【仙台から車で30分】海街の人気スポット「ゆりあげ港朝市」を全力レポ!
毎週日曜・祝日に開催される「ゆりあげ港朝市」。仙台からもほど近く1日に5000人が訪れる大人気スポット♪ 名物・海鮮炉端焼きを楽しめる狙い目の時間帯や新しく誕生したアクティビティーを地元ライターがレポートします。「東北を感じたい!」という方、仙台観光の2日目にオススメです。
Summary
買った海鮮をBBQ!「ゆりあげ港朝市」ってどんなところ?
仙台市のおとなり名取市閖上(ゆりあげ)で、毎週日曜・祝日に開催される「ゆりあげ港朝市」。仙台空港から車で約20分、仙台中心地からも車で約30分と好アクセスで、1日に5000人以上が訪れるという大人気スポットです。
海からの潮風が入りこむなか、威勢のいい東北弁が飛び交い、海鮮BBQの香ばしい匂いがあたり一帯に立ちこめ、おいしい海の幸に恵まれた宮城の豊かさを全身で感じることができます。
震災から10年。多くの方に支えられ復興を遂げてきたこの朝市の魅力を、地元ライターが全力でレポートします!
知っておきたい被災地・閖上(ゆりあげ)のこと
太平洋を間近に望む街・閖上。“日本一の赤貝”としても有名で、漁業を中心に栄える海の街です。
約5500人の住民が暮らしていましたが、2011年の東日本大震災による津波で一瞬にして街は飲み込まれました。閖上地区での犠牲者は750人にも及びます。
「避難所に朝市の組合員が5人いてね。その5人で仙台に行って中央市場でトラックを借りて、各避難所をまわって炊き出しをしたんだ。もう無我夢中だったよね」と話すのはゆりあげ港朝市・理事長の櫻井さん。仮設の会場を借りて朝市を開催し、朝市の存続に尽力されたそうです。
そしてカナダ政府などから多額の寄付を受けることとなり、震災から約2年後の2013年に震災前と同じ場所でついに再オープンを迎えました。
その証としてお店が立ち並ぶ2棟の横には「メイプル館」と名付けられた施設が併設されています。ここでは名取のおいしいものやおみやげが揃い、定休日の木曜以外は毎日営業しているので、朝市がないときでも訪れることができます。
ゆりあげ港朝市は多くの方々の支援を受け、地元の熱い思いが詰まった場所なのです。
海鮮炉端焼きは朝7〜9時が狙い目!
到着したらさっそく朝ごはんがてら腹ごしらえ!朝市は朝6〜13時の営業で、狙い目は7〜9時。取材は朝7時に伺いましたが、すでに駐車場はいっぱい!いちばん賑わう時間帯はこの2時間だそうです。
もちろん9時を過ぎても十分に楽しめますが、目玉商品や人気グルメは9時には“売り切れ”の文字もちらほら…お目当てがあるなら早起きしましょう!
好きなお店で海鮮をゲット!焼き場はフリースペースがオススメ
炉端焼き用の海鮮を売っているのは海側のエリア。5〜6店舗で販売されています。BBQセット1000円のほか、貝類・串刺しなど単品も種類豊富(料金や内容は店舗により異なる)。皿や箸は1セット10円ほどで売られています。
焼き場はお店に併設されたものとフリースペースの2カ所。基本的にお店併設のものはそのお店で買ったものしか焼けないので、複数店舗でハシゴする場合や、自分で炭をくべながら楽しみたいという人にはフリースペースがオススメです。
トングや醤油なども置いてあるので手ブラでOK。あとはあれもこれもと興奮してしまうので、食べすぎないようにだけ注意です(笑)
海鮮だけじゃない!ぜったい食べたい朝市グルメ
海鮮炉端焼きでお腹がいっぱいでも、まだまだ魅惑の食べものがたくさん!腹八分目に朝市をぶらり歩いてみましょう。写真では伝わらないのが残念ですが、心地よい海風に乗ってくる浜焼きの香りを想像しながらどうぞ♪
まずは海産物エリア。1本500円という破格の天然ぶりを発見!一本買うなんて飲食店の方なのかと思いきや、これが一般の方にもよく売れるのだそうです。皿盛りの魚介もあって、この値段でこの量…信じられません…!
こちらは極上のめばちマグロ!この大きさで衝撃の1500円…。すごすぎる…。観光客だと持ち帰るのが難しいですが、こうして海鮮丼としても売られているので帰りの飛行機や新幹線でも楽しめますよ♪
閖上のソウルフードといえばアイザワミートさんのメンチカツ。サクサク揚げたての匂いが食欲をそそります。肉団子も売り切れになるほど人気だそうです。
次は大行列のゆりあげ水餃子。あっつあつの水餃子に、キムチを好きなだけ盛って、タレを垂らしたら完成。湯気が立ち上って見るからにおいしそう!!
ほかにも東北名物の玉こんにゃくや…
かにの出汁が染み渡るかに汁など目移りしちゃいます。
冬の時期になれば、名取名物の「せり鍋」が登場。取材当日はまだ季節柄ありませんでしたが、こちらも大行列となる冬の人気の一品です。
【番外編】朝市のあとは周遊船で爽快アクティビティ!
「おもしろいから船乗ってみる?」とスタッフの方からお誘いを受け、ゆりあげ周遊船に乗船してきました!約30分の船旅で、朝市のある漁港周辺や名取川河口付近をめぐります。
周遊船と聞くと、のんびりカモメの声を聞きながら名所をつなぐ感じかな…と正直、よくある観光船を想像していました(ごめんなさい)。
しかし乗り終えたあとの感想は、テーマパークのアトラクションを超える爽快感!!これは大人も子どもも一緒に楽しめる最高のエンターテイメントです。
この日は天気がよく心地よい海風が頬をなで、まぶしい太陽の光が水面に反射してキラキラ…。波の音がリズミカルでとても気持ちいい!
中盤に差し掛かると大海原へ。水深が深く、波の高さもあるので船体が上下に揺れるたびに歓声があがります。
そしてこの歓声が最高潮に達したのがラストスパート。「ここからスピードあげるから帽子飛ばされないようにね〜」のひと言のあと、ボートレースのごとく豪快な水しぶきをあげて突き進みます。
実際は時速40~50kmだそうですが、体感はそれ以上!子どもたちも怖がることなく、キャッキャッとはしゃいでいました。
2021年度は10月31日までの毎週日曜、祝日に1日6便運航(天候により欠航あり)。大人700円、子ども(小学生)300円。毎便先着20名までで、メイプル館で受け付けています。
ぜひお時間があればこちらも楽しんでいってくださいね♪
ここまで、ゆりあげ港朝市の楽しみ方をレポートしてまいりました。近い将来は新たなアクティビティも計画されているそうですよ♪地元に愛されるゆりあげ港朝市、アクセスもよいのでぜひ仙台旅行の際にはお立ち寄りください。