おでかけ
2021.07.23
東京・豊洲「チームラボプラネッツ」に新エリア登場！1万3000株以上の花々に囲まれる体験を
2021年7月に3周年を迎えた、東京・豊洲にある「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」は新たに野外大型庭園作品２つが加わった「Garden Area」をオープン。一面に咲き誇る花と一体化する「Floating Flower Garden：花と我と同根、庭と我と一体」と、朝と夜で表情を変える苔と球体の庭「呼応する小宇宙の苔庭 - 固形化された光の色, Sunrise and Sunset」。同じ庭園がテーマでもまったく異なる印象の2作品を体験してみました。
Summary
超巨大作品の中、アートを身体で感じるチームラボプラネッツ
新豊洲駅の目の前にある「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」は、超巨大な作品に体ごと没入し、アートと一体となる不思議な体験ができるミュージアム。2021年7月、開業3周年を迎えた同施設は、新しく「Garden Area（2つの庭園作品）」が登場し、2つの作品が加わりました。今までの「Water Area（水に入るミュージアム）」とはまた違った魅力を楽しむことができます。
1万3000株以上のランに埋め尽くされた花に没入する世界
新たに誕生した作品のひとつが、「Floating Flower Garden：花と我と同根、庭と我と一体」。空一面に1万3000株以上のランが咲き誇ります。壁と床は鏡張りになっているため、360度見渡す限り花に囲まれた状態に。自然光が降り注ぎ、ファンタジックな雰囲気を醸し出します。
地面ギリギリまで降りているランは、近づくとゆっくりと道を開いてくれます。まるで花のほうもこちらを見ているかのよう。その動きに合わせて作品の中に入っていくと、通ってきた道を再びランが塞ぎます。歩みを止めると体の周りがすべてランに囲まれた状態に。目の前ギリギリまで花が咲き誇る経験は、ほかではなかなかできないのではないでしょうか。身体ごと没入することで、花と自分との境界を忘れるような不思議な体験ができます。
ランは高温多湿な熱帯地方で育ち、土ではなく木や岩盤に根を伸ばしているのが自然な姿なのだそう。「Floating Flower Garden」のランも土を使わず、空中に根を吊るして栽培。その種類もさまざまで、世界に一つだけの、チームラボオリジナルの青いコチョウランが2021年7月8日（木）より世界初公開され、約1カ月間展示予定です。時期によって入れ替わる美しいランに囲まれた、不思議な体験を楽しんでみてください。
昼と夜で表情を変える苔が作り出す幻想的な庭園
2つ目の庭園は「呼応する小宇宙の苔庭 - 固形化された光の色, Sunrise and Sunset」。本物の苔の上に、卵型体を意味する「ovoid」が無数に並べられています。
屋外敷地に広がる庭園は昼と夜でまったく違う表情を見せるのが特徴。日中は、「ovoid」が周りの世界を映し出し、雲海と共に開放感溢れる空間が広がります。
「ovoid」は人に押されたり風が吹いたりして倒れると、音色を響かせながら自ら起き上がり、元の位置に戻ります。美しい音は周りの「ovoid」に連動し、同じ音色が次々に反響。庭園全体が音に包まれていきます。
日の入りとともに「ovoid」は自ら輝き出します。触ると色が変化し、昼間と同じ音を響かせながらほかの「ovoid」に伝播。色と音の美しさが広がる幻想的な空間となるのです。
「Water Area」に広がる非日常空間
もちろん、既存の「Water Area（水に入るミュージアム）」も体験することができます。「The Infinite Crystal Universe」は小さな光の点を集合させて立体的に見せる光の彫刻。さまざまな色に変化するきらびやかな光の世界に入り込むことができます。
膝まで水に浸かって水面に映った作品を楽しむことができる「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」。水の中に映し出される鯉は、人が触れると花になって散っていきます。コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれているため、人々の動きによって作品は変化し続け、二度と同じ絵を見ることはできません。移りゆく作品を感じてください。
このように作品の中に入り込み、アートとの境界線が曖昧になる没入体験ができる作品が多数存在する「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」。新たな2つの作品を合わせて9つの作品を楽しむことができます。ここでしかできない特別な体験を求めて足を運んでみてはいかがですか？
■ チームラボプラネッツ TOKYO DMM
住所：東京都江東区豊洲6-1-16
営業時間：10〜20時（土・日曜、祝日は 9〜20時）
※2021年7月22日(木)〜7月31日(土)は特別延長期間のため9〜20時
※最終入場は閉館の1時間前
定休日：不定休
Text：霜越緑（エフェクト）
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