【鎌倉モーニング】鎌倉さんぽは小町通りから。イワタコーヒー店で過ごす朝時間
JR鎌倉駅東口から徒歩1分、改札から100m足らず。大きな鳥居から鶴岡八幡宮方面に向かって延びる小町通りは、グルメやショッピングの注目店が集まる人気エリア。その入口そばに佇むのがイワタコーヒー店です。鎌倉さんぽの始まりに、老舗喫茶のモーニングはいかがですか?
Summary
古き良き鎌倉の名物喫茶店
JR鎌倉駅から小町通りに足を踏み入れると、鳥居を背にして右手にすぐ喫茶店があります。ノスタルジックな佇まいに、愛らしい店名のフォント。壁面には昔懐かしいサンプルウィンドーがあり、トーストやサンドイッチ、ジュース、パフェなど喫茶店ならではのメニューが通行人を誘惑します。イワタコーヒー店は昭和20年(1945)の創業以来、この地に店を構える老舗の喫茶店です。
店内では、まずショーケースに並んだ色とりどりのケーキが目に留まります。イートインはもちろん、テイクアウトもOK。満席時にはこのショーケース付近で並ぶことになるので、外まで列が延びていなければ店内へと進みましょう。
ショーケースの上部には、大きなレジスターも置かれています。見るからに年代物のそれは、半世紀以上も前から使われていた大ベテラン。イワタコーヒー店がいかに歴史のある喫茶店かがひと目でわかります。
9時30分のオープンを合図に、小町通りの通行人が次々と店内に吸い込まれていきます。鎌倉名物の喫茶店として顔なじみの常連客がいれば、ガイドブックを片手にした観光客も。鎌倉駅のそば、小町通りの入口という立地もあり、地元住民も観光客も調和するかのように穏やかなひと時を過ごしています。
90席を数える広い店内で、開店と同時にまず埋まってしまうのが奥の窓際席。ガラス張りのテラス席の窓からは中庭が見渡せ、四季折々の花々が目を楽しませてくれます。
心地いい陽光を浴びながら、あるいは色鮮やかな草花を愛でながら、喫茶店で過ごす朝は格別です。テラス席を目当てに訪れる人も多いくらいの人気席。タイミングが合わずテラス席に座れなくても、ほかの席だって快適な居心地。皮張りのソファに腰を下ろしたら、ほっとひと息つけるはずですよ。
モーニングセット? それとも看板メニュー?
イワタコーヒー店の朝食といえば「モーニングセット」(920円)。11時30分までオーダーできるので、少し早めの昼ごはんにもいいでしょう。厚切りのトーストにソーセージ、トマト、そして手作りのコールスロー。セットドリンクにはオリジナルブレンドコーヒーやアイスコーヒー、アメリカンコーヒー、紅茶、ミルク、トマトジュースなど幅広く選べます。鎌倉さんぽの始まりに、朝からモリモリと食べるにぴったりなセットメニューです。
でも、イワタコーヒー店といえば「ホットケーキ」(880円)も見逃せません。銅板で20~30分かけて焼く名物メニューは、厚さ3.5cmの生地が2枚重ねになっています。バターとメープルシロップでいただくクラシックなスタイル。その素朴な味わいは、半世紀にわたって変わることなく受け継がれているレシピの賜物です。
ホットケーキは表面がカリカリと、中面がもっちりと仕上げられています。ボリューム満点のひと皿なので、2人以上で訪れた場合にはシェアをするのもおすすめです。ほかにも、「自家製プリン」(630円)や「フルーツサンド」(770円)など、ホットケーキに限らず昭和を感じる正統派のメニューがラインナップ。食べ比べたり、繰り返し足を運んだりするうちに、気づけば老舗喫茶のファンになっていることでしょう。
モーニングやデザートのほか、イワタコーヒー店はフードのメニューも充実しています。オリジナルのソースを使った「アメリカンクラブハウスサンド」(980円)や「エビのタルタルサンド」(980円)が人気メニュー。次の鎌倉さんぽは、小町通り入口の喫茶店を起点に計画立ててみてはいかがでしょう。
Text & Photo : minimal
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