東京ミニシアター6選!映画好きなら一度は行きたいこだわりシアター

東京ミニシアター6選!映画好きなら一度は行きたいこだわりシアター

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支配人のこだわりや、おしゃれな建物・座席など、劇場ごとの個性が光る小規模映画館、ミニシアター。単館という言葉で耳なじみがある人も多いかもしれません。実は東京にはそんなミニシアターが10館以上も存在しているんです。下北沢や阿佐ヶ谷でサブカルに染まる1日を楽しむもよし、便利な渋谷・新宿で用事のついでに立ち寄るもよし。はたまた、ふだんは足を運ばない東中野や神保町へミニシアターをきっかけに遊びに行くもよし!映画好きなら一度は足を運んでほしい東京のミニシアターを厳選して紹介します。


✓そもそも、ミニシアターってどんなところ?

複数のスクリーンを持ち座席数も多いシネマコンプレックス(通称シネコン)に対し、ミニシアターは「席数200以下」が目安で、スクリーンが1~2つの小規模映画館。スクリーンが少ないゆえに上映枠数が限られ、作品が厳選されるために、各劇場のカラーが出やすいのがミニシアターの大きな魅力です。

ユーロスペース ロビー
ユーロスペース ロビー

かつては「アートシアター」と呼ばれアート系の映画に特化した場所でしたが、今では扱う作品は幅広く、国内・海外のインディーズ映画からドキュメンタリー作品、あるいはシネコンでの上映を終えた新作系まで様々。その劇場の特徴・こだわりを知って、行きたい場所を見つけてみてください。

1.ビビッドカラーなシートが可愛い!「下北沢トリウッド」

45席収容のスクリーンがひとつ
45席収容のスクリーンがひとつ

サブカルの街・シモキタにある下北沢トリウッドは、数々の人気監督の才能を見抜いた劇場。「インド映画をボリウッドと呼ぶなら、東京で作られる映画はトリウッド」と称したのが劇場名の由来。
ビビッドな黄色い座席が印象的で、ファッション誌の撮影のほか、『街の上で』(2021)など映画のロケ地として登場することもあるそうです。

通路のように細長いロビー
通路のように細長いロビー

1999年の開館当初は、日本では珍しい短編映画専門の劇場で、上映場所を求める新鋭監督たちがこぞってトリウッドに会したといいます。あの新海誠監督もそのひとりで、“新海誠の聖地”と呼ばれる場所でもあります。『ほしのこえ』(2002)の初公開時は満席が続き、今でもその時に体験した観客の拍手が新海監督の原動力になっているそう。

古着屋が入るビルの2階にある
古着屋さんが入るビルの2階にある

長編映画を上映するようになった今でも“まだ見ぬ才能を発掘できる場所”としての特色をより強め、作り手と寄り添いながら運営される下北沢トリウッド。古着屋さんやレコード店めぐりができる下北沢は、映画鑑賞前後の時間も楽しいはず♪

■劇場データ

劇場名:下北沢トリウッド
住所:東京都世田谷区代沢5-32-5-2階
アクセス:小田急下北沢駅南西口から徒歩3分
席数:45席
HP:https://tollywood.jp/

2.ミニシアター激戦区・渋谷の「ユーロスペース」

ロビーの座席の下にはフィルム缶が
ロビーの座席の下にはフィルム缶が

ミニシアター激戦区でもある渋谷で約40年続くユーロスペースは、その長い歴史とは裏腹に、コンクリート打ちっぱなしの都会らしい洗練された建物が印象的。ミニシアタービギナーにとっても足を踏み入れやすい雰囲気です。フィルム缶がずらりと並ぶロビーも素敵。

座席はフランスのキネット社製で鑑賞しやすい
座席はフランスのキネット社製で鑑賞しやすい

もともとは1982年に桜丘町にオープンした劇場で、日本ドキュメンタリーの問題作『ゆきゆきて、神軍』(1987)の上映を敢行するなど、80~90年代のミニシアターブームを語る上で欠かせない存在のユーロスペース。現在の円山町に移転した後も、作家性が立ち、画の力や音のセンスを感じるものを軸にした編成で、ミニシアター激戦区・渋谷で変わらず個性を放っています。

ひとつ上の階には「シネマヴェーラ」が入る
ひとつ上の階には「シネマヴェーラ」が入る

「歴史は古いけど、お客さんは若い」と話すのは北條誠人支配人。年齢的な意味だけでなく、新鮮な観点を持った映画を見つけるためにやってくる映画ファンたちに愛されるユーロスペースで、新しい出合いを楽しんでみては?

■劇場データ

劇場名:ユーロスペース
住所:東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 3階 
アクセス:地下鉄渋谷駅A0出口から徒歩6分
席数:ユーロスペース1(92席)、ユーロスペース2(145席)
HP:http://www.eurospace.co.jp/

3.日本映画の旧作をフィルムで上映する「ラピュタ阿佐ヶ谷」

切り株をイメージしたという独特な形をしたビル
切り株をイメージしたという独特な形をしたビル

緑が生い茂り、都会の喧騒を忘れさせる幻想的な佇まいが魅惑的なラピュタ阿佐ヶ谷の魅力は、その外観にとどまりません。こちらは東京都内でも今や極めて珍しい、日本映画の旧作をフィルムで上映する劇場。昭和のバイプレイヤー、強烈なカルト作品、ロマンポルノの隠れた名作など、ここでしか観られないラインナップゆえに、通い詰めるヘビーユーザーも多いそう。

旧作映画にちなんだ書籍やプロマイドも
旧作映画にちなんだ書籍やプロマイドも

旧作邦画といわれると敬遠してしまう人も多いかもしれませんが、支配人の石井紫さんは「ラピュタで番組編成を担当するようになり、“古き良き”という日本の旧作の印象が変わりました。バラエティ豊かだし、モダンな感覚の映画も多くて、ハマっちゃいましたね」と言います。そんな石井支配人が企画する特集上映などを通して、旧作邦画の扉を開いてみてはいかがでしょうか?

平日ランチは2300円からスタンバイ
平日ランチは2300円からスタンバイ

劇場の上の階には、隠れ家的な雰囲気が魅力のフレンチの名店「山猫軒」が。劇場と隣接していることもあり、映画監督や俳優もたびたび来店するそうです。植物に囲まれたテラス席は、映画の余韻に浸るのにぴったりなはず。

■劇場データ

劇場名:ラビュタ阿佐ヶ谷
住所:東京都杉並区阿佐谷北2-12-21
アクセス:JR阿佐ヶ谷駅北口から徒歩2分
席数:48席
HP:http://www.laputa-jp.com/

4.魅力的なドキュメンタリーを発信!「ポレポレ東中野」

チラシが並ぶ階段を下りた地下にシアターがある
チラシが並ぶ階段を下りた地下にシアターがある

新宿駅からJRで2つ隣の東中野駅前にあるポレポレ東中野は“ドキュメンタリー映画の聖地”といわれるほど、ラインナップに定評のある劇場。ドキュメンタリーを中心に、普遍的なメッセージを伝える、これぞという作品を上映しているミニシアターです。

こぢんまりとした地下ロビーに  映画好きが集う上映前の雰囲気もよい
こぢんまりとした地下ロビーに映画好きが集う上映前の雰囲気もよい

「ドキュメンタリー映画の上映に大きな使命感を持ってはいませんが、大きなターミナル駅にある劇場ではないので、他ではやっていない好きなことができていると思います」と話すのは、オープン時から支配人を務める大槻貴宏さん。自分が気づかなかった現代社会の矛盾や、知らなかった歴史上の問題を改めて発見できることがドキュメンタリー映画の魅力だと語ります。

当日の映画チケット 提示で100円引きの サービスもあり
当日の映画チケット 提示で100円引きの サービスもあり

劇場1階には「ポレポレ坐」が。居心地の良いカフェとして、カフェの併設スペースとしての2つの顔を持ち、トークショーなど関連イベントを行うことも。定番メニューの特製キーマカレーセットなど食事メニューもあるので、上映前に食事を楽しむのもおすすめです。

■劇場データ

劇場名」ポレポレ東中野
住所:東京都中野区東中野4-4-1
アクセス:JR東中野駅西口から徒歩1分
席数:96席
HP:https://pole2.co.jp/

5.“カメ止め本店”で新宿から全国区に!「K’s cinema」

新宿駅すぐの商業ビルの3階にある
新宿駅すぐの商業ビルの3階にある

多くのシネコン・ミニシアターが並ぶ新宿のど真ん中に位置するK’s cinemaは2004年に開館。その名が全国に知れ渡ったのは、『カメラを止めるな!』(2017)の大ヒットがきっかけでした。なんとこの劇場は、あの『カメ止め』を最初に上映した劇場だったのです。それ以来、“カメ止め本店”の名で呼ばれています。

天井が高いので音響も◎
天井が高いので音響も◎

そんなK’s cinemaで上映される作品は実にバラエティ豊かで、なかでも特にインディペンデント映画が充実。84席というキャパシティゆえ「小さい劇場だからこそ、極端な映画でも勝負しよう」と、良い意味で振り切ってインディペンデント作品を上映しているそう。

開放的なロビーは、カッシーナやイームズ のチェアなど随所にこだわりが光る
開放的なロビーは、カッシーナやイームズ のチェアなど随所にこだわりが光る

世界的にもインディペンデント映画が増え上映依頼も多いなかで、「私たちとしてはインディペンデントでも王道系の内容は他の劇場にお任せして、隅をつつくような感覚で上映作品をセレクトしています。」と語るのは支配人の酒井正史さん。そんな無名上等、何でも来いの骨太なセレクトを楽しみに訪れたいミニシアターです。

■劇場データ

劇場名:K’s cinema
住所:東京都新宿区新宿3-35-13 3階
アクセス:JR新宿駅東南口より徒歩2分
席数:84席
HP:https://www.ks-cinema.com/

6.神保町で50年以上続く老舗「岩波ホール」

192席とミニシアターの中では広々とした劇場内
ミニシアターの中では大規模な、192席を有する劇場

最後に紹介するのは古書店や出版社が軒を連ねる文化的な街・神保町で50年以上続く老舗、岩波ホール。地下鉄神保町駅に直結するビルの10階。扉を開くとその長い歴史を感じさせる雰囲気が漂います。

壁に貼られた歴代の上映作品のポスター
壁に貼られた歴代の上映作品のポスター

1974年から、アジアやアフリカ、中南米など日本で上映されることの少ない地域の作品やなかなか公開されなかった巨匠の作品、女性監督の作品など、気骨のある多種多様な映画をじっくりと上映してきた岩波ホールは、ミニシアターの先駆け的存在として知られています。開業時からの上映作品のチラシが並ぶ館内も素敵です。

地下鉄出口に直結していてアクセスも便利
地下鉄出口に直結していてアクセスも便利

「映画は知らない世界を教えてくれる存在です」という広報担当の矢本理子さん、田澤真理子さんの言葉通り、他では上映されることのない作品を紹介し続けている岩波ホールは映画を通して知らなかった世界との出合いをもたらしてくれる場所。映画の前後は、カレー激戦区としても知られる神保町で食事を楽しみ、古書店街で書店めぐりを楽しむ。そんな休日はいかがでしょうか?

■劇場データ

劇場名:岩波ホール
住所:東京都千代田区神田神保町2-1 岩波神保町ビル10階
アクセス:地下鉄神保町駅A6出口直結
席数:192席
HP:https://www.iwanami-hall.com/

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『全国85劇場 ミニシアターのある街へ。 ~映画の余韻と楽しむお散歩ガイド~
『全国85劇場 ミニシアターのある街へ。 ~映画の余韻と楽しむお散歩ガイド~

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●この記事は『全国85劇場 ミニシアターのある街へ。 ~映画の余韻と楽しむお散歩ガイド~』に掲載した記事をもとに作成しています。

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