瞑想やアイスサウナも楽しめる「サウナラボ神田」体験レポ!注目の北欧サウナが東京初上陸
巷は空前のサウナブーム!名古屋と福岡で話題の「サウナラボ」が、東京・神田の新複合施設「神田ポートビル」内にオープンしました。瞑想できる「IKEサウナ」や、−25℃の「アイスサウナ」などの個性派サウナのほか、ワーキングスペースやサウナグッズを扱うサウナマーケット、軽食を楽しめるカフェなど大充実。サウナー女子必見の注目スポットを体験レポします!
Summary
女性にうれしい本格フィンランドサウナ
サウナといえば男性中心のカルチャーというイメージがありますが、「サウナラボ神田」は、そんなイメージを覆すべく、女性に寄り添ったお洒落で清潔な空間にこだわっています。いずれのサウナも、発祥国フィンランドに社長が足繁く通って研究し作り上げた本格派!
受付はビルの地下1階。サウナー歴10年以上を誇るスタッフのサウナー女子・岡さん(写真)がお出迎えしてくれました。彼女のナビゲートのもと、サウナ体験スタートです!
サウナは女性用の「IKEサウナ」と男性用の「OKEサウナ」にエリア分けされており、それぞれ複数のサウナから構成されています。毎週水曜日には男女スペースが逆転。曜日を変えて通い、全サウナをコンプリートするリピーターも多いのだとか。
というわけで、さっそくサウナエリアへ。
木をふんだんに使った「ロッカールーム」には、フィンランドでお馴染みの腰掛けスペースを設置。ここに座ってサウナ仲間と楽しくおしゃべりするのが本場流。そう、サウナはコミュニケーションの場でもあるのです。
サウナスペースには、無料で飲める冷水と、時計、温度計が設置されており、無理することなく、自分のペースでサウナを楽しむことができます。
人気No.1。暗がりで瞑想できる「IKEサウナ」
施設内で女性に一番人気なのが「IKEサウナ」。間接照明が灯る薄暗い空間で目を凝らすと……なんと池(IKE)があるではありませんか!
「池を漂う水の音と、水面にゆれるやさしい光に癒やされながら、私もここで瞑想するのが大好きです。心身ともにリラックスできますよ」(スタッフの岡さん)
しかも、「日本人は和室が落ち着くはず!」という社長の発想から、サウナには漆黒の畳が引かれており、サウナとは思えないほど上品な雰囲気が漂っています。
IKEサウナ内にはお寺の座禅にも使われる坐布(ざふ)が置かれていました。これをお尻に敷いて座禅を組むもよし、枕にして横たわるもよし。
畳の上に寝そべると背中からもじんわりと温浴効果を感じました。室温もそこまで高すぎず、思わずウトウトしてしまうくらい、気持ちよかったです。
全サウナーの憧れ!桶の形をした「OKEサウナ」
サウナの三種の神器と言えば、桶、柄杓(ひしゃく)、ヴィヒタ(白樺の若枝の束)ですが、「桶の形をしたサウナに入るのは、全サウナーの憧れなのでは?」という社長のユニークな発想から生まれたのが、この「OKEサウナ」。
外観(上の写真)をよく見ると、確かに、桶の形をしているではありませんか!
ちょっと写真では分かりづらいですが、「OKEサウナ」の内側は桶型にカーブしており「今、桶の中にいるんだ!」という実感がじわりとこみ上げてきます。
形は珍しいですが、サウナのタイプはもっともベーシックな本格フィンランドサウナ。高温なのでしっかりと汗をかくことができます。
ところで、フィンランド式サウナの名物といえば、サウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させる入浴方法・ロウリュウ! ここでは耐熱性の高い有田焼の石が、サウナストーンとして使われているのも特徴。
サウナストーンにかける水をためた桶の中には、これまたフィンランドサウナには欠かせない白樺の小枝を束ねた「ヴィヒタ」の葉っぱを袋に詰めた「ヴィヒタバッグ」が浸されていました。ロウリュウをするたびに、白樺のさわやかな香りの水蒸気がサウナを満たし、心身ともにリフレッシュ……!
OKEサウナエリア、IKEサウナエリアそれぞれの「フォレストサウナ」では、2021年5月から、リストニア生まれのリラクゼーションメソッド「ウイスキング」(1万5000円。施術時間は約45分・サウナとカウンセリングを含めると3時間)もスタートしました。蒸気を操り、ヴィヒタで体を叩いたり押し当てることにより身体を温める施術で、こちらも完全予約制。気になる人はぜひチェックしてみて!
水風呂が苦手な人も楽勝! −25℃の「アイスサウナ」
サウナで「ととのう」には、サウナ、水風呂、外気浴のセットを、3、4回繰り返すのが理想的といわれています。「サウナラボ神田」では、水風呂の代わりに、−25℃の「アイスサウナ」を完備。
「フィンランド最北のラップランド地方では、サウナを出た時の外気が−20℃なんてことはザラ。その環境をアイスサウナで再現しました。水風呂が苦手な方も気軽に入ることができると評判です」(岡さん)
いざ体験してみると、サウナでほてった身体がものの数秒でクールダウン。とはいえ凍えるほど寒いわけでもなく、ひんやり冷気に包まれる心地よさがクセになります。
人にもよりますが約7、8分間のサウナ後に、約1、2分間アイスサウナに入るのがオススメ。サウナの暑さがしんどくなった際は、「この後、アイスサウナでヒンヤリするぞ~!」と念じることで、無事乗り切ることができました。
サウナの後は、外気浴の代わりに、さまざまな種類のハーブが植えられたひとり用の個室「内気浴」スペースにこもるのもオススメ。ハーブの香りを胸いっぱいに吸って深呼吸すると、身体の熱気とストレスが一緒に放出されていく感じがしました。
約90分間のサウナタイムですっかり「ととのった」筆者。最後のシャワータイムにも、うれしい出合いが待っていました。それは、フィンランド発のアメニティ「OSMiA(オスミア)」(写真)。ヴィヒタ(白樺)の香りに包まれて、うっとり……。