【宿泊レポ】茶の湯の心でゲストをもてなすニューホテル「アゴーラ 東京銀座」
2021年4月にオープンしたばかりの「アゴーラ 東京銀座」。東銀座駅から徒歩2分というロケーションは、銀座をはじめとする東京観光の拠点にぴったりです。今も昔もモダンな風情を残す銀座。シンプルながら和と洋が調和したスタイリッシュな銀座らしい空間で、くつろぎの時間を過ごしてはいかがですか?
銀座らしさを感じる“粋”なデザイン
「アゴーラ 東京銀座」のコンセプトは、「まちごころにふれる茶邸(茶の湯の心でお迎えする邸宅) わたしの中の“粋”と出逢う場所」。先進と伝統という新旧の魅力を感じられる銀座という立地から、デザイン面でも西洋的なスタイリッシュさと江戸時代の美意識“粋”の調和を見ることができます。
黒を基調にしたエントランスも印象的。和紙をイメージさせるアルミパネルや提灯の形をしたライトを使うなど、シックななかに和を感じられるデザイン。夜には、行燈形ライト、そして、ファサード上部の窓の明かりが芝居小屋のにぎわいを表現しているので注目ですよ。
人、ものとの一期一会を大切に
館内に入ると、ゲストを迎えてくれるのが、「Ichié・Lounge (いちえ・ラウンジ)」。茶邸の居間として、人やものとの一期一会から東京という“まち”を深く知る入り口になるラウンジです。
チェックインは、ラウンジの中心となるウェルカムカウンターで。壁面から天井にかけては、ヒノキ材を使用、格子状のライトがモダンな雰囲気を演出しています。カウンターの後ろは、書院造の床の間の象徴でもある違い棚があります。
ウェルカムドリンクは、スペアミントやリンゴなど、日替わりの2種類のデトックスウォーターと東京産の狭山茶。滞在中も自由に飲むことができますよ。
エントランス近くには、ホテルスタッフやゲストのおすすめ銀座情報を掲載した地図「まちごころマップ」が。なかにはガイドブックにはないスポットもあったりと、スタッフとゲスト、ゲスト同士の一期一会の場になっています。滞在中にお気に入りのスポットが見つかったら、カードにコメントを残して未来のゲストに繋げていってくださいね。
和のしつらえが落ち着く空間には、ソファ席、テーブル席、そして、六角形のテーブル席があります。コンセントが多いので、ワークスペースとしても利用できますよ。
六角形のテーブルの上にあるのは、提灯形のライトを吊るしたユニークなシャンデリア。和紙と竹細工で作られ、柔らかく暖かな明かりで空間を照らしてくれます。照明作家・谷俊幸氏によるオリジナルデザインで、「侖(ろん)」と名付けられています。
ウェルカムカウンターの一角には丸炉とモダンな茶釜が。海外ブランドの水差しと合わせた遊び心が感じられます。「いちえ・ラウンジ」では、その茶釜で沸かしたお湯で点てた抹茶をいただくことができるので、和の情緒を味わってはいかがですか?
シンプルかつ機能的なゲストルーム
ゲストルームは、「スーペリアーツイン」「スーペリアーキング」「デラックスツイン」「プレミアツイン」「プレミアキング」「エグゼクティブツイン」「エグゼクティブスイート」の7タイプ、全97室。どの部屋もくつろぎを重視し、余計なものをなくしたシンプルなインテリアが特徴で、ベッドは寝心地がいいと評判のシモンズ社のものを使用しています。
30室ともっとも数が多いのが「スーペリアーツイン」。窓からはビルが並ぶ銀座らしい風景や部屋の位置によっては歌舞伎座を見ることもできます。
テレビが設置されているのは「トコノマパネル」。茶室の代表的なしつらえ「床の間」をイメージしていて、茶邸がコンセプトのホテルらしいデザインです。テレビは、スマートテレビなので、YouTubeのほか、NetflixやAmazonプライム・ビデオなど、ゲストが契約している動画配信サービスを視聴することができます。Bluetooth接続で高品質な音で音楽を楽しめるサウンドバーもありますよ。
枕元には、スマートテレビのリモコン、Bluetoothサウンドバーのリモコン、電話、時計が置かれています。ライトのスイッチ横には、USBのポートも。
ベッドの近くには、サイドテーブルと椅子が。お茶やコーヒーを飲んだり、本を読んだりするのにぴったりですね。
電子ケトルやカップ、ハンガーラック、洗面などの機能は、入口付近にまとめられています。スペースを有効活用するために、余計な装飾を排除したシンプルな作り。ここにもUSBポートがあるのでとても便利です。
銀座にいながらリゾート気分
女性に人気なのが、22㎡とゆったりサイズの「エグゼクティブツイン」。明るいフローリングの室内には、大きな窓から外光がたっぷりと入り、リゾートホテルのような雰囲気が漂います。小さな中庭もあるので、都会の真ん中にいることを忘れてしまいそうですね。
中庭に面したシャワールームは、広いスペースと全面窓でとても開放的。レインシャワーも付いているので、やわらかな雨が体を包み込むような心地よさを感じてみましょう。アメニティは、シャンプー、コンディショナー、ボディソープのほか、ウォッシュタオルも備わっていますよ。
和モダンなスイートルーム
49㎡と広々とした「エグゼクティブスイート」。床材にウォールナットを使用し、ダークブラウン、グレーの家具を配した室内はとても落ち着いた空間。隣の「デラックスツインルーム」とコネクトすれば、4名まで泊まれるので女子会にも人気。リビングルームには、テーブルとゆったりとくつろげるソファ、大きなテレビがあるので、映画鑑賞もおすすめです。
ベッドルームはスタイリッシュかつ和風のインテリア。銀箔入りの和紙を貼った天蓋や行燈のようなベッドサイドランプなど、デザインの随所に“粋”を感じられます。収納力抜群の大きなクローゼットもあるので、長期滞在にもぴったりです。
風情のある浴槽はなんと陶器製。バスルームのライトはあえて暗めに設定されているので、ゆったりと旅の疲れを癒しましょう。通常のシャワーのほかにレインシャワーも設置されていますよ。
グルメやショッピングが楽しめるうえに、都内の主要スポットへのアクセスもいい銀座は、東京旅行におすすめの宿泊地。さまざまなタイプのゲストルームがある「アゴーラ 東京銀座」なら、カップル、友人同士はもちろん、ひとり旅や家族旅行でも充実のステイがかないますよ。
■アゴーラ 東京銀座
住所:東京都中央区銀座5-14-7
TEL:03-6809-2238
チェックイン時間:15時~
チェックアウト時間:~11時
料金:1室あたり1万7600円(税・サービス料込)~
アクセス:東銀座駅A4出口から徒歩2分、銀座駅A5出口から徒歩6分
・Ichié・Lounge(いちえ・ラウンジ)
営業時間:6~21時(20時30分LO)
※宿泊ゲストは24時間利用可能。
※営業時間は変更となる場合がございます。
Text:河部紀子(editorial team Flone)
Photo:田尻陽子
※写真の一部はアゴーラ 東京銀座
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