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自分と向き合うマインドフルネス体験。山里のめぐみあふれる精進料理に癒やされる【松永六感 藤屋(福井県 小浜市)】

自分と向き合うマインドフルネス体験。山里のめぐみあふれる精進料理に癒やされる【松永六感 藤屋(福井県 小浜市)】

宿泊 精進料理 体験 伝統工芸 海鮮料理 福井県
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福井県小浜市の山あいに点在する小さな集落・松永地区。古くは朝廷に海産物を献上する「御食国(みけつくに)」として知られ、現在は自分自身を見つめるマインドフルネスなプログラムが揃った「松永六感(まつながろっかん)」エリアとして、旅人が後を絶ちません。その中心となる「松永六感 藤屋(ふじや)」は精進料理が自慢の宿。食材は山里で育った100種類以上のハーブと季節の野菜から好みのものをチョイス。見た目が華やかで味わい深く、身体にも優しい。そんな心も身体も内側から浄化されるような食のもてなしを堪能できますよ♪

Summary

瞑想・精進料理・収穫体験……etc
五感を磨くマインドフルネス体験が充実

松永六感 藤屋(宿泊・食)

「松永六感」とは、日常の喧騒を離れ、静かな里山で自然にふれて自分自身と向き合うマインドフルネス体験のこと。その核となる宿がここ「松永六感 藤屋(まつながろっかん ふじや)」です。「忙しい毎日から少しだけ離れて自然の音や風を感じていただきたい。そして料理や体験、歴史や文化を通じて自分と向き合い、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)を整えてください」とマネージャーの小堂さん。土に触れる収穫体験、神社仏閣の文化遺産巡り、野菜の深い味わいを知る精進料理など、多彩なプログラムが待っています。

玄関を入ると目に飛び込んでくるのが囲炉裏。囲炉裏のあるラウンジ「醒ケ井山房」には宿のコンセプトに沿ったさまざまな哲学書がスタンバイ。絵本から仏教書まで眺めるだけでも興味深いコーナーです。「自分を啓く(ひらく)」1冊に出合えるかもしれません。本は部屋へ持っていくことはもちろん、ラウンジや、薪ストーブ前で読みふけることもできますよ。

和洋室の「満作」など、「松永六感 藤屋」周辺に咲く四季折々の花木の名前が付けられた客室。趣の異なる5つの客室からは庭を愛でることができます。夜はライトアップされ幻想的な雰囲気が楽しめますよ。程よい距離感を保ってもらえるサービスと自然の音を感じながらの静寂なひととき。ゆったりと流れゆく時間の中で自分自身を見つめ直して。

夕食の前には、「松永六感 藤屋」の自家農園を野菜ソムリエの板持富夫さんが案内してくれます。年間200種類を超える野菜やハーブなどが栽培されていて、精進料理の材料にもなるのだとか。気分が晴れる爽やかな香りを感じながら、清流のほとりをお散歩。日が暮れる前のノスタルジックな時間を過ごすのにぴったりです。

夕食はカリナリーディレクターの中東篤志さんが監修する創作精進料理を味わいます。京都とニューヨークを拠点に食の魅力を発信する中東さんのメニューは、その土地の旬の食材や伝統食を、その時期にその土地で食べるのが体に良いとされる「身土不二」にならったもの。実はこの格言は、福井出身の石塚左玄(いしづか さげん)が提唱して広まったのだとか。「松永六感 藤屋」の精進料理は、その言葉のとおり、自家栽培や近隣農家からの野菜をふんだんに使い、ここでしか味わえない滋味あふれる精進料理の品々が並ぶコースメニューとなっています。メインの一皿「今日の畑」は、農園散策で見た野菜たちで彩られています。体に染みわたる野菜の力強い味に感動。

「ここでは風景も料理も、季節毎に変わる素晴らしさと楽しさがあります。自然の中で自分を顧みて、リフレッシュしていただけると思います」と自身も小浜生まれの小堂さん。地元に何か貢献したいと「松永六感」にも携わり「松永六感 藤屋」のリニューアル時から参画。小堂さんの穏やかな人柄にふれるのもマインドフルネスの一環かも。

■松永六感 藤屋
住所:福井県小浜市門前9-4
交通:舞鶴若狭自動車道小浜ICから車で約10分、JR新平野駅から車で約8分
チェックイン:15時
チェックアウト:10時
料金:瞑想体験付き・精進8品ディナーコース&1泊朝食付1名のみ:2万8100円~、2名利用時の1名料金:2万3100円~

<新型コロナウイルス対応>
スタッフ対応 ・手洗い・うがい・マスク着用
・定期検温を実施
・お客様との距離を意識した接客
除菌対応 ・定期的な館内(料飲エリア)の除菌清掃
・定期的な館内共用部分の除菌清掃
・客室の除菌清掃
換気対応 ・定期的な館内(料飲エリア)の換気
・定期的な館内共用部分の換気
・客室ご利用前後の換気
客室対応 ・消毒液の設置
・空気清浄機の設置
・マスクを設置または配布
・備品を都度、除菌清掃
・混雑を避け、客室稼働率を調整

 

早起きして「松永六感 藤屋」から徒歩10分ほどの「明通寺(みょうつうじ)」まで。朝の清々しさや季節の空気を感じながらのウォーキングは格別です。7時前から始まる国宝「明通寺」での瞑想と朝食(宿泊プランに含む)で体内時計をリセットしましょう。

副住職の中嶌一心さんによる阿字観瞑想の説明。何を思い、何を感じながら瞑想するかを教えていただきます。「普段使っている五感はかなり鈍っています。阿字観瞑想は鈍った五感を研ぎ澄ますと同時に、余計な情報からも解き放たれるひとときです。日常生活を見直す良いきっかけになるでしょう。」と中嶌副住職。瞑想の知識がなくても大丈夫。手や足の組み方など基本から教えてもらえますよ。

瞑想は20分。シーンと静まり返った本堂はどこか別の世界、あるいは自然に包み込まれているような、時間の概念もなくなっていくような、不思議な感覚です。聞こえるのは風や鳥、川の流れの音だけ…。感覚も研ぎ澄まされるような。

本堂での瞑想が終わったら、境内の美しい庭を眺めながら客間で朝食をいただきます。「松永六感 藤屋」で調えられた、地元産コシヒカリの白粥と野菜づくしの精進料理。味噌汁は、ほんのりと甘い白みそ仕立てです。一品は白粥に合う濃淡さまざまな味わいが揃っています。食を通したマインドフルネス体験で、心も体も清らかに、明日からはいつもと違う自分に出合えるかも!

■明通寺
住所:福井県小浜市門前5-21
交通:舞鶴若狭自動車道小浜ICから車で約10分、JR新平野駅から車で約8分
拝観時間:9~17時(冬季12月~2月は~16時30分)
定休日:無休
拝観料:大人500円、中高大460円、小学生250円
※瞑想・朝食は、「松永六感 藤屋」宿泊者専用の体験メニューとなります

地域のお母さんが腕を振るう、
若狭の郷土料理にほっこり

お食事処 御食国若狭おばま 濱の四季(食)

かつて御食国として栄えた若狭地方の海産物は「鯖街道」を通って都へ運ばれ、和食の発展を支えてきたのだとか。「海を見ながらの食事と、素朴な小浜の町を散策しながら、ゆっくりと過ごしてほしいですね」と語るのは「お食事処 御食国若狭おばま 濱の四季」店長の西本一郎さん。風光明媚な小浜市の海沿いにたたずむこちらのお店では、郷土料理に加え、地域のお母さんたちが家庭で作ったお総菜も味わえます。

鯖街道にふさわしく3品の鯖料理(醤油干し、竜田揚げ、へしこ)が味わえる「鯖街道御膳デラックス」2400円が一番人気。約5年前、小浜で養殖が始まった地元ブランド「小浜よっぱらい鯖」のお刺身付きです。ここでしか味わえないおいしさに舌鼓。

■お食事処 御食国若狭おばま 濱の四季
住所:福井県小浜市川崎3-5
交通:舞鶴若狭自動車道小浜ICから車で約6分、JR小浜駅から車で約5分
営業時間:11時~14時30分(14時LO)
定休日:第3水曜(祝日の場合は営業)

まだある! おすすめスポット

\ 箸の研ぎ出し体験など、若狭の伝統工芸が学べる /
御食国若狭おばま食文化館(体験)

「食のまちづくり」を掲げる小浜市が2003年に開館した「御食国若狭おばま食文化館(みけつくにわかさおばましょくぶんかかん)」は、キッチンスタジオや箸の研ぎ出しなどができる体験工房があり、食にまつわる資料や情報をはじめ、御食国や鯖街道、ユネスコ無形文化遺産「和食」など、小浜に伝わる食の歴史・文化に関するさまざまな資料や情報が展示されています。なかでも「全国のお雑煮」は見ごたえあり。自分の故郷のお雑煮を見つけて、話が盛り上がることは間違いありません。

和食に欠かせないアイテムといえば、箸。小浜市は、塗箸の生産量日本一(出展:若狭おばまブランド認証品 若狭もの)です。小浜の伝統的な箸「若狭塗箸」の特徴であるキラキラと光る模様は、卵の殻やアワビなんだとか。漆を何層にも塗り重ねた箸をヤスリで研いでいくと、少しずつ模様が浮き出てきます。食文化館2階の若狭工房で、工芸体験ができるので参加してマイ箸を持ち帰りたいですね。

箸の研ぎ出しを指導してくれるのは若狭塗(漆器)の職人、青野英夫さん。ほかにも「色紙漉き」や「はがき漉き」「めのうみがき」「食品サンプル作り」など、ここでは伝統工芸に携わる職人たちが丁寧に教えてくれるので、いろいろな話や質問をしながら体験することができます。大人だけでなく子どもも楽しめますよ!

■御食国若狭おばま食文化館
住所:福井県小浜市川崎3-4
交通:舞鶴若狭自動車道小浜ICから車で約8分、JR小浜駅から車で約5分
開館時間:9~18時(3~10月)、9~17時(11~2月)
休館日:水曜(祝日の場合は開館)、年末年始(12月28日~1月5日)
料金:箸の研ぎ出し(所要約40分)1300円
※体験は要問合せ(TEL:0770-53-1000)

\ 300年以上続く古来の製法で新しい酢づくりにチャレンジ /
とば屋酢店(体験)

宝永7年(1710)創業、江戸時代から無添加の米酢を作り続けている老舗のお酢醸造所「とば屋酢店」でお酢作りを見学しましょう。近年では量産可能な機械による全面発酵法が主流ですが、ここでは日本古来の自然な醸造法、静置発酵法を守っています。大きな壺の中でゆっくり発酵、熟成していく昔ながらのお酢作りを見学し、独特の香りと味を体感することで心も体も癒やされそう。「作っている現場を見てもらい、私たちの想いを伝えることで、お酢への想いも変わってくださるとうれしいですね」と十三代目の中野貴之さん。写真は古代アステカ時代の甘味料、百年の蜜マゲイシロップと看板商品である壺之酢をブレンドした飲む酢「百年のお酢蜜」1404円は、蜜やりんご、ぶどう、みかん、すだちの5種類。健康志向の友だちのお土産に喜ばれそう。

■とば屋酢店
住所:福井県小浜市東市場34-6-2
営業時間:8時30分~18時
定休日:日曜、祝日
※見学希望の場合は要問合せ(TEL:0770-56-1514)。月曜~土曜は10~16時、所要時間30分(祝日・夏季休暇・年末年始は休業)
※醸造期間中など時期によって見学ができない場合もあります


●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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