SDGsを楽しく学べるショップ有楽町「Sustainable Think.」|どんな人でも利用しやすい♪
“SDGs”は近年のホットワード。何となくエコなのは理解できるけど、詳しくはよく分からない…という方も多いのでは?有楽町マルイの「Sustainable Think.」は、サスティナブルやSDGsをテーマにした新感覚のショップ。店内の商品や施設設備の中で、わかりやすくSDGsが体感できます。しかし、お店に並ぶ商品はそんな一面を抜きにしても素直にかわいいものばかり!ギフト需要も高いようです。
Summary
地球にやさしい素材は当たり前。どんな人にもやさしく利用しやすいアイデアがたくさん!
JR有楽町駅すぐの「有楽町マルイ」。その7階にある「Sustainable Think.(サスティナブル シンク)」は2021年3月にオープンしたコンセプトショップで、SDGsや地球環境について、商品アイテムを通して学ぶことができるのが特徴です。
店名、ブランドロゴはSDGsの目標数にちなんだ17文字とカラーリング!ここからはどの目標を意識した取り組み(アイテム)なのかも一緒に考えながら、ご紹介していきます♪
店内を彩るポップな装飾は、越前和紙(ひっかけ和紙)の損紙を再利用したショッパーです。
繊維のみで模様と紙を形づくるひっかけ和紙は、とても工程が複雑。そのため模様崩れなどにより製品にできなくなるケースが一般の和紙より多く発生します。そのような損紙をSDGsカラー17色に染めて再利用しているんです♪
★15 陸の豊かさも守ろう
地球環境にやさしい素材や作り方をする製品を揃えているだけではありません。「Sustainable Think.」では“人”のアクセシビリティにも着目しています。
こちらのシャビーシックでおしゃれな空間は試着室「みんなのフィッティングルーム」。
もちろんジェンダーは問いませんし、車椅子ユーザーが着替えられるように寝転べるような広さのソファや手すりも完備しています。
目の色彩感覚にハンディキャップをもつ人でも服の色味が確認できるよう照明を調整できるつまみや、耳が聞こえづらい人でも気兼ねなくスタッフに頼みごとができるようボードも設置されていることに驚き。
誰もが利用できる試着室となるよう、それぞれの団体にヒアリングしながら準備したそうです。
★3 すべての人に健康と福祉を
★10 人や国の不平等をなくそう
「これ、何でできてると思う?」誰かに話したくなる技ありグッズ
まずはこちらのおしゃれなバックパック。ラップトップも楽々入りますが、小柄な人でも野暮ったくならずに背負えるサイズ感にこだわっています。さて、こちらの素材は何でしょう?
●ヒント…止め具
正解は「エアバッグ」!
エアバッグは命を守るために絶対に装備されているものだけれど、車が無事に役割を終えると未使用のまま廃棄されてしまいます。しかし、車のパーツは命に関わるものなので強度はバツグン!
エアバッグの廃棄素材をアップサイクルする「AIRPAQ(エアパック)」のバックパックに生まれ変わりました。ドイツのブランドということもあり、ポケットなどの機能性もバツグンです。シートベルトの止め具もかわいい
★14 海の豊かさを守ろう
★15 陸の豊かさも守ろう
360度開くこちらの扇子。取っ手を一つにして持てるのでうちわのように仰げ、手に力が入りにくい人にも使いやすいそうです。ポップなロゴが目を引くこちらの素材って…?
●ヒント…ロゴ
正解は「千羽鶴」!
広島の平和記念公園には、平和の祈りを込めた折り鶴が日々世界中から届けられます。今までは祈りを込めて燃やしていたのですが、その千羽鶴の素材と想いを引き継いだのがこの「カミーノ」のうちわです。よく見ると再生された様子が紙にも現れています。
★12 つくる責任 つかう責任
★15 陸の豊かさも守ろう
次はこちらのジャケット、パンツにてセットアップで使用できるスーツです。ユニセックスで着用でき、素材は柔らかいのでテレワーク時のきちんと服や、オフの日にも活躍しそう。
シワになりにくいので出張着としても人気なんだそう!こちらはノーヒントです♪
「going plus」のスーツ素材…なんと、100%ペットボトル生まれ!それも、たった16本のボトルからできているのだそう。とても複雑な工程を踏むため、1着を作るのに半年もかかるのだとか。
飽きのこないデザインで、ストレッチが効いて着心地バツグンなのできっとお気に入りの一着になるはず!長く着用することが1番のエコ!ロスを産まない受注生産方式です。
★12 つくる責任 つかう責任
★14 海の豊かさを守ろう
ドットがかわいいコースターはマヨネーズ工場から出た卵の殻をアップサイクル。珪藻土同様に、吸水・消臭効果に優れています。
また、ソールにリサイクルタイヤを使用したスニーカーも!パリのブランドというだけあり、洗練されたデザインで、エシカルレザーを使用しています。タイヤならではで、グリップ力もバツグンとのこと。
★9 産業と技術革新の基盤をつくろう
★12 つくる責任 つかう責任
作った人、贈る人、使う人…みんなにハッピーの輪が広がる予感♪
このワンピース、カラフルなペイントのプリントがとても個性的でかわいいでしょ!素材も薄くて軽くてとっても涼しく、フリーサイズで着用できるので、着る人の身長や体型を問わずに着こなせます。パンツと合わせてもいいとのこと。
このブランドのテキスタイルをデザインするのは、障害のあるアーティスト。商品の売り上げがきちんとアーティストに入る仕組みとなっています。
★12 つくる責任 つかう責任
手に取っているエコバッグは、ダウン症のアーティストが緑の葉っぱをデッサンしたテキスタイル。彼らの目にはこんなにカラフルな世界に映るのだとか!誰かの個性が、こんなハッピーなアイテムに昇華されるなんて素敵ですよね。
★3 すべての人に健康と福祉を
★10 人や国の不平等をなくそう
★12 つくる責任 つかう責任
最近20〜30代の女性を中心に、大切な人へのギフトには“ストーリーのあるもの”をチョイスする人が増えているのだとか。ただかわいいだけでなく、プロダクツの背景や想いが詰まったプレゼントを「Sustainable Think.」で選ぶ人も多いそうです♪
商品に触れるだけでなく、ワークショップを通じてSDGsを体感できるイベントも「Sustainable Think.」では不定期に開催中。これは、インドの伝統衣装・サリーのハギレを使用してTシャツを作ったときのもの!
なんだかSDGsって難しそう…と思っていたけど、魅力的な商品や、ワクワクする体験に触れあっていくうちに、そんなことはないのかもと実感してきました。
「Sustainable Think.」には、サスティナブルについて理解を深めたい人や、勉強したいと思っているけどどうしていいのかわからない…という人もよく訪れるのだとか。
スタッフさんがわかりやすく説明してくれるので気軽に足を運んでみてくださいね♪
■Sustainable Think.(さすてぃなぶる しんく)
住所:東京都千代田区有楽町2-7-1 有楽町マルイ 7F
TEL:03-3212-0101(有楽町マルイ代表)
営業時間:11~20時 ※最新の営業時間は異なる場合があります
定休日:なし
Photo・Text:日高沙織(vivace)
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