アジサイ寺で有名な北鎌倉・明月院へ!境内の素敵な茶屋で優美なお抹茶タイム
北鎌倉駅から徒歩約10分。鎌倉を代表するアジサイ寺「明月院」の境内に、「月笑軒(げっしょうけん)」とよばれるとても素敵な茶屋があるのをご存じですか?緑に包まれた上品な空間で、木々の葉擦れの音を聞きながらいただくお茶はこれまた格別!お抹茶を楽しんだあとは、本堂内の円窓「悟りの窓」の見学もお忘れなく!
アジサイ寺で知られる「明月院」の境内茶屋へ
臨済宗建長寺派のお寺「明月院」へは、JR北鎌倉駅から徒歩約10分。梅雨の時期には境内を約2500株のアジサイが埋め尽くすことから、別名“アジサイ寺”ともよばれています。「明月院」のアジサイは、独特の美しい青色をもつことから“明月院ブルー”といわれているんですよ。
先ほどの正面入口をさらに奥へ進むと「明月院」の総門に到着。拝観料はこちらでどうぞ!(※新型コロナウィルスによる密回避のため、2021年6月1日~30日までは平日のみの開門。土・日曜は閉門のためご注意ください)
総門を左側へと進むと見えてきました!境内の茶屋「月笑軒」への入口が。
門をくぐり一歩足を踏み入れると、そこには緑あふれる素敵な空間が広がっていました。参道から少し離れているので、この一角はとっても静か。鳥のさえずりや風の音を聞きながら優雅なお抹茶タイムが楽しめます。
四季の移ろいを感じながらいただく「お抹茶と和菓子」
お抹茶とともにいただくのは、島根・桂月堂の「出雲三昧(いずもざんまい)」。大納言の粒入り羊羹と白玉粉で作った求肥を、小豆粉を型打ちした落雁で挟んだ三段重ねの上品な名菓です。
お抹茶だけでなく「コーヒーとクッキーのセット」600円(税込)や「甘酒」500円(税込)などもおすすめです。
晴れた日にはお庭に野点傘と緋毛氈(ひもうせん)の茶席が用意されるので、「明月院」の緑を愛でながらぜひ!耳を澄ますと「水琴窟」の美しく神秘的な音色も楽しめますよ。
室内は和の趣たっぷり。壁一面ガラス窓になっているので、席に座りながらでもお庭を見ることができます。
和のしつらえの中にさらりと置かれたアールヌーボーランプやアンティーク家具が、優雅で特別なひとときを一層盛り上げてくれます。席によって使われている家具は異なるので、どの席になるかはその日のお楽しみで!
お抹茶のあとは「悟りの窓」とウサギちゃん見学
「方丈」と称されるこちらの本堂には、ご本尊の聖観世音菩薩がまつられています。本堂の正面に広がる美しい枯山水庭園もぜひチェックしてみてくださいね。
悟りや真理、大宇宙を円形で表現したという本堂内の円窓「悟りの窓」から眺めるこの景色もお見逃しなく。ここから見る風景は、四季の移ろいによってその表情はさまざま。訪れる時間帯によっても毎回違った美しさが楽しめますよ。(※新型コロナウィルスによる密回避のため、2021年6月1日~30日まで「悟りの窓」は閉鎖中です)
境内には、寺の名(=月のウサギ)にかけたウサギモチーフがあちらこちらに。看板や置き物のみならず、実際にウサギの飼育もしているんですよ!ここは現在3匹のウサギたちが暮らす「うさぎの宇宙ステーション」。ここでの活動は午前9時から午後3時までだそうで、それ以外は「秘密基地」という名の別邸で過ごしているんですって。
境内そのものが庭園ともいえる「明月院」。アジサイ寺として有名ですが、実は鎌倉屈指の花寺でもあります。春の枝垂れ桜にはじまり、ツツジ・サツキ、アジサイにヤマユリ。秋はヒガンバナや紅葉、冬にはスイセンやツバキなど四季折々の美しい植物が咲き乱れます。そんな豊かな自然を求めて、リスがやってくることもしばしば!境内の茶屋「月笑軒」でおいしいお抹茶を味わいながら、四季の巡りにぜひ癒されてみてはいかがでしょうか。
※新型コロナウィルスによる密回避のため、2021年6月1日~30日までは平日のみの開門(9~16時)。土・日曜は閉門のため、拝観の際はご注意ください
Text:清沢奈央
Photo:櫻井めぐみ
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