから、どんどん香ばしい香りが漂ってくるのがたまりません。
そして、この「石焼親子丼」、うなぎのひつまぶしのように、何通りも味を変えながら楽しめるのです。まず、添えられている木箱に入った調味料「うま味さん」をかけて味変。
京料理のキモであるお出汁のうまみを閉じ込めた「うま味増し粉 うま味さん」は侘家古暦堂のオリジナル商品。お店から歩いて2分ほどの場所に無添加うま味調味料専門店「うま味さん」のショップもあります。昆布と鰹節をブレンドした「うま味さん」をベースに唐辛子、山椒、柚子、抹茶、カレー味があります。(侘家古暦堂でも購入できます)
さらに添えられた清湯(ちんたん)スープをかけてだし茶漬け風に。石鍋でできたお焦げに、滋味溢れる清湯スープがしみこんで美味。祇園町のロケーション、ライブ感ある料理、ほんものの素材にこだわった確かな味で1650円はかなり高コスパ。地方からの友人を案内したら、すごく喜んでもらえそうです。
※炭焼きよだれ鶏弁当は※前日までに要予約。受け取りは、土、日、月曜のみ。受け取り時間は12時30分〜20時30分の間に
休み:無休
アクセス:京阪電車「祇園四条」駅から徒歩6分、京都市バス祇園停留所から徒歩4分
Photo:Photo:photo scape CORNER.大﨑 俊典
text:小西尋子
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