【仙台名物グルメ】牛たん好きも注目! 押さえておくべき個性派冷やし中華
冷やし中華発祥の地という説がある仙台。名物料理として、夏だけではなく一年中メニューに置いてある店も少なくありません。仙台の街の中で数ある冷やし中華の中から、牛たんがトッピングとして入った個性派冷やし中華をご紹介します。
Summary
厚切り牛たんの食感に驚き!
仙台グルメといえば、牛たん、ずんだ、そして冷やし中華!名物が二つコラボしたうれしいメニューが、牛たん冷やし中華です。まずは牛たんの存在感を見てください!皿の上にどどんと乗った牛たんは、貫禄すら感じる厚みがあります。
この牛たんですが、一般的な「牛たん焼き」とは異なる調理方法で作られています。塩漬けした牛たんをじっくりと蒸し上げ、その後、たんの風味を損なわないようシンプルに味付けしたもの。
食べてみるとベーコンのような食べやすい食感。噛めば噛むほどじわりと出てくる肉の旨みがクセになるおいしさです。トッピングとしてではなく、一品料理としてもおすすめしたくなるクオリティに、牛たんの新たな可能性を感じます。
肉の脂がゴマダレに移ることなく、冷やし中華全体の調和を崩すこともありません。
牛たんだけじゃない。ゴマダレがとにかく旨い!
この牛たん冷やし中華を食べられる店は、20年以上仙台市民に愛され続けている「中国料理 燕来香」。上海料理をベースに、台湾出身の総料理長が日本人向けにアレンジを加えた料理が人気です。
同店でメニューに並ぶ冷やし中華はスタンダードタイプのほか、海鮮、牛たんの3種類。いずれもゴマダレのみ。数々の冷やし中華を食べ歩く仙台市民に根強いファンをもつこだわりの冷やし中華なんです。
おいしさの理由は、自家製ゴマダレ。時間をかけて丁寧に挽いた芳醇な白ゴマに自家製マヨネーズを合わせたものがベース。濃厚でコクがありながら、優しい酸味があと引く味わいです。隠し味の和辛子の風味も効いています。
自家製ラー油はクセになる個性的な風味
辛党、香辛料好きな人は卓上の自家製ラー油をかけて食べるのがおすすめ。八角など中華系スパイスがふわりと香りつつ、和辛子とは違うピリッとした辛さを感じます。
濃厚ゴマダレと合わせて食べると、「まろやか~。いい香り。でも辛い。でもコクがある。…とまらない!」と食欲を刺激する個性的な味わいに。
自家製ラー油を牛たんにかけて食べると、これまた牛たんの味をランクアップさせ、お酒のつまみとしておかわりしたくなりそう。
スタンダードタイプの冷やし中華は?
地元客に根強い人気があるのは、通常の冷やし中華。蒸し鶏やチャーシュー、キュウリなどをたっぷり山型に盛り付け、彩り豊かなビジュアルです。
軽やかな食感の細麺、シャキシャキ野菜を濃厚ゴマダレに絡めていただきます。端が少し赤いチャーシューにレトロさを漂わせつつ、王道冷やし中華の風格を感じさせます。
細麺でありながら、しっかりとボリュームがあり、食べ応えも十分です。
食べたくなったら「中国料理 燕来香」へ
今回ご紹介した冷やし中華を食べられる「中国料理 燕来香」は、仙台駅から北へ徒歩8分の場所にあります。
「中国料理 燕来香」という店は、もともと東京都内にあり、仙台はその支店。
ですが、牛たん冷やし中華は「冷やし中華の街・仙台ならではのメニューにしよう」と編み出されたアレンジメニューなんです。ということで、食べたくなったら、ぜひ仙台を訪れてくださいね。
同店は、フカヒレやソフトシェルなどの食材も扱う本格中国料理店。こだわりの食材や香辛料や調味料を使い、熟練料理人が腕を振るう料理は、リーズナブルに楽しめるコースも人気です。
個室も多数あるので、ちょっと贅沢にランチコースを予約して訪れてみるのも旅の思い出にいいかもしれませんね。
Text:菊地裕子
Photo:桂嶋啓子
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