【徹底レポ】小さな森にある都会のパン屋さん、大阪・北新地の「LE SUCRÉ-COEUR」へ。
関西でパンといえば、神戸のイメージかもしれませんが、実は大阪には全国的に有名な「LE SUCRÉ- COEUR(ル シュクレ-クール)」というブランジェリーがあります。いつも大人気のお店ですが、コロナ禍の今だからこそ並ばずに買えるかも!? おいしいパンがあれば、おうち時間も楽しいはず。ということで、早速お店に行ってきました!
Summary
繁華街を抜けた小さな森のなかにある、都会のオアシスのようなパン屋さん
「LE SUCRÉ- COEUR」は、歓楽街である北新地を抜けたビルの1階にあります。ビルは小さな森に囲まれ、大阪の中心部と思えないほど、緑がたっぷり。まず、そのワクワクするシチュエーションに驚きです!
緑に囲まれた小道を進むと、洗練されたオシャレなお店が現れます。
岩永シェフは、大阪や兵庫のブランジェリーやフランス料理店で働いたのち、パリの名店・メゾンカイザーで修業し、2004年に吹田市岸辺に「LE SUCRÉ- COEUR」をオープン。その後、2016年に北新地の現在地に移転しました(岸辺店はその後、再オープン)。
毎朝オーブンの前で今日のパン生地の様子に合わせて、焼き具合を調整する岩永シェフ。「おいしい、では足らなくて、願わくばお客さんを感動で泣き崩したい」と常に情熱を持ち続け、それがパンの味にもつながっています。
世界の数々のランキングで高評価を得ているレストラン「HAJIME(はじめ)」や、手作りハム&ソーセージの専門店「メツゲライクスダ」ほか、有名ホテルなど数々の名店が「LE SUCRE- COEUR」のパンを使用。そのことからも、その実力が伺えます。
お昼前に訪れ、まず焼きたてのパンをいただこう
オープンの10時からお昼まで、随時パンが焼き上がります(一部夕方に焼き上がるパンもあり)。テラス席でイートインできるので、まずは焼きたてをパクリ!特にファンの多いクロワッサンは、焼きたてが一番おすすめです。サクッ、ハラハラッ、ジュワ~といくつもの食感が層になり、豊かな味わいを作り出します。
総菜系も充実。ポテト&アンチョビなどは、そもそもなかの具材が濃厚でおいしすぎる!ハード系を得意とするお店ですが、こういった柔らかいパンもなんともおいしい。
ここのパンで感動したのが、噛めば噛むほど、口の中においしさが湧いてくること。もちろん鼻に抜けるような、豊かな小麦の香りも秀逸です。
デザートにはシュークリームがおすすめ。外の皮が香ばしく、中のクリームはミルキーで濃厚。「LE SUCRE- COEUR」ならではの何ともいえない好バランスです。
緑あふれるテラス席で、ランチタイムをゆっくり楽しみましょう(通常は店内にカウンター席もあり。2021年5月現在は社会状況により、テラス席のみ使用可)。
おやつ、夜のワインのお供、次の日の朝食用のパンも購入して、たっぷり堪能♪
せっかく名店を訪れたので、次の朝までオールパンDAY!にするのもあり。店内には大きなショーケースがあってパンがずらりと並び、まずは目でも楽しませてくれます。
以前は対面式でしたが、昨今の社会状況により、ビニールの手袋をはめて、自分の手でボードに取るスタイルに。列をなしていても、意外とスムーズに進むことが多いようです。
私がまずおやつ用にチョイスしたのがこちら。細長い「クレーム オ ブール」は、日本でよくあるふわふわしたタイプではなく、ムッチムチで噛み締めるタイプ。濃厚なバタークリームがよく合います。
「パン クール」は、まずラブリーなハートの形が◎。イチゴ・ホワイトチョコ・レモンの甘みや酸味がバゲット生地と相性抜群。「あんバター」とともに、生地を噛み締めて味わうおやつパンの代表作です。
生地に濃いチーズがたっぷり練り込まれた「パン オ フロマージュ」や、ナッツ類やハチミツが入った細長い「バトングランシュ」は、ワインのおともにぴったり。「 ラミ ジャン」は全粒粉やライ麦の風味が豊かで、そのままスープなどに合わせるだけで、食卓がランクアップしそう。
旅行中なら、ホテルの客室でパンディナーという方法も。キッシュやフォカッチャなど、すぐに食べられる惣菜系のパンも充実しており、こちらもレストラン顔負けのおいしさです。
朝食用には上記の二つを。甘さ控えめでシナモンの風味と食感を楽しむ「シナモンロール」と、もっちりとした独特の食感が魅力の「ベーコンを包んでチョキチョキ」。朝から幸福感に満たされること、間違いなしです!
丁寧に作られたパンで、おうち時間を豊かに
おうちで過ごす時間が一気に豊かになる、噛み締めるほどにおいしいパンの数々。小さな森のテラスで焼きたてを楽しみ、帰ってからはおうちでパン三昧の日を過ごす…ぜひ試してみて下さい。
あっ、おうちに帰ってから袋を開けた瞬間のパンのいい香りにも注目を。小麦ってこんなにいい香りなの?って、初めての体験でした。
Photo:大島拓也
text:こばやしみもざ
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