青空の下、スケボーデビュー!初心者も気軽に楽しめる「東静岡アート&スポーツヒロバ」
東京オリンピックで日本勢が大活躍し、脚光を浴びているスケボーことスケートボード。ストリートで生まれ、「デッキ」と呼ばれるボードがあれば楽しめる気軽さも魅力です。初心者でも足を運びやすいローラースポーツパークが静岡市にあると聞いて、早速体験してきました。
気軽だけど本格派。4種類のローラースポーツが楽しめる施設
JR東静岡駅北口から徒歩1分の場所にある「東静岡アート&スポーツヒロバ」。24,000㎡という広大な敷地内は、ローラースポーツパークと芝生広場、駐車場兼イベントスペースで構成されています。
こちらは静岡市が掲げる街づくりプロジェクト「まちは劇場」の拠点の1つ。世代を超えた多様な人々の交流の場として2017年に誕生しました。
芝生広場は、ロータリーを出てすぐ右手。アートを紹介するスペースでもあり、展示がちらほら。芝生広場のみであれば、誰でも無料で利用することができます。
芝生広場の向こうに見えるグレーの建物が、この施設の管理棟。外観には遊びゴコロあるアートが描かれています。
フェンスで囲まれたローラースポーツパーク内では、スケートボード、BMXなどのバイク、インラインスケート、一輪車の4種類のローラースポーツを楽しむことができます。
管理棟を入って右側が受付。一度入場料金を支払えば、時間制限なしで1日遊べるというからお得です。
必要な道具はすべてレンタルできるので、手ぶらで行ってもOK。1日300円のレンタル料金内でスケートボード、ヘルメット、プロテクターが借りられます。
さらに、スケートボードを楽しんだあと、BMXやインラインスケートもやってみたい、という場合は、追加料金なしでアイテム交換できるのだそう(数に限りあり)。静岡市の施設でもあるため、料金設定がリーズナブルなんです。
管理棟内は明るくてポップな雰囲気。スケートボードをアレンジした素敵なオブジェも飾られています。
受付を済ませたら、いよいよパークへ。手荷物はテント内の無料ロッカーに入れておくことができます。
ステッカーがペタペタと貼られたロッカーは、ストリートな雰囲気。気分も上がります♪
テント内と屋外、どちらもすべての種目で利用可能。テント内は木製ベースで、ハンドレール(手すり)やステア(階段)などのセクションは、世界基準を満たした造りで、実際に全日本選手権などの大きな大会も行われています。
東京オリンピックに出場した選手も練習に来るほど、上級者も満足できる施設です。
屋外スペースは、晴れていれば青空が広がり、開放感がたまりません。大きなビルをバックに、スケートボードやBMXに乗った人たちが軽快に宙に舞う様子は、なんとも素敵。車がビュンビュン走る国道1号沿いとは、到底思えません。
初心者向けの無料体験に挑戦!まずマスターしたい「プッシュ」
今回は道具をレンタルし、初心者向けの無料体験教室に挑戦しました。レクチャーしてくれたのは、スケートボード歴6年のインストラクターさん。
まずはヘルメットのサイズ確認から。初心者は大事な頭を守るヘルメットやプロテクターをつけるのがおすすめ。服装は動きやすいもの、ボトムはケガの防止のためにも長ズボンを選ぶのがよいと教えてくれました。
スケボーは初めての編集部スタッフ。転んだら痛そう、という不安もあったけれど、パーク内の雰囲気を感じたら、ワクワクしてきました!
プロテクターのつけ方や利き足を確認し、基本操作のレクチャーへ。
まず乗り方を教えてもらい、そのあと、前に進む「プッシュ」に挑戦。利き足ではない左足をデッキの前方へ乗せ、その膝に両手を重ねて置き、体重をかける。そして右足で地面を蹴って進んでいきます。
今度は膝から手を放して乗ってみます。へっぴり腰ながらもなんとか前進。前の足に体重をかけ続けるのが難しい!重心が後ろになると転んでしまうので、注意が必要です。
利き足をデッキの後ろに乗せるのが次のステップ。スケボーに両足で乗れたことに感動!楽しーい!「初めてでこれだけできたらセンスありますよ」というインストラクターさんの一言で、更にやる気がUP!もっと滑れるようになりたい!
体験教室はトータル約1時間。初心者はこれらの超基礎をとにかく反復練習することが大切なのだそう。「基礎をきっちり身に着けることで、だんだん難しい技にチャレンジできるようになります」とインストラクターさん。
最後に、足でデッキを上にはじいてキャッチする「ピックアップ」を教えてもらいました。コツは足を上から振り下ろさず、デッキに乗せた状態から思いきり足を踏み込むこと。上から振り下ろすと、ボードが飛んでしまうことがあり、危険なのだとか。これができるだけで、スケボー上手に見えるからうれしい!
体験後、インストラクターさんの技を見せてもらいました。1mほどの高さから、ボードに乗ったままジャンプし、着地するという大技で、「シフトボンレス」というのだそう。カッコイイ~!
かなり高めの位置で行う「ターン」は、シルエットも美しい。いつかこんな風に滑ってみたい!
初心者向けの無料教室は、隔週末に開催されていますが、子どもの参加が多いため、「一般の方は普通に来てくれたほうがいいかもしれません。手が空いていたらいつでも無料で教えますよ」とのこと。スタッフさんはうまく滑れていない人を見つけると、声を掛けるようにしているのだそう。
パーク内はアットホーム。コミュニケーションも楽しんで
パークはさまざまな人が同じ設備で遊ぶため、あいさつはしっかりする、譲り合いを大切にするなどのルールが設けられています。そのため、知らない人同士がいつのまにか仲良くなってしまうことも多いそう。大学生も家族連れも、アットホームな雰囲気で一緒に楽しんでいる様子が見られました。
自身が体験して楽しむだけでなく、上手な人たちの迫力ある滑り・走りが見られるのもこの施設の魅力。「わからないことがあると、慣れた方や上手なお客さんが教えてくれたりもしますよ」とスタッフさん。スケートボードが生まれたストリートの雰囲気に近いのかもしれません。
スケボー初心者も女性もウェルカムな雰囲気の「東静岡アート&スポーツヒロバ」。屋外でたっぷり遊ぶ、健康的な一日を過ごしてみてはいかがでしょう。