京都初、チームラボの造るアート空間で食べるヴィ―ガンラーメン!次世代の美と美食の饗宴

京都初、チームラボの造るアート空間で食べるヴィ―ガンラーメン!次世代の美と美食の饗宴

京都府 食・グルメ チームラボ ラーメン ヴィーガン ランチ
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世界を席巻するアート集団「チームラボ」と、多岐のジャンルにわたり飲食店経営に携わってきた片岡良氏がコラボして立ち上げたラーメン店「Vegan Ramen UZU KYOTO(ヴィーガンラーメン ウズ キョウト)」。世界進出を目指すヴィーガンラーメン第1店舗目は、京都の御所南エリアにあります。チームラボが飲食店のアートを手がけているだけでも話題性十分なのに、とびっきりおいしいヴィーガンラーメンが食べられると評判。気になるヴィーガンラーメンをいただいてきました。

Summary

チームラボがアートを担当、“禅”を感じる不思議な空間

2020年春、京都の高級住宅街、御所南エリアに誕生した「Vegan Ramen UZU KYOTO」。

情報がないと少し入りづらい雰囲気。一般的にイメージするラーメン店とはまるで違うエントランスに戸惑いますが、看板には「Vegan Ramen UZU KYOTO」の文字がちゃんとあります。

ラーメン店というより、ギャラリーのようなアプローチ。間接照明に誘導される先には、チームラボによるアート作品「反転無分別-Black in White」が展示されています。

メニューの1ページには、チームラボからこんなメッセージが。

― 書かれた「空書」は作品空間の中を全て同一方向に回転しているが、「超主観空間」の特性として、左回転も右回転も論理的に同等となる。そのため、意識によって、書は、左回りにも、右回りにもなる。―

絶えず変わり続けるアートが合わせ鏡に映り、無限に続く黒と白のアート。どの瞬間、どの場所からでもフォトジェニックな世界が撮影できます。

見たことのないくらい大きく、磨き込まれた黒テーブルにアートが映り込んで、床もみじや逆さ富士のようなリフレクションが楽しめます。大テーブルを囲うように並ぶ椅子は16席。境界線はなくても、ひとりひとりが独立していると感じられる不思議な空間です。席数が限られているので、6名以上の大人数での来店の場合は、予約が必要。

実食!初めてのヴィーガンラーメン体験

ヴィーガンラーメン深緋(醤油)1320円 ※1ドリンク+1フードオーダー制
ヴィーガンラーメン深緋(醤油)1320円 ※1ドリンク+1フードオーダー制

気になるラーメンの種類は4種類。すべてヴィーガンで、商品名は「深緋(こきあけ)」「山吹(やまぶき)」「海松(みる)」「蘇芳(すおう)」と、4つの和の色で表してあります。深緋は醤油、山吹は辛味噌、海松はクロレラ、蘇芳は花山椒辛味噌。辛いのが好きなので、花山椒辛味噌が気になったのですが、まずはやはり定番の醤油で。

ヴィーガンラーメン 山吹(辛味噌)1320円
ヴィーガンラーメン 山吹(辛味噌)1320円
ヴィーガンラーメン 海松(クロレラ)1650円 クロレラとは単細胞緑藻のこと
ヴィーガンラーメン 海松(クロレラ)1650円 クロレラとは単細胞緑藻のこと
ヴィーガンラーメン 蘇芳(花山椒辛味噌)1650円
ヴィーガンラーメン 蘇芳(花山椒辛味噌)1650円

盛り付けもアーティスティック。焼いたトマトの上にのっているのは、珍しい新芽野菜のアマランサス スプラウト。

豚骨でもない、鶏ガラでもない、魚介も使わないスープってラーメンとして成立するの?と食べる前は思っていましたが、これがなんともいいお味。顔を近づけた瞬間にふわっと椎茸が香り、食べると濁りをすべて取り去ったかのような、澄み切った味わい。

麺には、北海道産の小麦粉と宮崎県綾町産の全粒粉を使われています。スープとの相性を考えて作られていて、口当たりがやさしいのです。ラーメンの新ジャンル誕生!と感じた瞬間でした。

「物足りないというものは出したくない」。と語る店主の片岡さん。ヴィーガンは決して味が薄い料理ではなく、丁寧に作られたヴィーガン料理はかなりおいしいということが今回食べてみてよく分かりました。

こちらドリンク1オーダー制。脱アルコールビール「ヴェリタスブロイ」(550円)、「富士ミネラルウォーター」(440円)、「季節の果物の自家発酵ジュース」(微炭酸・770円)などバラエティ豊かなドリンクが用意されています。

サイドメニューもひと癖あり!美術品級の「ヴィーガン餅アイスクリーム」

ヴィーガン餅アイスクリーム(抹茶仕立て)880円
ヴィーガン餅アイスクリーム(抹茶仕立て)880円

何から何までラーメン店らしくない「Vegan Ramen UZU KYOTO」。メニューには押し寿司や焼き味噌が並びます。デザートの「餅アイスクリーム」の文字に惹かれて注文してみると出てきたのがこちら!無常を漂う舟のようなビジュアル。

アイスクリームもヴィーガンです。卵も生クリームも使わずに作られたアイスクリームは、さらっとした甘さで何より後口の甘さのキレがいい。アイスを包む餅の厚みと柔らかさも絶妙。

現在、五条にあるアーティストたちが暮らす長屋路地「あじき路地」にある「ピカロアイス」とともに新メニューの開発を進めているとのことで、今後がさらに楽しみです。

「ラーメンを食べに行く」のではなくて、アートとヴィーガン料理を楽しむお店のメインディッシュがラーメンなのです。ちょっと不思議な体験ができますし、お料理はどれも間違いなく美味。グルメな人にもアートが好きな人にも足を運んでみて欲しいお店です。

■Vegan Ramen UZU KYOTO(ヴィーガン ラーメン ウズ キョウト)
住所:京都府京都市中京区梅之木町146
TEL:050-5457-0541
営業時間:11時30分~15時(14時30分LO)、18~22時(21時 LO)
※当面の間、20時閉店(19時30分LO)
定休日: 月~水曜
アクセス:京都市営地下鉄東西線「京都市役所前」から徒歩6分


Photo:Photo:photo scape CORNER.大﨑 俊典
text:京都ライター事務所 小西尋子

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