徳島県上勝町のゼロ・ウェイストアクションホテルが話題!『HOTEL WHY』でSDGsを学ぶ宿泊体験を
徳島市内から車で約1時間、人口約1500人の小さな町・上勝町にある『HOTEL WHY』。施設内にはホテルのほかゴミステーションなどもあり、環境問題の疑問“WHY”を学びながら宿泊ができるというサステナブルなホテルです。SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みが注目されているいま、ほかではなかなかできない宿泊体験が話題となっています。
Summary
上勝町のゼロ・ウェイストが学べる独創的なホテル
上勝町は、無駄・ゴミ・浪費をなくすという意味をもつゼロ・ウェイスト宣言を、2003年に自治体として日本で初めて掲げ、「ゴミを生み出さない」社会を目指しています。リサイクル率80%を達成し、各自治体も一目置く存在になっています。
そんな上勝町に2020年5月にオープンした『HOTEL WHY』。上から見ると、実は施設全体が “?”の形になっています。環境やゴミ問題についての“?”について、解決のヒントにつながるようにと『HOTEL WHY』と名付けられました。
“?”の丸い部分がホテルで、ほかはゴミステーションや交流ホールなどとして町民らが利用しています。
不用品をアップサイクルした山小屋風の部屋でリラックス
まずはチェックインの際に、宿泊で使うハンドソープを必要な分だけカット。余計なゴミは出さないというゼロ・ウェイストの精神にのっとったサービスです。歯ブラシなど使い捨てアメニティーの提供をしていないので、用意を忘れずに。
部屋は、「マウンテンビュー」と「ロードビュー」の2タイプで、全4室。すべてメゾネットとなっており、4名まで利用可能です。上勝町産の木材を使用したスタイリッシュな内装は、落ち着きのある雰囲気に癒やされます。
さまざまな形をしたユニークなデザインの窓をはじめ、ソファやカーテンなど、不要品の素材や特徴をそのままにアップサイクル。窓越しに大自然を眺めたり、ウッドデッキに出て星空観察をしたりと、スローな時間が過ごせます。
朝食は、近隣の複合施設『RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Store』で作られるオリジナルメニューを、ホテルで味わえます。繰り返し使えるお弁当箱スタイルで、具材を好きなようにはさんで召し上がれ。
ゴミの分別はなんと45種類!上勝町のゼロ・ウェイストを体験!
施設内の「ゴミステーション」では、「段ボール」をはじめ、「茶色びん」や「透明びん」など、ゴミの分別がなんと45種類に分かれています!
通常は町民のみゴミの持ち込みができますが、宿泊の場合は利用可能。チェックアウトの際、宿泊の時に出たゴミの分別体験にチャレンジしてみましょう。
ゴミには、原料として再利用するマテリアルリサイクルや、焼却の際に発生する熱エネルギーを利用するサーマルリサイクルなどリサイクルできるものから、リサイクルできないものなどさまざま。
今まで深く意識しなかったゴミの種類やリサイクルの方法についてより詳しく学ぶことで、今後の生活を見直すことができます。
スタッフによる施設案内ツアーも実施しており、宿泊者以外でも大人1人1500円(中学生~大学生1000円、小学生以下無料)で体験できます。
掘り出し物を無料でGETできるリユースショップ
施設内にある「くるくるショップ」では、衣類や器、日用品などさまざまなアイテムが並びます。持ち込みは町民のみですが、持ち帰りは誰でもOK!
自分にとっては不要なものでも、ほかの人にとっては必要なものかも…。ものを捨てる前に、リユースできないか一度考えてみるものいいですね。
※時間:9~17時(持ち込みは7時30分~)
上勝町の大自然でアクティビティーを満喫
ホテルからすぐのダム湖でSUP体験や、施設周辺のハイキングなど自然をいかしたアクティビティーもあります。スケジュールに余裕があれば是非、チェレンジしてみましょう。棚田や渓谷など、上勝町には自然に恵まれた美しい景色も多く、癒やしの旅にぴったりです。
■HOTEL WHY(ほてる わい)
住所:徳島県勝浦郡上勝町福原下日浦7-2
TEL:080-2989-1533
チェックイン:15~17時
チェックアウト:10時30分
料金:1泊朝食付き1万3200円~
Photo:能勢太郎
text:西絵美
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