奈良のレトロカフェ「喫茶52」のカクテルイメージ“大人味”クリームソーダ
「近鉄奈良駅」からほど近い興福寺の南側に、“ネオクラシック”なカフェ「喫茶52(フィフティセカンド)」がお目見えしました。重厚なカウンターとベロア張りのチェアというレトロな設えに、ゲームテーブルやジュークボックスも配置され、まるで昭和にタイムスリップしたよう。大人味のクリームソーダも絶品なのです!
大人の遊び心をとことん追求した「喫茶52」
「近鉄奈良駅」から徒歩約10分。興福寺からほど近い場所に「喫茶52」はあります。オーナーが子どもの頃に親しんだという純喫茶をイメージし、“文化と歴史の交差点になれば”と作り上げたお店です。
バーのようにも思えるシックな店内デザインは、まさにネオクラシック。レトロさはありながら、ピカピカに磨き上げられたカウンターやほつれの一切ない美しいチェアなど、昭和の上質な空間がそのままタイムスリップしてきたかのようです。
調度品にもこだわり、昔の喫茶店には欠かせなかった「ジュークボックス」や「ゲームテーブル」もセット。中森明菜や松田聖子など往年の歌謡曲がずらりと並ぶジュークボックスが遊び心をくすぐります!
大人味の「メロンクリームソーダ」を堪能
そんな同店の名物が、「メロンクリームソーダ」と「レモンスカッシュ」。一般的なメニュー名なので“いわゆる喫茶店のドリンク”を思い浮かべてしまいますが、侮ることなかれ。どちらも、世界一のバーテンダーに選ばれたこともある奈良の有名バー「LAMP BAR(ランプバー)」の店主とともに考案したモクテルで、普通のカフェドリンクとは一線を画す味わいなのです。今回は、とくに人気の「メロンクリームソーダ」をオーダーしました。
メロンシロップをベースにニガヨモギをはじめとした薬草を加えることで、“禁断の酒”と呼ばれるカクテル・アブサンをイメージしているそう。アブサン用のグラスで提供されるニクイ演出にも心踊ります。
バニラアイスの上にはほんの少し炭塩をトッピングし、お馴染みのチェリーはアブサンの角砂糖をイメージしてスプーンにオン。普通だけどどこか違う、そんなルックスにわくわく。
口に含むと、ハーブのような香りが広がって…おいしい! クリーミーなバニラアイスと炭塩の相性も抜群で、ラグジュアリーなデザートをいただいているようでした。
自家製プリンは固め仕様。カラメル後がけで香りを楽しむ
スイーツメニューは、現在「プリン」「ナッツのプラリネ」「ショートブレット」「パンナコッタ」の4種類。今回は自家製の「プリン」をお願いしました。
ぷるんとしたルックスもさることながら、ネオクラシカルな食器類にも心惹かれます。
カラメルは別添えで、食べる直前に好みの量をトッピング。
固めながら舌触り滑らかな食感、卵の濃厚なコク、カラメルの香ばしい香りが口いっぱいに広がり、こちらも至福の味わいでした。
コーヒーは奈良発のコーヒーロースター「ROKUMEI COFFEE(ロクメイコーヒー)」の豆を使用したり、日本古来の柑橘類で奈良が原産の果物・大和橘(やまとたちばな)を使ったドリンクを考案中だったりと、奈良文化の発信にも尽力する同店。奈良の今と昔が入り混じる「喫茶52」を、観光のひと時に添えてみては。
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Text:木村桂子(ウエストプラン)
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