パステルあんこの串だんごが可愛くっておいしい「十五番カフェ京都店」
おだんごの進化系!パステルカラーの串だんごや、五重塔のようなぐるぐる巻きのタワーにだんごをのせたパフェなど、ワクワクするぐらい可愛い和スイーツと鉄瓶でいれる日本茶が楽しめる「十五番カフェ京都店」。兵庫県三田の森の中にある有名な古民家カフェ「吹上の森」の姉妹店です。
錦市場すぐの好立地、なのに見逃し注意の理由とは?
「十五番カフェ京都店」があるのは、“京の台所”錦市場から麩屋町通を下がって(南へ)20メートルほどの場所。
なぜ分かりにくいかというと、路面に「川端滝三郎商店」という日本の手仕事で使う道具を商う雑貨店があり、その店舗の奥に2階に「十五番カフェ京都店」へと続く階段があるから。
さりげない目印。目指してこないと、なかなか気づきにくいカフェエントランスです。
店内はこんな感じ。右手にテーブル席、左手にキッチンスペースがあり、奥の窓際がカウンター席になっています。
昔ながらの瓦屋根の日本家屋が目の前にあり、京都の町らしい風情があります。しかも無料wi-fi完備で、リモートワークの気分転換に使えそう。
映えるだんご&パフェで和スイーツを満喫
さて、ここからはメニューをご紹介。SNSなどで“映えるだんご”と話題になっていたこちらは「十五番 季節の彩りだんご」。この時のあんこは抹茶、栗きんとん、桃。上には黒豆、栗、桃がトッピングされています。
店名の「十五番」は、オハコ(十八番)を三歩後ろから追いかけるという意味と十五夜にだんごを食べることをかけあわせて付けられたそう。それだけにだんごに対しての思いは強く、炙るだんご、炙らないだんご、タレをかけるだんご、きな粉をかけるだんご、それぞれに国産うるち米100%を使っていて、こねるときの水分量などを変えているそう。
その炙るだんごがこちら「十五番 炙りだんご」。少し空気が冷えこんでくる秋から春先にかけての人気のメニューです。
七輪の火で炙って、自分好みに焼け目をつけて。
薬味皿には、きな粉、みたらしのタレ、つぶあん。別添えで黒蜜が用意されていて、取り皿の上で好きな味をトッピング。
1個はあんこを乗せて、1個は黒蜜をたらしてからきな粉をつけて…などお好みの食べ方で楽しめます。
個人的にすごく好みだったのが、「桃のティラミス」。下から自家製桃のムース、十勝産小豆の粒あん、生クリーム、桃のコンポート、おいり、マスカルポーネのティラミス、パウンドケーキの自家製シロップ漬け、上にも桃のコンポート。
この桃のコンポートがおいしいし、カットの仕方も大きいし…。細めのシャンパングラスの中で桃の占めるウェイトが高くてびっくりです。「パフェは好きだけれど、最後の方は辛くなってくるんだよなぁ…」なんて人にはぴったり。桃は和歌山県産あら川の桃。これで800円はコスパ高すぎます。驚きは奥まで食べ進めた時に再びやってきます。それが、あんこと生クリームの絶妙なコンビネーション。あんバターサンドが流行っていることからもわかるようにあんこと乳製品の組み合わせ、かなりgoodです!
もうひとつのパフェはクリームの塔がフォトジェニックな桃とおだんごのパフェ。コロンとした陶器の器はけっこう大きめ。その中には桃のジェラートとミルクの味がとっても濃いジャージーアイスが2個。さらに自家製パウンドケーキや先ほどもご紹介したあら川の桃のコンポート、たっぷりの生クリームともちもちのおだんごが入ったかわいくも贅沢なパフェ。
ドリンクセットの飲み物は、錦市場のお茶屋さんの煎茶とほうじ茶、紅茶、コーヒーから選べます。お茶は南部鉄器の急須入り。
こちらのお店の母体、実は鉄器の製造会社。だんごをこねる水にも、鉄瓶で沸かした白湯を使われていますし、かき氷の機械も自社製「SWAN」。夏は十五番自家製かき氷も楽しめますよ。
アクセスが便利なロケーションなのに、路面からは入り口がわかりにくい穴場なカフェ。ゆっくりとしたひとときを和スイーツと共に楽しみましょう。
Photo:Photo:photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子
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