京都の朝は、鴨川と高瀬川にはさまれた川風の気持ちよい「川間食堂」でカフェ&モーニング
京都の繁華街を並んで流れる鴨川と高瀬川。京都に住んだことのある人なら誰しも、この川に思い出があるのでは?と思うくらい身近にある風景です「川間食堂」があるのは、その名前のとおり、鴨川と高瀬川の間。早起きしてモーニングを食べに行くのも、土日の夕暮れどきに川風を感じながら軽く1杯飲むのにも、最高のロケーションです。
Summary
鴨川と高瀬川の間にある、風の抜ける開放的なカフェ
京都市内を北から南へと流れる鴨川。市内随一の繁華街、四条河原町で買い物をしたり、夜の木屋町で飲んだりするときには、いつも鴨川がそばにあります。そんな人の賑わいで溢れる四条河原町から、川の流れに沿って南へと下り、五条あたりまで来ると人通りはまばらになり、街並みも落ち着きを取り戻します。
春になると桜が咲き、情緒ある景色を見せてくれる五条の高瀬川と鴨川の間に店を構える「川間食堂」。
鴨川の方から見るとこんな感じ。川 to 川の、風の通り道のようなお店です。うららかな春の日には水鳥たちが戯れる姿も。とてものどかな雰囲気も魅力的です。
高瀬川側は一段高く、鴨川寄りは路面に近くフラットな造りになっていて、どの席からも鴨川を感じることができます。
パンとライスが選べる、名物バーガー
ロケーションだけでなく、個性的なバーガーでも人気のこのお店。メインのバーガーとサイドメニュー、ドリンクから1つずつ選ぶと100円引きになるセットメニューをいただきました。
まずメインは、チキンマスタードのサンドイッチ。全粒粉のバゲットはヨーロッパから仕入れます。日本のものとは粉が違い、ざっくざくの歯ごたえ!具のチキンマスタードは塩とスパイスで下味をつけて1日寝かせ、粒マスタードとオイスターオイル、酢などをブレンドした特製ソースを絡めた、手間をかけてつくられたもの。ソースの中にマスタードが入っているので、刺激的ではなくまろやかな辛さで美味。
ライスバーガーの1番人気は「卵焼き&ネギ味噌」。京都らしく、ちょっぴり甘い卵焼きに、焼きネギと味噌でなじませたソースの相性が抜群。一緒にはさんだかつおぶしの風味がふわっと香る和のライスバーガーです。鍋で炊いた米は粒が立っていて美味しさが段違い。
サンドイッチもライスバーガーも季節ごとに限定の味が登場します。現在(2021年3月)の季節限定のサンドイッチは、黒酢肉団子。ライスバーガーは豚の西京焼きですが、桜が満開を迎える頃には、また新しい味が登場予定。季節ごとに違った風景と新しい味に出会えるのもいいですね。
テイクアウトはこちらの窓から。イートインのメニューはすべてお持ち帰りできます。
土日は夕方まで営業。Wi-Fi完備で、リモートワークやサク飲みに
現在、平日は朝8時からお昼15時まで、土日祝だけが18時までの営業になっています。昼までの営業のイメージが強いのか、土日祝の夕方はあまり混みあわずに比較的ゆったりしているそう。
無料のWi-Fiも完備されているので、パソコンを持ち込んでリモートワークするのも、川風を感じながらだと気持ちよさそう。夜の街に繰り出す前に1杯ひっかけるのもありです。
隣は1日1組だけ、一棟貸しのお宿
テイクアウトのバーガーを受け取りながら、ふと隣にあるドアロックが気になって質問してみると、2階は1棟貸しの宿「TABITABI STAY 川間」になっているそうです。普段は閉まっている扉を開けて、2階へ上がらせていただきました。
間取りは鴨川ビューのバルコニー、リビング、寝室、和室…と鴨川ビューの景色を一番に考えた造りになっています。
パウダールームもお風呂もゆったり。お風呂の窓からも鴨川が見えます!
3組まで布団を敷ける寝室と、くつろぎ空間の和室とが別々になっているのも贅沢。宿泊費には「川間食堂」のモーニングも含まれていますよ。京都に住んでいても、鴨川のほとりは特別な場所。ちょっと泊まってみたくなりました。
五条鴨川近郊は観光のお客さんも少なくて、街もゆったりとした雰囲気。近所には、京都一有名な茶筒を作る「開化堂」があったり、京菓子の直売所「三宅製菓」があったり、散策するといろんな発見がある面白い場所です。観光地の人混みに疲れたら、「川間食堂」でのひと時で、気持ちをリセットしませんか?
Photo:Photo:photo scape CORNER.大﨑 俊典
text:小西尋子
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